2007年05月26日

ツンデレ猫の引力

猫と暮らしていてようやく気付けたのは、彼ら彼女らも、気ままなようでいてその実「飼い主に見せるため」の顔をつくっている事が多いということです。たとえば、枕元を歩く猫と半眠半醒状態で目が合ったとする。すると猫の顔がパッと愛想のいいものに変わるのですよ。「あ、起きてたの」って感じで。この半覚醒状態というものは、狙ってできるものではないけど以前にも猫の意外な側面をみる機会をもたらしてくれました。私が寝入ったのを確かめてから、そっと腕の中から抜け出す猫。まるで、人間である自分の方が寝かし付けられてるようだとその時感じましたわ。まさしくペット史においては『人間が猫を馴らしたのではなく猫の方が人間を馴らした』ということだと年を追う毎に実感します。

さて現在私がもっとも目の肥やしとしている毛並みのいい雄猫がいます。彼の性質はズバリツンデレ。我が家で飼われてきた数えきれない猫の中でも、トップクラスのそっけない性格です。名を呼ばれても返事をするどころか目を合わせることすら避けられる。そんな彼もたとえばひどく寒い冬の夜には私の布団のそばへきて、居場所を請うように顔を一なめ二なめしてくれるのです。その回数、一年に一回あるかないか。しかしそれゆえに至福度は増すのあります。

自らの存在価値醸成という面において、血縁のある個体同士でもその戦略は実に様々。それに翻弄されている私はすっかり猫電波にやられちゃってるんだろうなあ。…っていうか猫の脳波ってマジになんかすごい干渉性あると思うよ?マジでマジで。

tataki_noon at 21:44│Comments(0)TrackBack(0)その他諸々 

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