シーズン1&本年お疲れ様でした。対戦してくださった方ありがとうございます。初めましての方は初めまして、かもなぎなべと申すものです

今回はソードシールドのシーズン1で使った構築を紹介しようと思います。結果は最終日間際に29位まで上がり、7世代でレート2100に乗ったことがない自分からすればかなり嬉しいものとなりました。しばらく2桁で頑張っていましたが2連敗したらあっけなく3桁になり、年末ということで撤退する流れとなりました。早い話がビビり

中身は最初のシーズンということで新ポケ統一となります。長文で至らない部分も多いかもしれませんが、読んでいただければ嬉しいです。

↓並び
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Twitter相互某氏のファンなのでドラゴン3匹可愛い!って並びです。どう見てもかっこよくはないので、無理矢理可愛いってことにしてゴリ押しします

以下常体

【構築経緯】
好きなポケモンかつ好きな技トリックルームを使えるブリムオンを採用することからスタート。ブリムオンはミミッキュなどと違って切り返すタイプのトリックルーム使いではなく、対面的に動かすことを踏まえて取り巻きをいろいろ試行錯誤した。

対戦しているうちに、ダイマックスを切る・切らないの択をなるべく回避することが安定した試合運びに重要だと考えるようになり、その手段として両壁インテレオンに着目。水受けが薄い相手にとっては脅威であり、対面でのダイマックスを誘発しやすい。それを壁を絡めていなし、インテレオンor裏でダイマックスして反撃に出るスタンスを取った。ダイマックスは体力が削れていない状態で使うのが効率的だが、壁で擬似的に2倍の耐久を得るため削れた状態でも本来より高い耐久を得られる。特にインテレオンは激流を利用しやすくなる利点もあり、相手にダイマックスを先に切らせてあればその効果はより大きくなると考えた。

また、ダイマックスはミミッキュをサザンドラで見ることすらできてしまうほど役割関係が逆転しやすい。通せると思ったポケモンでも結局は択になりやすく、それなら役割を被せる役割集中がダイマックス択を回避しやすいのでは?と考え、ウオノラゴンも合わせて採用。

そして肝心要、トリックルーム・壁を活かす軸として、ダイマックス時の対面性能が高く、受け回し構築にも強く出やすいジュラルドンを採用。残りは受け回しやオーロンゲの壁展開に立ち回りやすいタチフサグマ、最低限サイクルを回せて格闘を透かせて小回りが利くドラパルトを採用。構築全体で不利対面を作った時の引き先が少ないのが欠点だが、上から行動を通しやすくすることでカバーしようとした

コンセプトをまとめると

・上からサイクル補助の動きを取ることでダイマックス択を有利に進める
・役割集中の動きを利用して水を通す


なお、この2つがうまく行ったかについては今期中には判断ができなかった。順位が上がったのはコンセプトが決まったからではあるが、うまく行かなかったパターンも少なくないため、普遍的に通じるものかは来期以降さらに調べようと思う。


【個別紹介】
※ダイマックスはDM○○と表記

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◆ドラパルト(すり抜け)
臆病 165(12)-#-125(236)-152(252)-96(4)-179(4)
@マゴの実
祟り目・鬼火・身代わり・波乗り

H-B
・187ドリュウズの岩石封じ最高乱数以外身代わりが耐え
・特化ミミッキュの剣舞珠影撃ち乱数31.2%(陽気は確定耐え)
・4振りアーマーガアのDMブレバ2発耐え
S 最速ゲンガー抜き


今作の万能600族、そして可愛い。構築上物理ばかり相手にしていたため、努力値はHではなくBから振り分けた格好。C削るほうが綺麗かも。

鬼火身代わりでダイマックス枯らしたり、受け回し崩しに貢献したりしてもらう。優秀な耐性で上から補助したり自身で抜きにいったりできるのはやはり強く、ダイナックル無効にも助けられた。波乗りはダイマックスで天候変えられる安心感で昔から今に至るまでずっと採用してるけど、サザン重いから無難に竜波動で良かったのかもな、という諸説枠。


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◆インテレオン(激流)
臆病 173(220)-#-88(20)-146(4)-87(4)-189(252)
@光の粘土
熱湯・凍える風・リフレクター・光の壁

H-B 177ギャラドスのダイジェット最高乱数切って耐え
H-D 172トゲキッスのダイジェット確定耐え


構築の潤滑油であり同時にエースにもなる要。初手で出すこともあるが、できれば裏から出すと綺麗に回りやすい印象。相手の情報が集まってから展開したほうが、切り気味に壁を展開するかインテレオン自身を通すかの判断できて柔軟。瓦割りを採用したポケモンも少なくないから、初手から命をかけるのはあまり良いとは思えない。

Cに4しか振っていないとはいえ、ウオノラゴンで先陣を切って役割集中的に動かせば十分な制圧力は見込める。耐久活かして無理矢理後投げしてダイマックスターンを稼いだりしてもらうこともあった。



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◆ウオノラゴン(頑丈顎)
意地張 165-156(252)-121(4)-#-100-127(252)
@拘りスカーフ
エラがみ・逆鱗・サイコファング・噛み砕く


めちゃくちゃ火力なくせに耐久・耐性が優秀でサイクル回したり、切り返しに出したりできる。強引に水受け削る役割も担う攻守に重要な駒。特に語ることはないけど、水受けたんまりいても積極的に出すくらいには信用してる。サイクル回せる駒が構築として貴重だからという事情もある。


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◆ジュラルドン(ライトメタル)
控えめ 175(236)-#-136(4)-170(116)-82(92)-113(60)
@達人の帯
流星群・ラスターカノン・10万ボルト・ソーラービーム

