旭硝子が出来高を伴い5日続伸。一時、1231円は前日比21円高まで買われ、連日の年初来高値更新。終値は同15円高の1225円。ガラスの最大手で、化成品にも強いが、液晶パネルやPDP(プラズマ・ディスプレー・パネル)などのデジタルテレビの普及期入りから、「高シェアの液晶パネルやPDP用ガラスの成長が引き続き材料視されている」(大手証券)としている。買いは内外の機関投資家が中心となっているもようだ。足元の業績も、これらディスプレー用ガラスの成長をけん引役に、今12月期の連結業績は、売上高1兆5500億円(前期比5%増)、経常利益1380億円(同1%増)、純利益830億円(同6%増)の会社側見通しにある。これに対し、調査機関の多くは「会社側見通しは慎重にみた数字」として期中での増額修正を有望視している。年初来高値更新ながら、時価は連結予想PER17.3倍と依然割安感が強いこと、6日の日証金の確報で、貸借倍率0.21倍、1日に0.05円の逆日歩が生じるなど、取組妙味が増幅していることも注目され、さらなる上値を試す展開が予想される。連騰していることから、新規投資は押し目を狙いたい。【株式新聞社】