持論として、現在の格闘ゲームでは最小限の練習が必要だと思っています。
いわゆる基本コンボなどと呼ばれる本当に最小のコンボができないと、
あまりにもダメージレースにおいて不利だからです。
そんな持論を展開しつつ省みなかったそもそものお話。

さて今回は「格闘ゲームを練習するとは?」と題しだらだらと書いていこうかと思います。

格闘ゲームは練習もなしに始めることはできません。
そりゃ他作品や過去作品の経験者であれば、
格闘ゲーム的共通ルールを元にある程度のコンボや内容は練習なしに成立します。
そういう人を対象としているのではなく、初心者をベースに考えてみたいと思います。

5W1Hという形で考えて見ましょう。
Who 誰が 初心者が
When いつ 格闘ゲームを始めるときに
Where どこで ゲームセンターで
What 何を コンボ練習を
Why なぜ あまりにも勝負にならないから
How どうやって CPU相手に繰り返し
こんなところでしょう。

初心者が格闘ゲームを始めるならば、コンボができなければ話にならない昨今のゲームでは
コンボ練習をCPU相手に反復練習するのが必要となるわけです。
どこで、というのはそのゲームが家庭用があるかにもよりますが、
ない場合はゲームセンター確定ですし、
あったとしても操作環境の差異が大きく結局練習にならないでしょうから、
そこに操作環境を家庭用に整える費用を許容できる人以外はやはりゲームセンターでしょう。

これが格闘ゲーム初心者には必要だと何度も書いたわけですが、
そもそもこれが実現するかどうかを考えていないんですよね。


最大のポイントはゲームセンターという環境がこれを許容するかです。
初心者が練習してようがなんだろうが、乱入されたらCPU相手に練習なんてできないのです。
ゲームセンターは多くの人間が対戦するために訪れており、
そういう人達にとって練習というのは人がいない時間にやることなのです。
しかし初心者はそうもいかないでしょう。
人のいない時間の方が練習できそうというということは想像がついても、
ならばいつ人がいないかなんてことは通ってみないことにはわからないのです。
また、全く人がいないようでも、他ゲームをやっていただけという状況では、
ほどなく対戦をしようというプレイヤーがそこに現れてしまうでしょう。
そうなってしまっては結局練習はそこで終わりなのです。

つまり、初心者対CPUがゲームセンターにおいてしっかり機能するかというところです。
これが機能しなければ初心者の練習なんてものは成立しえないのです。
なんとも当たり前で、なんとも日常的に踏みにじられていることですが、
それを乗り越えることが必要だと書いていたわけですね。
わりと酷い話ですよね。

結論から言えば成立しません。
初心者対CPUが成立するような環境というのは、
ほぼプレイヤーがその初心者1人だけのような環境のみです。
そのような環境を見つけ出すことがそもそもの問題です。
よしんば見つけたところで次の問題があるのです。

コンボ練習というのは得られる結果は大きく分けて2つです。
できたか、できなかったか、の2つです。
練習した結果、できた場合はいいでしょう。後は実戦でやれるかやれないかです。
しかし、できなかった場合はどうでしょうか。
何故できていないのか、何か間違っていないか、どうやったらできるのか、
様々な疑問点が出てくるでしょう。
これを解決するには格闘ゲームWikiはあまりにも貧弱です。
Wikiがその初心者が持つ問題点を知ることはありえないですし、
解説するにも文字のみなので伝わりづらい部分も出てきます。
また解説ポイントと初心者が躓いたポイントが同じだとも限らないのです。
このとき一番簡単な解決方法は、そこにいるプレイヤーに聞けることなのです。
やって見せてもらう、やっているのを見てもらう、どちらでもいいですが、
その行為から得られるものとWiki解読から得られるものでは大きく差がありすぎます。
それを成立させるには、そういうことを聞けるプレイヤーが必要なのです。

他プレイヤーがいると練習が成立しないのに、他プレイヤーがいないと練習が成立しない。
この心は? とか謎掛けじゃないんですからね。
つまりその「他プレイヤー」が練習環境を用意しないと初心者は練習すらままならないのです。


初心者からしてみれば、
練習をしようということが、ゲームセンターにいくということが既に相当重い行為なのに、
その上でその環境を得られないと何にもならないという現実があるわけです。
そこに対戦をしようという他プレイヤーがいては練習は成立しません。
そこにある程度教えられるプレイヤーがいなくては練習は成立しません。
そこにコミュニケーションというものがなければそれらは得られません。
なんとも敷居の高い話ですね。

まだ教えられるプレイヤーはなくても練習は成立しうるでしょう。
移動やら待ちやら手間と時間は一気に肥大化しますが、
出来なかった場合他プレイヤーのプレイを参考にしたりと解決策はなくはないです。
しかし対戦をしようという他プレイヤーが存在しては練習は絶対に成立しません。
そういう意味では、この2者で見るならば対戦希望者の方が問題は大きいでしょう。

ただこれに対してメーカーが解決策を提示したものが過去にはあります。
乱入を拒否できる機能ですね。設定中は乱入が出来ないというものです。
ビギナーモードとして1人プレイがある程度進まないと乱入が認められなかった
ストリートファイター4(スト4)(CAPCPM)が新しい方でしょうか。
これはチュートリアル付対CPUを3戦用意し、その間は乱入を認めないというものです。
ゲームの始めやすさと練習環境を得られるわけです。

