今季もお疲れ様でした。TN Vannila、ドライアイスで潜ってました、かもねぎなべです


 久しぶりに失敗を恐れず、王道から邪道までたくさん試行錯誤しながら潜れて楽しかったです。体力なくて11時くらいには撤退モード入ってたので、次からは自分の強み・弱みを理解して適切な取り組み方をしたいです。ゆっくりやるならちゃんとゆっくりやる、周りのペースにつられない


 結果はともかく、構築の中身自体は結構面白いものになってるとは思います。ガチグマの型が諸説でここをもうちょい探究したかった。久しぶりに構築記事を書いたので、どうぞよしなに


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パオジアン  167-176-131-#-86-157
ハバタクカミ 143-#-107-157-156-190
ウーラオス  185-177-148-#-81-133
ガチグマ   219-#-144-170-115--72
ランドロス  193-168-114-#-101-154
ゴリランダー 199-165-111-#-122-109
 

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【コンセプト】

幅広い展開、選出の分岐に対応できるポケモンで固めた展開志向の構築


・テラスタルでの役割拡張、選出択回避

・能動的にも意義がある攻守両立の起点回避




【構築経緯】

 ポケモンの本質を学ぶための圧倒的王道構築を作る、というテーマで20日くらいまでは取り組んでいて、素直に強いと思っていたポケモンを選んで固めてました

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 カイリュー、ディンルーがやりたいポケモンできる性能をしておらず、変わりに思い浮かぶ型もせいぜい電磁波(嫌い)なのでいったんHDビルド蜻蛉ランドロスに変更


 襷カミがいまいちだなーと思っていたので、対面襷ウーラオスに勝てる、ドヒドイデ受け出しに勝てそう、単純にパオジアンとの相性がいい、ということでゴツメ型に変更。HDランドの対カミ性能が信用できなかったのでパワーも高そうなチョッキゴリラを採用。ランドの役割を変えて、環境に刺さっていそうでウーラオスに対抗できる陽気ビルドアップにしました

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 なんだこの猿(しかもこの時10/29)。いまいち勝てない要因を考えると、パオジアンが選出できてません。本構築は悪テラスの黒い眼鏡パオジアンが最強生物という前提で、それを介護するように構築を組んでいます。これは8世代で僕がよくやっていた考え方です


 その考えはウーラオスの使われ方の多様化や電磁波カイリューに苦しめられ頓挫。9世代ではパワーポケモンを介護したところで有利不利を逆転しきれずに勝てない、と1ヶ月かけて身をもって知りました。もっと幅広い展開・選出の分岐に耐えうるポケモンを使うべきだと再考し、パオジアンの型変更に踏み切り。社不適につき大嫌いな環境整理もしました


 個人的に弱いなーと思っていた電気テラスパオジアン、実はテラスタル込みで選出破綻を生まない偉いポケモンでは?と気付いて軸に据え直し。環境的にも電磁波メタが必要、構築に飛行耐性いないのでなおさら。やっぱり微妙だったマシマシラの後釜として、性能は好きだけど地面被るのが嫌だなと避けていた欠伸ガチグマを採用。撃ち合い性能を持った展開補助・ストッパーポケモン大好き。これで最終日前日2100到達し、その日の反省を踏まえて個々の型の最適化を図り完成形となりました





【個別解説】

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 速さを捨てたABパオジアン


 電磁波無効+飛行半減で構築全体で重いタイプのカイリューに強く出れます。電気テラバ採用には否定的でしたが、電気タイプは積む際の隙が少なく、非接触の一貫を取りやすい打点かつ主要な物理受けを殴れて強かったです。ゴリランダーのフィールドと合わせると飛行+地面の範囲に対抗できるのも◯


 電気テラスのパオジアンを強く使うには剣舞する必要があると考えていたのでガッツリ耐久に振りつつ、黒い眼鏡で悪技のリーチを保持しました。一部強い悪ポケモンやキノガッサに打点を取れなくなりますが、テラス権の有無に関わらずパオジアンとしてストッパー運用できて良かったです。が、特化悪テラス時代の感覚で使っていると勝てると思ってたら落とせなくてあぱーって試合がちょくちょくありました、素直にオボンとかでよかったのかもしれません。悪技はソウルビートやハイパーボイスを防げる地獄突き


