今季もお疲れ様でした。通りすがりの猫についで感覚で30%即死糞ゲーしかけられないポケモンは素晴らしかったです。この当たり前の平和を大切にしていきたい、どうもかもねぎなべです。前期の結果は
TN しあの 13位(2183)、will 115位(2091)
TN しあの 13位(2183)、will 115位(2091)
でした。今月は自分なりに対面構築(?)の考察してました。対戦内容は怪しさ満天でしたが、普段とは違う思考回路を使えて良い経験できました。まだまだポケモン強くなれることに感謝。構築記事を書いたので読んでくださると嬉しいです

レンタルは今月中は残しておきます。並びのビジュアル良き
◆ コンセプト ◆
・ヘイラッシャの対面的な運用による切り返し、盤面コントロール
・見かけ上の不利対面を役割に変換し、役割集中・攻めリレーの動きで崩す
相性関係を利用したサイクル、エースで全抜きを狙う展開、の要素を最低限含みつつ、対面的な動きをベースとしたスタンダード(当社比)な構築を考えました
↓裏コンセプト
なんとあの赫月ガチグマがめちゃくちゃ重い構築となってます。この並びでもなんとかできるのでは?って気になってそのままやってみました。実際ガチグマに蹂躙される事態は結構ありましたが勝率的には平均的で、今回はむしろ上位のサイクル(ママングライとかポリラウドとかドラパ絡み)に負けてました。甘えた部分をあえて作る選択肢は有用なのかもしれません、ガチグマでそれをやるのはやりすぎ案件ですが。でも欠伸月光いなかったし、雰囲気で案外なんとかなるもんでした。いや駄目だけどねそれ
◆ 構築経緯 ◆
今月は噛み合い要素と向き合ってみたいと考えていたので対面構築を握ることにしました。対面は、見かけの不利対面すらも構築単位で役割に変換でき、実質的な有利対面を維持しながら裏に繋げて相手を先に倒し切る構築だと僕は勝手に認識しています。数的有利作りは替えが効きますが、盤面維持・切り返し・詰めは替えの効かないポケモンが担うことがほとんどだと思います。その替えが効かないポケモンを探りたいので、まずはこの環境下で強いポケモンが何かを考えてみます。一貫性・攻撃範囲、撃ち合い性能、素早さの高さや継戦性能、の総合力を踏まえると
物理→カイリュー、ガブリアス
特殊→ブリジュラス(エレクトロ)、赫月ガチグマ
盤面作成→ブリジュラス(ステロ)、赫月ガチグマ(欠伸・瞑想月光)
でしょうか。これらを流せるポケモンが必要だと思うのでまずそれを考えます
ブリジュラスの型は何にせよ能力上昇に対抗しなければなりません。カイリューの飛行テラス、ブラッドムーンや瞑想……と諸々を踏まえると、天然のヘイラッシャを鋼テラス+D振りで使えば誤魔化しが効きやすいと考えました。サイクルで体力を消耗させるのではなく、あくまでも誤魔化しに体力を使う運用です。そのため耐久は適度にあればいいという判断の元、意地張A振りで撃ち合い・起点回避性能を上げることにしました。ブリジュラスをちゃんと殴るために地震持ち
次に自分が使う強いポケモンを何にするか。ヘイラッシャを使ううえでテラスした再生悪巧みサーフゴーの処理が難しいです。とはいえサーフゴー側も地震を撃たれるときつい=テラスを吐かなければいけないため、テラス後を強く切り返せるエレクトロビームブリジュラスが構築にハマると考え採用。電磁波絡みのカイリューが2匹とも嫌なこと、そもそも飛行や水以外のテラスだったら火力が足りない可能性があるので電気テラス
ヘイラッシャはあくまでも誤魔化しているだけなので能動的な勝ち筋にする方法として、撒き菱+欠伸の組み合わせで削り・崩しを自然に行うことができる襷ヒスイダイケンキを採用。対面的な構築を組むうえで行動保障と崩し要素を両立し、構築枠を圧縮できるのが貴重
4匹目は物理エースを考えようとしましたが、再生サーフゴーのカバーをちゃんとできるしっくり来るポケモンは思い当たりませんでした。なのでいったん後回しにして構築に欲しい要素を埋めることに。ドラゴン、ガチグマ、マスカーニャが強い環境において、素早いフェアリー・通りのいい氷打点という唯一無二の価値を持つアローラキュウコンが強いと感じていたので採用。サーフゴーに飛行テラスを切らせた後に氷の一貫が出来る並びが環境に多く、それはブリジュラスと同じ動きで構築にはまります。ヘイラッシャが物理耐久に薄い型である以上、セグレイブやガブリアスへの耐性で役割負担を分散する選択肢が取れるのもメリット
5匹目はダイケンキと合わせることでグライオン絡みのサイクルへの対策になりえて、スタンダードな構築にも投げていける風船剣舞デカヌチャンを採用。見た目が多少マスカーニャ避けになってくれたら嬉しいな、くらいの意味合いも
