効率、いい言葉ですよねえ。
効率厨、そんな蔑みもあったりしますよねえ。
この効率という単語は色々思想の対立に使われたりするというお話。

さて今回は「効率厨とアンチ効率厨とは?」と題しだらだらと書いていこうかと思います。

効率の言葉の意味だけで見れば、
投じたコストに対するリターンの比率、とでも言えばいいのでしょうか。
MMORPGで語られる時給という言葉も、
投じた時間に対する獲得Expの比率で語られますよね。これも効率です。

効率厨となるとかなり意味が変わってきて、
その効率の向上のためにPTなどの集まり単位で特化を目指したり、
目指すだけに留まらずそれを強要したりというのが効率厨ですかね。
昨今のゆるい定義を持ち出すと効率を語ることが既に効率厨という見方もあります。
(昨今と言ってももう10年レベルですが)

そもそも何ゆえに効率を語るのか、向上を目指すのかといえば、
これまたMMORPG特有の莫大な作業時間があるわけです。
時給100万Exp稼げたとして次のLvUPまでが1億ならば、
その必要時間は100時間にも上ります。
ここで効率、つまり時給が1割向上すれば必要時間は約90時間となり、
落差の10時間ほどが節約できるというわけです。

特に効率がよく叫ばれた時代のMMORPGであったりは、
この必要時間が今の数十倍であることが当たり前だったので、
僅かな効率の向上ですら結果から見れば大きな差に繋がったわけです。
(先の例は実際に存在した数値ですね)

ゆえにプレイヤーは効率を求めました。
強いスキル、稼げる場所(クエ)、手早い殲滅、などなど。
そうやって効率は向上していったわけです。
そして効率の要求は更に一部で加速していったわけです。
それがPTメンバーの厳選や、PTメンバーの行動の指定に繋がるわけです。
ここまでくると立派な効率厨ですね。


対してアンチ効率厨というものが当然のように現れます。
そりゃまあ、職や装備指定で行動もルーチン化してやることは数時間同じこと。
それを楽しいと思えるかは相当人を選ぶでしょうし、
結果としてやりたいキャラの育成の放棄だとかになれば本末転倒なわけです。
また、行動が指定されているということはそれは必須行動なわけで、
それを果たせていない場合にその責任を追及されかねなくなるわけです。
効率という数値だけみればその環境の方がいいのでしょうが、
ゲームという娯楽性まで考えたらそんなもんやってられませんというのは、
かなり妥当な言葉だと思います。

効率を追う側にも理屈はあります。
恐らく効率厨頻度が高いゲームはMHF(モンスターハンターフロンティア)(CAPCOM)でしょう。
他ゲームでは考えられないほどに装備指定のガチガチの募集が飛び交っています。
とはいえ、指定装備に指定行動のPTと、適正装備に自由行動のPTでは、
その時間効率が5倍から違ってくるのです。
更にそこまで突き詰めた効率を持ってして莫大な時間を要求されるコンテンツばかりなのです。
そこでわざわざ莫大な時間をさらに冗長にする理由もないというわけです。

どこからが効率厨かという指針もゲームや環境によって大分異なります。
例に挙げたMHFではその環境がほぼ常識として語られるので、
装備指定やスキル指定、行動指定程度では効率厨とはまず呼ばれません。(多分)
他MMORPGでも、効率に多大な影響を及ぼす要素に関しては、
「要求されて当然」という風潮が生まれることが多いですね。
代表的なのが前衛としてのタンク能力であったり、
火力としての火力能力や強力なスキル習得であったりですね。
つまり言ってしまえば、効率厨とそうじゃない人の境目というのは語る人によるのです。

なので取り合えず私見で境目を語るとしたら、
「効率を他人に要求したら効率厨」だと思うくらいの話です。
逆に言えば「効率を追求している」程度、つまり昨今のゆるい定義の方では
私はそれを効率厨だとは思わないということですね。