 つらら落としガチアンチなのでS6に引き続き不採用。ターン制ゲームで相手のターンをスキップしても楽しくないので、余計な心理戦になる、一撃技、催眠技、電磁波は基本嫌い




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 強い要素のバーゲンセール


 3回も殴ろうとする無粋な熊を1回しか殴らせずに葬むれれば爆アド、初手テラスしながらグローブ水流はやめて欲しい。アイへカイリューに慌ててテラスを切らせつつラオスに引いたりもでき、何よりゴツゴツメットとパオジアンの相性が良いです。ハッサムとかにぽいっと後投げして圏内に突っ込むようなファンキーな立ち回りもたまに。交代するだけの本来あまり強くない動きを役割に変換できるゴツメは強い道具だと考えています


 体力ミリで突破したあとにも大きく負荷をかけられ、瞑想積むターンの被弾をなかったことにできる痛み分けも強いので採用。相手のHPの振り方で型判別も行えますし、今季は特に対ガチグマに対して瞑想挑発痛み分けの3点セットは優秀でした


 テラスも特定の受けを虐める飛行としていましたが、オーガポン、カミ、イーユイにある程度対抗してくれないと構築として困ることに気付いて炎。最終日に変えてテラスは全くしませんでしたが、そのおかげで選出できてたし、やはり強いポケモンが選出できないのは勿体ないので炎で良かったです


 調整はオオニューラ抜きですが基本はガチグマから投げていました。初手に投げてみた3試合は全部対面テラスされて、そうかみんなそういう動きなのか、って言いながら負けてました



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 圧倒的フィジカルモンスター


 ガッツリ振った耐久と高いSラインの両立のおかげで、水流連打を撃ってるだけで終わることも珍しくない。数的有利作りはもちろん、耐久を活かした万物への展開ストッパーとして信用してました、ランドロスの威嚇と合わせると範囲がえぐい。半減されてもごっそり削れるためこだわりアイテム特有の隙を生みにくく、残飯でないカイリューなら押しきってしまうことが頻繁にありました。水テラスアクジェで耐久振りイーユイとかが縛れており、パオカミと合わせてのリーチは相当なもの


 普通の攻撃技は水流連打一本あればいいと思ったのでインファイトではなくドレインパンチ。ウーラオスミラーを征しやすい(初手投げの際にこれが選出理由になることが多い)、ゴツメ持ちに一生打ち続けられる、相手の意識外から縛り状態を解除する、などこの技の恩恵はかなりありました。あとは先制技のアクアジェット、欠伸ループを抜けたり相手の情報が不足してる時にお茶を濁しつつ情報取得できる蜻蛉帰り。耐久振りとドレインパンチが生きて殴れる回数が多く強かったです


 最初は努力値配分をH振りから入ってツツミのフリドラ耐え、パオの鉢巻ファング耐えを使っていましたが、鉢巻カイリューの処理が難しいと感じて意地カイリュー抜き。パオのテラバ耐え自体は別の振り方(189-144)でも可能ですが、陽気カイリューにスケショを2回撃たれた時の生存率が約40%から約70%に変わること、ウーラオスミラーでドレインパンチを撃ち合う時にH少なめB高めのほうが得なためこの配分。蜻蛉や真空波のダメージが入っているなら、Bが下がったH4振りカイリューをテラス水流でほぼほぼ落とせます。エグい



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 フィジカルモンスター2。物理のウーラオス、特殊のガチグマ、最強の熊コンビ


 最終日前日から急遽使い始めたため、勝ったなと思った展開で勝ってなかったりしてました。真空波+守る、ではなく、ハイパーボイス+瞑想、の経験値しかなかったのでこの技構成がカイリューにわりと弱いことを知らずに選出し、何回も負けてようやく、なるほど、ってなってました。強いポケモンであることに疑いはなかったので今回の心残りです


 守るにしたのは相手のガチグマのブラッドムーン避けやトリルターン稼ぎ、遅い対面操作での欠伸ループ切りを咎める、が理由でしたが、詰め段階で相手を寝かせてもブラッドムーンの性質上あまり意味がなく、そういう意味ではブラッド真空波で残飯でもないのに守るは噛み合いが悪かったです。偉い技ではありましたけど、偉さの前にパワーです