最後のポケモンに求める要素として、サーフゴー、ブリジュラス、カイリューにテラスを吐かせる、重い炎への圧、チョッキアシレーヌ+ブリジュラスの両方と撃ち合えること、でした。ガブリアスくらいしか条件に当てはまらないので、序盤の撃ち合いや要所でのサイクルができる突撃チョッキガブリアスを採用しました。キュウコンがスイーパーとして想像以上に強かったので、役割を物理エースという曖昧なものではなくしっかり絞ることができました。アシレーヌに困っていたからガブリアスを採用する、これがポケモンというゲーム
基本的な選出は





~重いポケモン~
・マスカーニャ、オオニューラ、ドラパルトなどの速い方々
・想定していないポケモンの身代わり
・ガブリアス、風船でしか地面技透かせない
・強い構築にいるラウドボーン
・キノガッサ、なんならポイヒガッサは無理
・キラフロル
・そもそも状態異常対策がない
etc
◆ 個別解説 ◆
※採用順に紹介します。努力値振ってないほうのAC実数値は実際のものとは異なってますがご了承ください
【調整意図】
D:努力値効率がいいのでぶっぱ
H:長く場に居座るポケモンのため残飯効率16n+1、全振りは努力値効率たぶん良くないので
B:特化カイリューのスケイルショットのダメージが変わる
A:単体での詰め性能・起点回避(主に身代わり)を意識して余り全部。161-116ジャローダや167-111サザンドラの身代わりを確定破壊
誤魔化しの鬼。テラス前後がどちらも強い
採用理由は構築経緯の通り、主にブリジュラスや積みポケモンを意識して。鋼テラスすることで、エレクトロビーム、流星群、ブラッドムーン、飛行テラバ、リーフストーム等に耐性をつけます。相手視点ヘイラッシャのために出してそうなポケモンを逆に役割対象にできており、有利不利関係をずらせるのは強かったです。ただ、がっつり対策している相手だと直接的な敗因になりがちなのは難点。初手上から対面操作してくる系の構築に対してはこちらも初手に投げると強い、と最後のほうに気付きました。ただ受けるのではなく、一歩先手を取る意識をするだけで受けの強さは変わります
受けポケモンは火力を上げることで被弾回数や裏の負担が減り、実質的に耐久力が増すこともあります(8世代の頃の僕のお家芸)。無振りヘイラッシャに身代わりを残すような調整されててもだいたい壊せたり、欠伸で寝かせた相手を迅速に処理できたり、単純に裏の一貫を作りやすかったりで活きることは多かったです。ちょっとこの辺は説明し難いというか、感覚的に配分決めてます。数学に詳しい方いましたら、なんか計算してみてください。僕は勉強不出来なので
どうしても悪巧みサーフゴーのケアを要求する性能なので構築組みが難しいですが、天然+欠伸+残飯の盤面支配力はやはりかなり強力。テラスタル+積みの安定した対策が難しく、詰めの重要性が高い今世代ではずっと真面目に付き合っていかざるを得ない性能だと思います
崩せる行動保証枠
水+悪の範囲、聖なる剣の圧でテラスを吐かせやすいポケモンです。撒き菱+威力112のBダウン追加技+アンコールの組み合わせが受けに対してなかなかにエグい性能してます。デカヌチャンの叩きと合わせることでヘイラッシャにも結構やれる子でした。アンコールでロックしてシェルブレ連打が崩し行動として強い
構築にテラス依存のポケモンはいないので、テラスして積極的に荒らしにいくことも多かったです。対オオニューラやボディプレ持ち物理受けなどに霊テラスが役立っていました。この構築にはサーフゴーとかがいないため交代読みの地獄突きされて裏目になるなんてことはなかったです、フェイタルは撃たれましたけど。強いポケモンだとは思いますが、蜻蛉帰り抜群が普通に痛いので裏から投げたほうが活躍できる、と気付いたのが負けがかさんだ後だったのが勿体なかったです
受けが強い環境で輝く性能なので、これからどんどん開拓されていくことに期待しています。千重波+シェルブレ+アンコールは確定として、本構築では襷の対面駒としての役割や対ドラパルトを意識して不意討ちを採用しました。耐久振りで叩き落とすを使ってる構築もあったようですし、とにかく強い技が多いポケモンなので一度考えてみてください
環境の問題児
Sを補う手段がないため行動保証が潰れていると動きにくいのは難点ですが、専用技がわかりやすく破格の性能をしています。ただ、この構築はそもそもガチグマ・ガブリアスの地面が重いので、電気より勝ちやすいテラス選択があった気がしてなりません。結局飛行テラス吐かせたあとならキュウコンのほうが強いことが多かった印象。電磁波アンチの意味合いを持たせましたが、シーズン通して透かした記憶もなく、冷静に考えたら構築内で一番諸説な型のポケモンですね……
