山田集落=達人ブログ=

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2013年11月

各町内のジンジョ様を紹介しましょう。
作り手によって少し表情に違いがありますが男女一対で町内の入口に
鎮座し疫病退散、無病息災を祈念しているのは通じています。
昔は各町内の若者が、競い合ってジンジョ様を作ったようです。
しかも、前日に夜遅くまで作り上げたそうですが、今は作り手の休みの
関係で土日曜日を選んで作っています。
また、当番宿に当たる人も止める家が多くなりました。理由は様々ですが
高齢化、一人暮らしも大きなようです。
毎年作り手不足で存続、継続の有無が議論されていますが、大切な風習
風土であり困難な状況でも続けていきたいものです。

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赤坂町内ジンジョ様
美男美女は山田一
表情がキリッとしている。






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向館町内のジンジョ様
男の目が少し寄り目?
ちゃんと隠していますよ!





P1010250男は大根の絵柄で隠し
女はカブの絵柄で隠します。
理由?
分かりません。





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前田町内のジンジョ様
結構いい面構えで。
疫病も近寄りがたい。
口元が少し緩いかな?




P1010253上名町内のジンジョ様
カッと目を開いて睨みを
効かせ、歯を食いしばっ
て姿がいい。





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美杉町内のジンジョ様
趣きがチョット違う感じ






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館町町内のジンジョ様
ゲッ! 右下に別の顔?




奇祭の紹介です、東北でもわら人形を祀るところは多いそうですが、当地の様に男女1体ずつお堂に祀るのは珍しいそうです。
山田集落赤坂町内「ジンジョ様」作りのため24日町内から老若7名が集まり、12月1日奉納の準備を行いました。
ジンジョ様の由来ははっきりしていませんが、通説によれば昔町内で疫病が流行ったため、村の入口にジンジョ様を祀り疫病退散、無病息災を祈ったことが始まりと言われています。
ジンジョ様はその年に採れた稲わらで作りますが、男女のシンボルもそっくりに作ります。
大正年間ムラの駐在さんが、風紀上好ましくないとのお触れを出し中止させたら大病を患ったとの言い伝えもあります。
男は賽三柱大神、女は久那斗大神(山の神)のようです。男の賽三柱大神は三柱ですから三つの神様を祀っていることになるのでしょう。
地域の人も詳しく分からないまま、毎年旧暦10月末の前日にあたる日に祭事を行っています。
山田集落にはジンジョ様を祀っている町内が7つあり、それぞれの町内会が主催して各家々を持ち回りで当番宿を決めています。
当番宿に当たる家は、仏事を1年以内に行うと当番宿から外れ参加しないことになっています。
以下紹介しますが、オッと言う程の風紀上好ましくない(?)写真も出てきますが風習文化です、ご勘弁を・・・・
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材料の新わらと新スゲです。
光に当てず、陰干しして青色を保持します。
わらを編む、組む、綯う事でジンジョ様を
作ります。
86、80、72、65、63(2人)60・・・・・参加者の年齢ですよ
この中でジンジョ様を完全に作れる人は3人かな?
管理人も一応、作れるようになりました。


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昨年のわら衣装は、塩で清めて焼きました。
ジンジョ様は全裸です。
毎年、新しいわら衣装を着せかえるのは
赤坂町内だけになりました。
わらとスゲの準備ができないのが理由の
ようです。



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スゲでわらを挟むようにして、衣装を着せて
いきます。
スゲは剃刀のように切れるので、若手は手
から血を出してがんばります。
勿論、手袋ははきません。




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長老組は男を作ります。
一回り大きく作るので、見た目や丈夫さも
要求されます。






IMG_0371若手の初心者は、肩の筋肉を盛り上げる
丸いわらの球を10個作ります。
男の使うところは・・・肩の筋肉2個
             胸の乳部分2個 
             大事な〇〇タマ2個
女の使うところ・・・肩の筋肉2個
           乳房2個・・・・・です。



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男のイチモツを作っています。
長老「自分と比べて作れ」とハッパをかける
若手「ひば、ちっちゃくなる」と応じて大笑い。
ちなみに女のナニは大根に切れ目を入れ
切れ目に赤い絵の具を塗って仕上げます。
見たい人は祀るお堂をご覧ください。
ちゃんと半紙で隠してますヨ。



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だんだん形が見えてきました。
わらがほどけない様な結び方は通称 えぼ結び
垣根結びだすナ、絶対ほどけません。






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がんばれ、ジジョウ長の石山さん。
アンダが仕切らないと、前に進みません。
「左縄は綯えねじゃ、むじがしいナ」
管理人は左縄綯いが得意です。
左縄はしめ飾りや神事の時の綯い方です。




                       
IMG_0376ジンジョの手を作っています。
ジンジョの手は5本指になっていれば
合格で、長さ、右左の大きな等違っても
いいのですっ。
(当地ではジンジョの手の意味はテキトー)
足も同じように作ります。






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これは手?足?、どっちでもいい
グローブ見たいでしょ。
ジンジョの手だもの。







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男は歯を食いしばり、筋骨隆々にして
疫病流行りを守っています。