H-B
・特化ミミッキュA2↑命珠じゃれつく81.3%耐え
・187ドリュウズ地震68.8%耐え

H-D
・177サザンドラ流星群56.3%耐え
・172トゲキッスDMマジカルシャイン75%耐え
・152ドラパルトDM流星群確定耐え

C
・DM流星群でH4DMドラパルト確定1発、H4DMサザンドラ乱数1発25%
・DM10万ボルトでH4DMギャラドス乱数1発87.5%、H252D4アーマーガア乱数1発50%
・DMラスターカノンでダイマックス前に皮が剥がれたH4DMミミッキュ確定1発
・DMソーラービームでH252D4DMトリトドン乱数1発75%

S 準速ギルガルド抜き、S1↓最速100族抜き


壁・トリックルーム・凍える風のサポートを受けつつ動く構築の軸でほとんどの試合でダイマックスする。水地複合・ドサイドン・ドリュウズ・水ロトムが多い環境の中ではソーラービームがかなり強く、これがあるから受け回しにも出していきやすい。個人的にはフルアタは好きではないが、構築コンセプト上ダイウォールの必要性が薄めで、3ターンきっちり動いてもらったほうが良いという判断もあったし、実際そうだと感じた。

達人の帯で確定数が大きく変わるが、チョッキとどちらがいいかは諸説。壁があるうちは、いかにダイマックスをチラつかせながら素で動くかという感じ。役割対象が跳び跳ねたり、潜り込んだりでターン稼ごうとしてくるからなおのこと。



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◆ブリムオン(マジックミラー)
控えめ 164(252)-#-126(84)-187(108)-124(4)-57(60)
@カシブの実
サイコキネシス・マジカルシャイン・マジカルフレイム・トリックルーム

H-B 114ナットのDMジャイロ耐え
H-D 177サザンのDMラスカノ87.5%耐え
S 4振り35族抜き


モスノウとコイツが今作の推し、可愛い。ゴースト半減実でドラパルトに強く出やすく、ウオノラゴンやタチフサグマがドラパルトと対面した際の引き先にもしやすかった。ポケモン界の悪ドヒドイデのせいでCを削ってしまったため、H4振りDMサザンドラに素のマジカルシャインを43.8%で耐えられてしまう。

トリックルームは積極的に使うというよりは、相手が攻めっ気に溢れている場合の後続の負担軽減だったりに使った。攻撃範囲が強いこともあり、ダイマックス率は構築内3位



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◆タチフサグマ(根性)
陽気 169(4)-142(252)-127(44)-#-102(4)-155(204)
@火炎球
空元気・叩き落とす・瓦割り・ビルドアップ

S 最速ドリュウズ抜き
H-B 142ミミッキュ珠じゃれつく乱数1発31.2%
H-D 172トゲキッスDMマジカルシャインDM時に最大86.9%
A 空元気でH4トゲキッス乱数1発43.7%、H4ギャラドス乱数1発93.7%、HB特化ドヒドイデ乱数2発92.1%(ヘドロ非考慮)


悪戯電磁波を無効にしつつ、積んで瓦割りができる。もう壁オーロンゲはあまり見なくなったけど。

ビルドは守るやトーチカに合わせて積んだり、火炎球が発動していない時に物理技に対して1ターン稼いだりする使い方もした。ダイアタックでダイジェットを積ませないような立ち回りも可能で対面的に詰めやすかったり、ダイナックルで積んでいく動きで受けに強かったりしたため、対面+受け回しみたいな相手に対して十分に投げやすかった。



【選出】
・先発誰か+インテレオン+ジュラルドン
構築の根幹を為す基本選出。今の環境はどちらかが刺さることが多く、様子を見ながらなるべく遅いタイミングでダイマックスを切る。

・タチフサグマ+ブリムオンorドラパルト+ジュラルドン
受け回しに対する選出。タチフサグマが消耗しないようにするか、ジュラルドンを通すかする。DMソーラービームに関しては、いきなりはやらないほうがいい。


【重いポケモン】
・ドラパルト
上から動かれるし、すり抜けorクリアボディでインテレオンが仕事しにくい。竜舞バトンで僕を3桁に叩き落としてくれた、許さない

・ニンフィア
フェアリー耐性がいないため初手じゃんけんになりがち。後手に回らないようにしつつ、冷静にジュラルドンないしタチフサグマを通していきたい相手

・トゲキッス
凶運で50%の確率で壁を無視。対戦ありがとうございました

・ラプラス
フリーズドライに誰も耐性を持たないし、なんなら氷技自体が刺さる。ひょっとしたらツンベアーに蹂躙されるかもしれない

・ドリュウズ
耐性すかすか構築のため、なんとフェアリーだけでなく地面耐性もいない。ドリュウズとドラパルトは正直きっちり対策できないと割りきってくしかないと思ってるし、いかに対面的に処理するかが課題。サイクル回すタイプの構築にいる場合はかなり面倒

・草全般
水が軸だからジュラルドンが強く出にくいタイプの草はかなり困る。キレイハナお前を許さない


【感想】
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この構築での最高順位は29位となりました。試合数に関しては9割以上違う構築でのもので、この構築は終了1週間と少し前で800位くらいから使っていました。乱数運にかなり助けられた結果ではありますが、7世代2100に乗っていない身からすると運だろうが何だろうが素直に嬉しいです。

今回の根幹である、上から行動する・択をなるべくしない、というコンセプトは7世代S16・17のライボカグヤ構築と同一のもので、ある意味では3季連続同じことをしたと言えます。そういう考え方をするなら、繰り返すことで少しずつ成長できていたのかもしれません。

ここまで読んでいただきありがとうございました
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