May 2009

May 31, 2009

events

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今週は平日からけっこうイベント満載でした!
まずはH&deMのREHABの内覧会。
この建物は個人的にH&deMの中でもベスト3に入るぐらい好きで、
初めてスイスに来たときにすごく衝撃を受けた記憶があります。
それほど派手な建物ではないけれど、
すごく丁寧にデザインされていて、
内部空間もとても気持ちよかったです。
そして屋上は緑モリモリでした。

水曜には友達がちょっと長めに日本に帰るということで、
その子が新潟の親戚から送ってもらったお米をメインにすえて
「コメパーティー」をしました!
これはある意味海外ではもっとも贅沢で、
実際とてもおいしかったです。
とくに明太子が最高でした!
彼女には日本で多くを学んで戻ってきて欲しいです。
とかなんとか言ってもやっぱり純粋に
日本に帰るのがうらやましくてしかたないというのが
本音ですが。。

木曜はEduardo Souto de Mouraの講演会。
フランス語のドイツ語訳でまったく意味不明でしたが、
イメージを素直に楽しみました。
それほど難しい説明もしてなかったようだし。
その後とあるバーで飲んでいたらなんと本人が!
なんとも小さな街バーゼルっぽいです。

これからも夏に向けていろいろ楽しむぞー!

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May 27, 2009

masterpiece


St. Petri: Klippan 1962-66 (O'Neil Ford Monograph)
St. Petri: Klippan 1962-66 (O'Neil Ford Monograph)
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この本はまだ実際見ていないし
いつ出るのかもよくわからないのだけれど、
Lewerentzは自分にとってとても重要な建築家で、
その中でもとりわけこの教会は特別だ。
黒っぽいレンガの即興的な積み方とか
ちょっと変なプロポーションのアーチ、
それを受けるいかつい鉄骨の柱やガラスのつき方など、
ポイントは枚挙にいとまがない。
正直言って頑張ってその魅力を伝えようとしたところで
それができるほどの言葉を持ち合わせていないけれど、
あの空間に足を踏み入れた時の感覚は
今でもしっかりと体が覚えている。
Adam Carusoも、
「自分が今まで見てきた中でも数少ない完璧な建築」
とまで言っていて、
(てか名前出しすぎですね)
というか彼を通じて知るようになったのだけど、
まあそれぐらい言ってしまっても言い過ぎではない。

個人的には彼の人生の歩み方も好きで、
森の葬祭場で協働したAsplundが
その後華々しい活躍をとげながら
早くしてこの世を去ってしまったのに対して、
彼はそれから実家の家業をついで
しばらく設計から遠ざかっていて、
確か50歳を過ぎてから再び始めて、
(この辺は記憶があいまいですが)
晩年に代表作となる2つのレンガの教会、
そして最後に小さな花屋さんを作って亡くなった
というのがかっこよすぎる。
日本に限らず最近はどこでも
若い才能に注目が集まりがちで、
もちろんその方がキャッチーだし
モチベーションの上昇にもつながるから
いいことではあるのだけれど、
一方でその結果として価値観が一辺倒になってしまって、
自分が何をしているのか
よくわかっていない人も多いと思う。
そういえば保坂和志も
「30歳までなんか生きるなと思っていた」
という本を出していたっけ。
まあそんなことはともかく、
そうやって老いていきながら
だんだんと自分のやりたいことを突き詰めていく感じは
建築家ならではだし、
若くしてスターぶるよりもそっちのがよっぽどかっこいい。
まあそれをモラトリアムの言い訳にしないように
気をつけなきゃだけど。。。

St.Peter Church / Sigurd Lewerentz
St.Peter12




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May 26, 2009

Ljubljana

market
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National and University Library
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The Iron
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St.Michael Church
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Plecnik house
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Parish Church of St.Francis
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先週末はなんだかよくわからないけど祝日で4連休だったので、
初東欧、スロヴェニアに行ってきました!
その理由はというとメインはスロヴェニアの国民的建築家、
Joze Plecnikの建築を見るためで、
正直知ったのはごく最近なのだけれど、
自分の好きな建築家が名前をあげていたので
興味を持ったのです。
Adam Carusoは彼の魅力をUglyness(醜さ)と言っていましたが、
一見して洗練されていないけれど、
古典オーダーを使いながらも時代に応じた要素もまじって、
けっこうごちゃごちゃしているというか
要素は多いんだけれどそれがいやらしくなく、
とてもいい空気感を作り出していました。
街自体が小さいおかげで
自転車を使って結構な数見ることができて、
ひとつひとつがヘビーなのに
一気にたくさん見たので最後の方はかなりへとへとでした。

正直今回見たものと自分が普段設計しているものは
全然結びついていなくって、
もちろん古典的オーダーをベースにしているというのもあるけれど、
それをマニエリスティックに操作していて、
なんだか思わずにやっとしてしまうようなところが結構あったりして、
まあとにかくまだまだきちんと自分で理解しきれていないと思います。
ただやっぱり自分が感覚的にいいと思ったものは大切にしたいし、
今すぐに使おうとしなくてもいつかきっと結びつくことが
あるような気がします。

