前日にセガサミーホールディングス(6460)が、同社株式の612万6900株(保有割合6.78%)を市場内取引を通じて取得し、関東財務局に大量保有報告書を提出したことが、思惑を高める展開となっている。今回の株式取得について、セガサミーHDは現段階では純投資を目的にしているとしている。セガサミーHDは、傘下にアミューズメント機器、アミューズメント施設、コンシューマ事業を手掛けるセガや遊技機事業のサミー、玩具事業のセガトイズ、携帯コンテンツ事業のサミーネットワークスなどを抱え、グループ全体でさまざまなエンタテインメントコンテンツ事業を展開しているが、サンリオが持つ優良なコンテンツを高評価、現在の株価水準が投資価値があると判断して取得した。サンリオの株価は、2月の年初来高値2540円から1213円安値まで突っ込み、信用好需給などを手掛かりにこの下落幅の3分の1戻しとなっている。セガサミーHDの投資判断通りに上値指向となるか、同社の次の一手が要注目となる。 【兜町特捜班】