A wild seal at Red Rocks, Wellington, New Zealand
(少し遅くなりましたが)あけましておめでとうございます。年末年始は、ニュージーランドへやってきた家族とともにニュージーランド国内を旅行していました。年賀メール等、下さった皆様、ありがとうございました。
昨年1年を振り返ると、パソコンの前に座って勉強と研究に邁進した、落ち着いた一年だったと思います。一昨年(2008年)が転居や進学などの激動の一年だったとすると、昨年は予想したとおりに事が運んだ静かな一年でした。学術英語のプログラムを終えて正式に博士課程に入学し、12月には中間発表に相当する詳しい研究計画書を提出して学科の研究委員会に承認を受け、正式にPhD candidate (博士候補生)になりました。一応、現時点では三つの研究を順に進めて全体を博士論文としてまとめる構想です。現在は一つ目の研究が7割ぐらい終わった、といったところでしょうか。
昨年の前半は博士課程の研究と直接には関係ないことにかなり時間を使いました。まず、修士課程の授業を1年間に10科目聴講し、世界の応用言語研究の先端がどの辺にあるのかを把握することに努めました。自分の研究に直接に関わるのはそのうちのわずかな一部ですが、この数年、幅広く言語教育に関わる分野について学びなおしたいと思っていたので、それが実現できてよかったと思っています。また、論文等の出版物もいくつか出しましたが、これらは論文一つを除いて博士課程の研究に直接関わるものではありませんでした。準備や校正に時間を使いましたが、これも予定通りのことでしたので、割り切って取り組みました。
後半からは一転し、自分の研究に集中しました。7月のシドニーでの学会発表のあとは、コーパスの分析をやり始め、たくさんのソフトウェアを使いこなすのに苦労しましたが、なんとかマスターし、8月と9月と12月は朝から晩までコーパスを整理、分析する作業に明け暮れました。10月と11月には引っ越しと詳しい研究計画書の執筆で時間を使いましたが、ようやく研究構想もおおよそ固まり、今年はデータの収集と分析、執筆をする年になりそうです。
ニュージーランドという地理的にも日本から遠い英語圏で、日本語や中国語に関わる研究を、40代も半ばになって若い学生たちに混ざってすることには、正直なところ、語学力を含めた生活力や知力、それに精神力が要求されます。こんなことをして役に立つのだろうか、自分はこんなところで何をしているのだろうなどと一人の部屋で自問することもしばしばです。それでもそれが続けられるのは、一つには、先生方や院生仲間、学内外の同業諸氏のアドバイスや刺激があるからでもあり、また友人や家族との他愛ない会話の中に支えがあるからであろうと感じます。そしてもう一つは、言語の違いを超えた研究の枠組みがあり、何をどうすれば日本語教育の仕事に貢献できるのかがある程度見えているからです。その見えている光を見据えて、今年も前に進もうと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
face book の返信の仕方が分からなくて返事が遅くなりました。