C:吹雪でH4振りカイリュー確定1発、フリドラでH252D4振りアシレーヌ乱数2発98.4%
環境に刺さってた高速アタッカー。今期のMVP
氷技の通りがいい環境なので、サーフゴーやブリジュラスに飛行テラスを吐かせたらすぐ勝ちになる場合も多かったです。こちらの3匹目がキュウコンだと予想できる人はなかなかいないでしょうし、このポケモンの顔のおかげで初手ガブリアスも成立しやすかったと思います。炎にだけ攻撃通らないので、ウルガモスやラウドボーンがいると渋い顔になります。単純にガブリアスやヘイラッシャとのタイプ補完にも優れており、かなり優秀でした
環境に刺さってた高速アタッカー。今期のMVP
氷技の通りがいい環境なので、サーフゴーやブリジュラスに飛行テラスを吐かせたらすぐ勝ちになる場合も多かったです。こちらの3匹目がキュウコンだと予想できる人はなかなかいないでしょうし、このポケモンの顔のおかげで初手ガブリアスも成立しやすかったと思います。炎にだけ攻撃通らないので、ウルガモスやラウドボーンがいると渋い顔になります。単純にガブリアスやヘイラッシャとのタイプ補完にも優れており、かなり優秀でした
アンコールも欲しかったのですが、オーロラベールはなんだかんだ破格の技でガチグマ対面でも使えますし、水に打点が持てるフリドラも構築としては優秀でした。ママングライとかにもそこそこ投げてましたし、サフゴが水テラスだとヘイラッシャごと貫かれて負けるのでそれも頑張れば防げます。フリドラ吹雪の両立は基本的にケアされません
環境が変わった時はちゃんと使い方を吟味し直す、そういう大切さを教えてくれました。この環境のキュウコンは殴るのも強い。悪巧みや他のテラバも込みで光の粘土以外が開拓されていいと思います。なお、マスカーニャは最終日2日くらい前までは意地が多かった印象ですが、最後はだいたい陽気でした。ガブ抜きで耐久少し伸ばしたほうが良かったかもしれません。テラバで吹っ飛ばしにくる個体が一定数いたので、その辺の割り切りが必要なポケモンではありそうです
S:最速コノヨザル抜き抜き(シーズン中にグライオンと同速が2回あったから最終日に1伸ばした)
物理耐久目安→特化130族の一致120技を最高乱数切って耐える程度
ダイケンキと合わせて受け崩しを担っていたポケモン。上位環境のグライオンはだいたい悪技持ちでしたが、悪も半減ではあるので行動回数には余裕があります。地割れアンコールや対面選出されても活躍の余地があることまで考えたら風船は有用でした。ガチグマに弱くはないので
崩し枠ではありますが、+2デカハンマーでH244 B4カイリュー確定1発、テラスデカハンマーでH252 B4赫月ガチグマが最低乱数以外1発の火力があり、スタン相手に投げても活躍できるスペックでした
S:1加速最速原種ガチグマを抜きたいので最速
D:特化赫月ガチグマのテラスブラム+真空波93%耐え、特化アシレーヌのムンフォ+アクジェ確定耐え
何度でも復権する王
キュウコンとの組み合わせで考えた場合、この構築で一番相手に圧を与えているであろうポケモン。実際には崩しのエースではなく初手の撃ち合いやちょっとしたサイクルを回せる潤滑剤的な便利屋。相手視点はエースということで初手投げ+チョッキは認識のズレも利用できます
鋼テラスは構築に足りないフェアリー耐性をつけつつ、攻撃が通りにくいフェアリーテラスへの強い打点とできます。テラスタルシステムにおいて攻撃が通りにくいタイプを持つのはあまり望ましくないです。撃ち合い性能もテラスを吐かせる性能も高い最高のポケモンでした。氷テラバのケアするかで毎回悩むことだけは嫌でした
ちゃんとは勝てなかったので構築の要点とかはないです。でも後で何か追記するかも
【感想】
対面構築を握る経験は有意義でした。疲れてくると素の対応志向の自分が出てきてよわっちぃ選出してしまうのは問題でしたが。普段の詰ませに比べると相手視点に立つことの重要性が高く、今まで使えていなかった思考回路を使った感触はあります。もっとこのポケモンのやり方をやってみて身に付けようと思えました、相手視点をもっと当たり前に考えられれば今より強くなれそうだな、と。自分を守ることに注力しすぎだったかもしれないと気付けたのが収穫
レギュHは不快な運要素が少なく、1匹のポケモンが何でもできる環境でもなく、この機会を逃さずに獲るもの獲たいです。ポケモン、いつまでも楽しませてくれる最高のゲーム
コメント