右脚のすねの位置から下が義足のため、日本でプロボクサーの資格を得られずフィリピンでプロになった長崎市出身の土山直純さん(23)=スーパーライト級=が17日、同国ブキッドノン州(ミンダナオ島)で4ラウンドのデビュー戦を行う。相手はプロ2戦目のフィリピン人ボクサー(19)。
 日本ボクシングコミッション(JBC)は、義足使用者にプロ資格を認めない現行規則の見直しの可能性もあるとして、土山さんのケースを注目している。
 土山さんは先天的に右脚の発育が悪く幼児期から義足を使用しているが、高校時代にボクシングを始め、九州大会で3位になった実績がある。昨年5月にフィリピンのジムに入り、今年2月、プロスポーツを統括する同国政府機関からプロ資格を認められた。
 デビュー戦で負けると資格が取り消され、勝てば通常の選手同様、1年ごとに資格を更新できるとの条件付きという。
 JBCの安河内剛事務局長は「年齢制限などで外国に出てプロになる日本人はいるが、義足の邦人プロボクサーはたぶん初めて。チャンスを与えたフィリピン(の政府機関)に敬意を払う。日本でも(規則見直しを)検討すべき時が来る可能性がある」と話している。