ドイツ語圏に来て一番の収穫は
新しくいろんな建築家を知ったことかもしれなくて、
もちろん知っていればいいというものではないのはもちろんだけれど、
こっちの人たちがどのようなことを考えているのかを
表層的に捉えずにじっくりと向き合いながら考えていけるのが
後からすごく効いてくる気がします。
まあどんどんいわゆるメインストリームから外れていっていることに
若干の不安を覚えなくはないですが、
それでも今の年齢での直感というのは
わりと信頼できるのではないかと思っているし、
自分の好きなものがどんどん輪郭を帯びていっているのは事実なので、
今はそれをどんどん突き詰めていきたいです。



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May 20, 2009

still life

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先週末はずっとバーゼルにいたのですが、
なんだかあわただしい週末でした。
まず金曜の夜に友だちの大学の先生が来ていて、
彼を囲んでディナー。
最初はおとなしく先生を囲む感じだったのですが、
アルコールが入るにつれてだんだんと
みなさん好き勝手にしゃべりだして、
すっかりホームゲームに。
先生には申し訳ない感じでしたが、
かなり熱いトークを繰り広げ、
気がついたら朝に。
こんなに話し込んだのは久しぶりだったけど、
みなさんの発言はとても勉強になりました。

土曜は昼過ぎに起きて夕方から
バーゼルの郊外にあるズントーの集合住宅で。
5年ぶりに訪れたのですが、
緑がもりもりですばらしいたたずまいでした。
こうやって気軽に有名な建築を見れるのはすごく良くて、
日本からはるばるやってくるのとは違って、
特別なものが当たり前にある時の状況が
すごくよくわかります。
そして見るときの天候はもちろん、
自分がそのとき考えていることとか
体調とかも少なからず見たときの印象に関係しているはずで、
同じものを何回も見ることで
いろいろなことを感じることができます。
建築というのはつねにその場所に建っていなくてはならず、
どんな状況であっても、
それを受け止めるだけの大らかさを備えていなくてはなりません。
この建築にはそういった質がある気がして、
それが何なのかを確かめるためにこれからも
何度か訪ねてみようと思います。

日曜はまずSchaulagerへ。
一回オープニングで展示を見たのですが、
もう一度きちんと見直したかったので。
今年の展示はバーゼルのKunstmuseumの常設展示を
再構成しているのですが、
そのコレクションの質、量ともにすさまじいものがあります。
今本体ではゴッホ展がやっていて、
おそらくその関係もあってこういった展示を
しているのだと思いますが、
この街の規模でこれだけのアートを気軽に見れる場所は
そうそうないのではないかと思います。
アートに関しても建築と同じようなことが言える気がして、
同じものを何回も繰り返し見ることで
初めてわかってくることがあると思います。
日本にいるときは常設展示というのは
それほど気にかけていなかったけれど、
そうやっていいものが身近にあるときに、
きちんとそれを生かしたいと思います。

そして締めはバーベキュー!
こっちにずっと住んでらっしゃる日本人の方に
招いていただいて、
彼の誕生日パーティーへ行って来ました。
バーゼルでは下っ端なので、
下っ端らしくグリル隊をやらせていただきました。
おかげでチキン超いっぱい焼いたのに
一つしか食えなかったけど、
おそろしいほどの日本人の数に圧倒されながらも、
休日の昼下がりを楽しみました。

これからも休みが結構続くので、
だんだんあったかくなってきたことだし
いろいろとしたいなあと思います。


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May 13, 2009

Koeln

Abbey in Vaals / Hans Van Der Laan
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ケルン市立東洋美術館 / 前川国男
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St.Bonifatuis Kirche / Rudolf Schwarz
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Zollverein
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Kolumba / Peter Zumthor
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先週末は休みをとってケルンまで行ってきました!
考えてみれば泊まりでの旅行はけっこう久しぶりで、
それだけに気合入ってました!

まず建築的には、個人的な今回の目玉のVan Der Laanをはじめ、
意外と良かった前川国男、二回目のEssenなど、
かなり楽しめました!
そしてドイツといえばもちろん昼からビール!
つまり毎食ビールプラス肉々しい食べ物!
日本食もしっかり満喫。

Zumthorのチャペルの中に入れなかったこととか、
Dominikus Boehm見れなかったこととか、
帰りわざわざドュッセルドルフまでいったのに
ラーメンと焼き鳥を目の前にしながら電車に乗らなきゃいけなくて
泣く泣く駅でソーセージを買い込んで我慢したこととか、
まあいろいろと残念なこともありましたが、
終わってみればそれも旅行の楽しみ。
ただひとつだけほんとにむかついたのはMiesのレンガの住宅の展示で、
アーティストがシニカルぶるのは勝手だけれど、
それによってすばらしい空間をぶち壊すのはほんとにありえん。
まじ勘弁して欲しい。

日本での恩師B先生が口をすっぱくして言っていたように、
やっぱり建築の一番の勉強は実際に見に行くことで、
建築家にもっとも必要なのは「身体の頭のよさ」なんだと
最近つくづく思います。
今月から来月にかけて結構休みがあるので、
それを利用していろいろと飛び回ってこようと思ってます!!

