補足:「あの人よりやっているから」という落とし穴(参照点バイアス)
動経済学では「参照点バイアス」というバイアスも提唱されています。
最初に提示された数字や印象が参照点(アンカー:船のいかり)となって強く残り、
その後の印象や駆動に影響を及ぼすことを指しています。
本来は100のパフォーマンスを出せる人が、
隣のチームメンバーが60しかパフォーマンスを出していないので、
自分も60くらいでいいか、と意識的・無意識的に考えてしまうものです。
特にリーダーはメンバーの参照点になりやすいです。
「リーダーが遅刻しているから自分も遅刻していい」などと都合の良い参照点として
メンバーがリーダーを使うことも多々あります。
この落とし穴にはまらないためには、チームの中で「基準」を明確に示すことが重要です。
Aimの法則で示した「意識目標」「成果目標」「行動目標」、
Communicationの法則で示した「責任範囲(Where)」「評価対象(How)」について、
それぞれのメンバーにどれくらいの「基準」を求めるのかを曖昧にせずに明確に提示することです。
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※事例 〜阪神タイガース〜

私は、甲子園出身で小さな頃から阪神タイガースの大ファンです。
その阪神タイガースは弱くても関西では非常に人気のある球団なので、
一時期ファンや支援者に甘えていると言われていました。
しかし、そんな状況から金本知憲選手の加入で変わりました。
金本選手は連続試合フルイニング出場の世界記録(1492試合)を持っている「鉄人」と呼ばれた選手です。
金本選手が他の選手に大きく影響を与えたのは、
そんな状況であっても、練習や試合を休まずストイックに野球に取り組む姿勢でした。
金本選手の加入によって、チーム全体の「基準」が変わり、
選手たちの野球に取り組む姿勢が変わり、チーム全体の成績も変わっていきました。
「基準」が変わることにより、チームが変わった事例だと言えると思います。

金本3