
大阪証券取引所が「村上ファンドが大量に大証の株式を取得した」との複数メディアの報道を手掛かりに、一時、前日比4万3000円高の48万3000円まで買い進まれ、今月5日に付けた年初来高値44万6000円を大きく更新した。終値は同2万1000円高の46万1000円となった。大証では先に業績の増額修正と増配を発表したばかりだが、これで「一層の株主還元が期待できる」(中堅証券)との期待感が市場に高まっており、目が離せない。村上ファンドの大量株式取得は関係者の話から判明したもので、取得株数はメディアによって若干のブレが見られるものの、5〜6%超を取得したもようで、200億円程度ある剰余金の分配が求められることになりそうだ。ちなみに大証では先月中旬に05年3月期の業績予想を増額修正(連結経常利益で29億2000万円→33億2000万円)するとともに、配当についても年4000円から年7000円に増配することを表明している。【株式新聞社】