 混乱実は欲張り感なくはないのですが、特化ラオスのインファ→アクジェをだいたい耐えるようになります。あくまでも緊急回避的なもの・試合の流れで持ち物が割れた時用で、初手から鉢巻を切って動かすとかは推奨してません。まぁ最終日1回やったんですけど





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 コイツがいないとポケモンできない病


 最初はHD鋼テラスでステロを蜻蛉にしたビルド型を使っていたのですが、環境にいるウーラオスやオーガポン遅いし抜いたほうが強いのでは?そのほうがパオジアン軸には噛み合いが良さそう、と気付き対スケショカイリュー性能も評価して陽気に変更し蜻蛉をテラバに


 このポケモン自体で勝つ機会を増やすよりも、パオジアンの補助、欠伸ループ形成ができるステロのほうが総合的に見てリターンが大きいという結論に至り最終日はテラバを変更。それ自体は正解の判断だったと思いますが、それまでの手癖で撒けば勝てる試合でこの技の存在忘れて撒かずに負けたり、逆にキラースピン忘れて撒いたりしてて、経験値って大事だなとつくづく。勿体ない負け方しすぎて禿げてた。その瞬間に考えられることには限りあるし、やはり事前に丁寧によく考えておくの大事


 回復技あるガチグマに無限にボコられたので選出気を付けないとダメだな、と最終日に学びました。実はステロとか悠長なことしてないで挑発とか持たせないとダメな話あるかも



 
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 対ハバタクカミ最高峰安定クッション(たぶん)

 
 最初はカイリューを単体で処理できるかもしれない岩テラスにしていましたが、そもそもガチグマやウーラオスに毒や鋼テラスされてしまうと途端に弱くなってしまうことが気になり、馬力は必要だなと結論。一応、重いキラフロルやヒードランにも撃てますし、炎テラスと合わせてイーユイに対面勝ったりで選出を躊躇せずに済むのが良かったです。逃がさず狩るにはA振りが必要ですが


 クッションとして拒否したい要素筆頭の電磁波エアスラをカットできないこと以外は優秀でした。井戸ポンに対してクッションになれるのも貴重で鉢巻ラオスを動かしやすかったです




【感想】

 私事ですが実は最近、また仕事辞めちゃうんじゃないかと不安で10月からカウンセリング通い始めました。他人に頼ろうって発想がない人種なので大きな変化です。感情の蓋が少し取れて良くも悪くも、いや悪くはないと思いたいけど、だいぶ自然な感情が戻ってきてます。今回の構築は、純粋にポケモン楽しくやりたい、って気持ちで作ってあり見ての通り上振れや命中不安要素がほぼないです。まぁ欠伸は諸説ですけど、立ち回り方以外の余計な事を考えたくなかった


 失敗しても試行錯誤楽しかったし、そう思えたのは久しぶりでした。そう強く思うと同時に、何でこんな確率やじゃんけん要素に振り回されて構築組まなきゃなんねーんだ、って気持ちも正直めちゃくちゃ出てきました。それがふと10時過ぎの休憩中に頭に浮かんで以降はメンタルだいぶ曇りつつ、飛んでくると思ってなかった電磁波にキレて(それだけケアしてればほぼ勝ち確だったけど)、楽しいと思う気持ちが完全に壊れました。以降も少し潜ったけど試合内容何も覚えてないです、12時過ぎくらいからTNドライアイスとマッチングしてくれた人、申し訳ないです


 今期は勝てる感触も、このゲームの本質に近付けた感触もあり、認識が良い意味で変わって再始動できそうな有意義なシーズンでしたが、根本的に何を楽しめばいいのか、そもそもこのゲーム続けていいのか、もわかんなくなってきました。いやだってですよ、電磁波とかつらら怯みが強いのあまりにも当たり前じゃないですか。いちいち解説してる記事とか人間とか本当に嫌い、そんなこと言われなくてもみんなわかってるしマジで無粋。てか相手を見くだす人間は配信すんな、運ゲするなら運負けツイートすんな。とりあえず、しばらく離れて考えてみようと思います


 でも、流れてきた4位の構築記事見てこれ好き!ってなってるあたり、やっぱりポケモンはやりたいって感情はあるらしく、こんなこと言いつつすぐ潜ってるかもしれません