                      
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女はふっくらタイプの美人
各町内により表情が少し違うようです。







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  髪は馬の毛です、集落に現在馬はいないので紛失は許されません
  でも、長い年月で少し白髪になっていました?
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祭壇に祀り御神酒、三種(煮しめ、ナマス、デンブ)
のお供えで魂入れを行い、今日はお開きです。
12月1日は当番宿Tさん宅で12名が集まり儀式を
行います。
その模様は当日に・・・・・。






いやあ~、千葉は暖かいです、雲ひとつないうらやましい限りの晴天です。
22日(金)達人市場会員6名による、あの有名な千葉県柏市の京北スーパー柏店での店頭販売に行ってきました。
秋田県元気ムラ支援室が段取りをしてくれて、3年続けている山田集落特産品を首都圏で販売する最大のイベントになりました。
京北スーパーの店長さんとも、青果部の課長とも顔なじみになりましたし、何よりお客さんが「ひさしぶりね」と言ってくれるのがうれしい。「元気でらすか?」と答えています。
店舗前のアーケードを埋め尽くすほどの人が歩く場所で山田パワー全開で販売してきました。
山田集落の人は全員大館弁丸出しで、お客さんに2,3回問いかけてようやく意味が通じる感じですが、「私横手出身」「私能代出身で懐かしい」とか、ナント山田集落の隣の「早口集落の出身よ」等と結構東北出身の人が多い。
なまりのある言葉を聞いて故郷を思い出すのでしょう、お客さんから声をかけてくれます。
今回初めて参加する会員もいて、宅急便120サイズの段ボール箱22個を用意していざ販売開始です。
売れ筋はいぶり大根、山菜フキ、ワラビ、切りたんぽ、天然キノコ、手作りおやきで次々と売れていきます。
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    朝9時開店準備               試食もたっぷり           マイタケもあるぞ
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    大量に陳列してます         やっぱり山菜が主体         ハヤトウリは大人気でした。
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新米切りたんぽ、勿論手作り炭火焼    あきたこまちは安い           ボリューム凄いです。
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早速クロモジ茶の試飲「おいしい」     アッという間に人だかりが     清算は手計算でアナログです。
IMG_0359午後5時になると客層は一転若者になり、山菜、漬物には手を出さなく
なります。
「午後3時まで、全力を出せ」です。
今回の人出は多く、22箱の段ボールはほぼ完売です。
(たたき売りもしましたが)
ありがとうございます、柏市民の皆さん。
又、来年来るぞォ。

俳優の永島敏行さんは、秋田県の地元テレビでレギュラー番組「凄いぞ秋田の農業」に出演していて、全県くまなく撮影取材しているようです。
山田集落でマイタケ取材の際、永島さんがオーナーの東京調布市青空市場808(八百屋)の話を聞いて、今後の参考のため視察にいってきました。
若い人達が多く住んでいる住宅地にその店はありました。
周辺は行列ができる手作りパンの店や、フレンチ主体のレストラン、こだわりの米を使うオニギリ屋など特徴、こだわりのある店が並んでいました。
808の店長さんが対応してくれましたが、山田集落の商品とは客層が違うようでした。また、大声で呼び込みする山田集落方式とは少し違いようでした。
貴重な時間を割いて対応してくれた店長さんにお礼をして店を後にしました。
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いきなり冬本番?
大丈夫、まだ根雪にはなりません。しばれる程度が違う、土がまだ温かみを持っているので気温が上がると
すぐにとけるでしょう。
IMG_0320積雪15cmまるで冬本番に見えます。
写っているのは「はさ小屋」と言って、今はほとんど
見られないませんが、稲を天日干しする時に使う
杉の丸太を保管する小屋です。
風通しを良くして木が腐らないようにしているのです。





IMG_0321杉林も雪をかぶると風情があります。
県北の杉は原木市場で高い評価を得ているようです。
寒暖の差が大きいため、きめが細かく材質が良くなる
のでしょう。
ほとんど中部地方に取り引きされると聞きました。





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この寒さで原木ナメコもなかなか大きくなりません。
ナメコ自体は寒さに強く、水気が多くなりヌメリが
タップリです。







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原木シイタケもカチンカチンに凍っています。今年のシイタケはナメクジの発生が
多く一晩で幼菌を食べますが、農薬は使えないので手で取るしかなかったのです。
が、この寒さでナメクジも出てこなくなります。
話は変わって冬に関する大館方言を紹介しましょう。
難解度高い方から
びろ・・・・・・・寒さのために出る鼻水のこと。「さびくて、びろ出てくるじゃ」と言います。
       ズズズッーと吸うことはしませんが、テッチュがない時つかみっ鼻で除きます。
ふどこ・・・・・七輪のこと。
えるぎ・・・・・囲炉裏です。立派な「えるぎ」は残っている家はあります。
しぶて・・・・・手足がきりきりに冷える状態のこと。「ああ~、手しぶてぇ~」と言います。
しがま・・・・・つらら、氷のこと
若い人はほとんど使いませんが、言語文化は残したいものです。

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