佐藤琢磨君より一足お先に。

元Ｆ１ドライバー　ディレック・ワーウィックです。昔からのＦ１ファンの方ならきっとご存知だと思われます。佐藤さんが英国へ入国し、レースを始めたのが９８年７月。その３ヶ月前にあたる４月。佐藤さんより「一足お先に」英国入りしました。実はこのワーウィックも参加していたＢＴＣＣ（英国ツーリングカー選手権）のエンジニアとしてインターンシップを希望し、入国しました。キッカケはある一本のビデオ。

その頃のＪＴＣＣ（日本ツーリングカー選手権。現在のSUPER GTの前身。）など数々の自動車レースを目にしてきましたが、これほど過激で白熱したツーリングカーバトルは見たことがなく、実際にまず現地で観たかった事と、エンジニアになる為のコネクション、スキルを得ることが目的。レースの発祥の地、イギリスです。「行けば何かわかる。」との想いだけで当然、まだ佐藤琢磨の名前すら知らずにです。

ＢＴＣＣは、ドライバーもこの写真のワーウィックをはじめハイレベルなラインナップ。マニュファクチャラーズも当時のルノー・ウィリアムズがメンテを行っていたり、レース環境こそ鮮烈なインパクトは強烈な上、レース展開も勝者はオープニングからファイナルラップまで全く予想が付かず、先頭から最後方まで１本の縄のようにテールtoノーズのフォーメーションで形成されたマシンが各コーナーごとにバトルを繰り返す･･。　凄まじい近差のバトルがまさにビデオで観た驚異的ともいえるハイレベル。また、レース後はこんなに近くでドライバーに接近する事も可能でした。（パドックパスとか必要なし。）

一方の佐藤琢磨選手は･･･

レース経験が少ないことに、当時採用審査項目にはなかった「面接」を希望して猛アピールの後ＳＲＳ−Ｆへ入校。「入ればスカラシップはとれる。」と自信過剰のままほんとにスカラシップ獲得。全日本Ｆ３に童夢より１戦だけ参戦。･･･と言う流れで後に英国に来ることはご存知の通り。

そして･･･と話は続きます。

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●　ここに何枚か写真追加しました。よろしければご覧ください。当時のＢＴＣＣの写真です。