2005年08月06日

「ジャンプ雑感」に書かずにこっそり

こっちに『いちご100%』のことを打ち付けるテスト。

結局、今回私が最終回の結末(と個人サイトにおける反応の良さ)に違和感を持ってしまったのは、斉藤貴男いうところの“「勝ち組」に無邪気に自己投影する世情”がダブって見えたからのようだ。

西野エンドで終わった決め手は、つまりは読者人気に鑑みてという事としか思えない(連載初回では東城と西野を勘違いして、しかも実際のところは東城が本人だったわけだからして)。…思い入れの度合いは明らかに東城の方にあったのに、それでもあれだけのふっきったまとめを見せた河下先生のプロ意識の高さこそは、見事だとは思うけど。ぎりぎりのところで作家性を捨てて水面下の総意にコミットできる資質こそが、ジャンプチキチキ打ち切りレースを勝ち抜く(あ、私はいちごは打ち切り作品としては考えてませんので。3年半もの長期を乗り越えての半ば潮時、半ばアンケ降下査定の結果ではないかと。…それを打ち切りにカテゴライズする人たちも当然いますが、個人的にはそこまで含めるとジャンプ漫画の9割以上は打ち切り終了となってしまうと思うので)には必須なんだなあと改めて今回思った。つくづく厳しい世界だなあ。

あともう一つは、私自身の見識の無さの問題。いちごを『きまぐれオレンジロード』や『たとえばこんなラブソング』みたいなストーリー恋愛漫画として読んでしまっていたという無防備ぶりに、ことさら自分自身苛つきました。一体、いつになったらキャラ萌え作品というカテゴリーの存在を理解することができるんだろう。我ながらオタクとして認識能力の形式古すぎ…

tataki_noon at 01:49│Comments(0)漫画関連 

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