ところがこの機能は、他プレイヤーから大非難を浴びることなり、
導入設定したゲームセンターは軒並み解除をほぼ強要されたのです。
なぜか、ゲームの回転率が落ちるからですね。
どのプレイヤーも早く自分の番が回ってきて欲しいのですが、
そこでビギナーモードを選択されてはその1人のプレイ時間が増えてしまうのです。
だからそんなモード選択をできないように設定しろと店舗に迫ったわけです。

そこにあるのは、自分の為という観点であり、
そこに初心者を獲得するだとか、ゲーム人口を増やすだとかいう理念はなかったわけです。
そしてそれが日本全国の選択の結果だったのです。
つまり、格闘ゲームプレイヤーの平均点が
「店舗にクレームをつけてまで初心者を締め出してでも自分の為になるようにして欲しい」
と声を大にして言えるレベルの人間性なのです。
まあゲームモデル云々にまでケチを付けて、
メーカーに対して署名運動までやれるスト4ユーザーは特にそういう意味では
レベルが低いのは明らかなのですけどね。
しかしそれが格闘ゲーム最大派閥でもあるという現実は揺るがないのです。

初心者にこの人間性と戦えないと格闘ゲームを始められないよというわけです。
それを乗り越えることが必要だと書いていたわけですね。
相当に酷い話ですよね。


この問題をユーザー間以外の立場から解決することは出来るのでしょうか。
ユーザー間で解決してくださいでは、現状の惨状と人間性の低さがそこにあるのです。
それを解決策として提示することは、そのまま業界の水没を黙認するのと同義です。
ならばユーザー間の解決以外の解決策がどこかに必要となるのです。
その1つが乱入の制限だったのです。
しかしこれは既存ユーザーの大反発を元に否定されてしまったわけです。

その他にこれを解決するのにわりと思いつくのが、
そもそもゲームセンターで格闘ゲームの練習するということに無理があるということで、
家庭用の早期発売でしょう。いっそ同時発売でもいいのかもしれません。
初心者は家庭用で遊び練習し、ある程度行き着いて物足りなくなってから
ゲームセンターに行けばいいのですから。
しかしこれは恐らくゲームセンター側から反発を受けます。
簡単です、絶対に売上に響くからです。

特に同時発売でネット対戦完備までしてしまうと、
ゲームセンター人口よりもネット対戦人口の方が多くなってしまうでしょう。
そうなると本来ゲームセンターに通うであろうユーザーまでもが、
ネット対戦の住人になってしまうのです。
それを安易に見越せる以上ゲームセンターからすれば、
家庭用とアーケードが同時発売では導入するメリットがないでしょう。
そしてネット対戦コミュニティーは結局初心者排斥のもう1つの旗頭です。
結局全く意味をなしません。

ゲームセンターを軸に据えるのであれば、
否が応でも既存ユーザーと新規ユーザーには共存してもらう必要があるのです。
それを回避するということは、
ゲームセンターの外に用意するということであり、
それはゲームセンターのそれよりも劣悪なコミュニティーしか形成しないのです。
結局、そのどちらもユーザーの人間性が新規獲得を放棄しているのです。
つまりどう転んでも、既存ユーザーの人間性の向上をなしに、
新規ユーザーを獲得し、獲得し続け業界を盛上げていけるなんてことはないのです。
結局ユーザー間解決に帰ってきてしまうわけです。

そんな現実に目を瞑り今日も格闘ゲームユーザーは未来を黒く塗りつぶすのです。
口だけは格闘ゲームを盛上げたいと言いながらね。本当に立派ですよね。

さてだらだら書いてきましたが、そろそろまとめにかかります。
格闘ゲームを練習するとは? だったのですが、
答えは
その環境を獲得すること
だと考えています。
練習をやる気になろうが、そのための知識をどれだけ得ようが、
そもそも練習環境がなければ練習そのものができないのです。
そしてその練習環境は個人で獲得することはほぼ不可能なのです。

つまり、初心者に練習しろと言い放った経験のあるユーザーは、
同時に最大限に初心者に配慮して当たり前なのです。
それでありながら、言い放ちつつ初心者を潰すユーザーの方が大多数なのです。
これが格闘ゲーム業界の常識なのです。


こうやって色々書き連ねるほどに思うのです。
格闘ゲームに自然に触れて、そういう環境を好条件で手に入れたユーザーは別として、
いざ格闘ゲームと意気込んで始めようという初心者は、
そもそも格闘ゲームをやらなくていいのでは、とね。
格闘ゲーム業界は初心者を排斥することしか考えていません。
内容を考えるほどに初心者が大嫌いな業界なのです。
そんな所に初心者が初心者として入り込める余地はないのです。
それでも格闘ゲームなんかにしがみつく理由なんてものはあるのでしょうか?

私のように友人と延々家庭用で格闘ゲームをやり続け、
その結果格闘ゲームの土台ができてしまった人間は今の環境でどうにかなるでしょう。
しかし、その土台作りからしなければならない人間が今の環境でどうにかなるには、
相当の努力と相当の金銭を要求されるのが格闘ゲーム業界です。
その努力と金銭を払ってでも格闘ゲームに入れ込む理由は本当にあるのでしょうか?

私には格闘ゲームにそんな魅力があるようには全く思えないのです。
そして格闘ゲーム業界は今日も血道を上げて、
その努力と金銭というコストを肥大化させようとしているのです。
それを超えてなお格闘ゲームに魅力があるのでしょうか?
あるのであれば是非教えて頂きたいものです。


後日談
コメ返し6/14 格闘ゲームの練習
コメ返し6/27 格闘ゲームを練習するとは?その後
格闘ゲームを練習するとは?その後2
格闘ゲームを練習するとは?その後3