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May 06, 2009

get ready for the future


先日ボスに呼ばれて「頼みたいことがある」と言われたので
何かと思ったら、
今度展覧会に出す模型を修正してほしいとのこと。
それでその模型というのが
彼ら(うちのボスはカップルです)のディプロマの作品だった。
まず20年以上も模型を自分で保存していることにびっくりしたけれど、
実際見てみてもいろいろと面白い発見が。
今進行中のプロジェクトと同じような部分があったりして、
ああ、人間そんなに変わんないもんだなあとか思ったりして。
自分は中途半端に建築を学び始めて、
去年ようやく学士をとっただけだから、
もちろんディプロマなるものはやっていなくて、
そして今のところとりあえず学校に戻るつもりはないので
ひょっとしたら一生やることはないかもしれないし、
というか仮にやったとしても海外でやることになるだろうから
どちらにしろ設計課題の延長上みたいなもので、
日本のような自由な感じではない。
多くの人にとって卒業設計がすごく大きな存在だと聞いていて、
それは間違いないと思うけれど、
今のところ自分は実務に対する興味の方が強いので、
とりあえずやんないと思う。
こういったのはきっとずっとコンプレックスとなって
自分の中にしこりを残し続けるのだろうけど、
まあそれも自分らしいっちゃあらしいのかも。
どちらにしろ、今の自分のしていることを
きちんとわかっておかないとな。

そしてどうやら少し長めにスイスに残ることになりそうです。
なんだかんだ言って自分が必要とされる環境にいるというのは
すごくありがたいことだし、
そういった気持ちに対して少しでもこたえたいと思う。
念願のロンドンにも少しの間だけれど行けそうだし、
やっぱり自分からどんどん動いていかないと
何も始まらないということを改めて実感。
チャンスが巡ってきた時に動ける瞬発力を持ち合わせていないと、
後からと思ってもきっとそれはやってこないし、
そういった細かい違いが、先に行って効いてくる気がする。

六宇宙氏の言うように、
「最後まで頼りになるのは、想像力と自分を信じる力」
だと思うので、
まあ自分のできるようにやっていこうと思います!




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May 03, 2009

view point towards history


大人にはわからない日本文学史 (ことばのために)
大人にはわからない日本文学史 (ことばのために)
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この人は保坂和志と並んで文学というものが
なんなのかをずっと考え続けている人で、
この本もそういった思考の痕跡が刻まれている。
言葉に対する絶対的な信頼を感じることができる
彼の文章が自分はすごく好きだ。
彼自身の小説、「日本文学盛衰史」が
おそらく今彼がやっていることの根本をなしていて、
「ニッポンの小説」とはなにかをずっと考え続けている。
歴史というものを振り返ると必ずそのときどきの流れみたいなものがあって、
それはそのときには本人たちは自覚的でなくとも
知らない間に影響されていってしまうものだ。
それを彼はOSというメタファーを使って表していて、
まあこの比喩自体はあまり好きではないけれど、
言っていることはすごく興味深くて、
人はものを作るときについつい自分ひとりでやっているように思いがちだけれど、
実際は周りにあるあらゆるものが無意識のうちに影響を与えていて、
それに自覚的であることが重要だと言っている。
つまり自分がものを作るとき
(この場合は小説を書くときだけれど
もっと一般化してしまってもかまわないと思う)、
何が自分にものを作らせているかということをわかっていることが
重要だということだ。

他にも穂村弘の「短歌の友人」を用いながら
小説の私性について論じた部分とか、
綿矢りさと樋口一葉を並べた部分とかもおもしろかった。
歴史の中で何かが始まって終わっていくということは
たぶんそのときにはあまりよくわからなくて、
あとになって定義されることがほとんどだ。
しかしだからこそ、今までどんな風にしてそれが起こったかというのを
知るのが大切で、そういった視点を欠いてしまっては、
肝心なものを見落としてしまう。
河上徹太郎という人が、
「歴史というのは、人間のそばを流れているもので、
これは人間に作れるようなものじゃない。」
と言っていたけれど、
そのようにしてものごと自分の側にひきつけずに
捉えていく視点を身につけることはとても大切な気がする。
そしてさらにいうなら個人的には
樋口一葉のように歴史の中でまとめきれない、
というかそのときには古くさいとまで言われていたけれど、
今になって見てみると確実に現在の感覚に通ずるもの、
著者はそのキーを身体感覚だと言っていて、
そういったものにすごく興味がある。



taz001 at 08:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0)