効率の追求の本質は試行錯誤です。
如何により有効となるかの思考と試行の積み重ねです。
過去記事のとおり試行錯誤のないゲームのプレイは本質的にプレイしていないと思っています。
試行錯誤なしではゲームを遊んでいるのではなく、ゲームに遊ばれているのです。
逆に言えばゲームをプレイするということはほぼ等しく効率の追求だと思うのです。

ここでいう効率は時給でもいいですがそういう物以外にも及びます。
PTでの貢献度の追求であったり、PTでの役割の追及であったり、
ソロであれば生存率や、コストの抑え込み、これらも十分に効率でしょう。
PTは1枠を使ってプレイヤー1人を雇用しているようなものです。
その1人の仕事量や質にPTは左右されるわけで、そこには枠対効果という効率が存在します。
ソロならば上記2種は時間対効果や、費用対効果といったあたりでしょうね。
こういった効率に気をかけないプレイヤーというのは極々少数なのですが、
その効率を追求しないプレイヤーとなると程ほどに多いのが曲者ですね。

ここでその効率を追求しないプレイヤーというのは、
PTが成立している現実に満足しているだけであり、
その成立がギリギリだとか、他人のフォローで成立しているとかを考えられないのですよね。
これが地雷の生まれる土壌といったところでしょうか。
貢献度や役割を追求すれば自分の足りない部分やできてない部分は気づきますからね。


それでも他人にあれこれ言われる可能性があるのがオンラインゲームなわけですが、
その他人からの要求(強要)の本質が何かというのも実は重要です。
他人から何か言われると条件反射のように「効率厨だ」「指示厨だ」叫ぶ人もいますが、
回復役に回復して欲しいという要求が果たしてそれなのか、ということですよね。
そういった要求は括ってしまえばすべて効率のための要求なのですが、
「PTが成立するための要求」と「PTが成立した上での要求」で毛色がかなり異なります。
回復役が回復しなければPTは成立しません。よってこれは前者の要求でしょう。
こういった効率までも「効率厨」などの言葉で切って捨てる人もいなくはないわけで。

またはMP回復アイテム。
安価なことが多いわけですが、時間の経過でもMPを回復させることはできます。
そこでアイテムの使用を要求するのは「効率厨」になるのでしょうかね。
これは単価、流通、効果、などを合わせて語らないとなんともでしょうが、
PT他全員がそれを常用している中で1人が使わず休憩などを要求したらどう思うかですよね。
他全員がアイテムのコストを支払って(要求して)、休憩時間を廃する(時間を得ている)中で、
1人がアイテムのコストを嫌って休憩時間を要求しているわけです。
他全員は時間対効果の効率を、1人は費用対効果の効率を要求しているのです。
結局どちらも効率を語っているわけで、この場合足並みを揃えられない1人が自己中心的、
つまりは地雷ってところでしょうね。

結局、要求の質の問題なのです。
それが本当に過剰な要求なのかは自分1人では判断が付かないのです。
PTを見て、状況を見て、経済を見て、その上でその言葉は本質的に何の効率の要求なのか、
それを考えなければ間違っても「効率厨」だと断じられないと思うのです。
反意を表するにそれは結果として、何の効率を他人に要求するのか、
それを考えなければ、それは自己中心的な地雷でしかないのです。

PTというのは集団で1固体のようなものです。
だから協力をしますし、足並みを揃えます。
そこで協力ができていないことや、足並みを乱していることを指摘されるのは、
効率だとかそういうレベルではないのです。
協力ができて、足並みが揃って、そこから走り出そうだとか言われたら、
そこからようやく効率だ、効率厨だというレベルなのです。

過剰にアンチ効率やアンチ効率厨を叫ぶ人間ほど、
そもそもPTプレイの域に達していないことの方が多いのが実情だったりします。
理由も単純で、走り出そうというレベルの要求を口にするプレイヤーは、
一部ゲームを除き本当に少ないからです。
そんな環境でアンチ効率厨を語るには、効率に過剰反応するしかないのです。
過剰反応している以上そういうレベルなのです。


だから私は効率という言葉に溺れていたいと思うのです。
よりPT貢献を、より役割の徹底を、ついでに経済面の費用対効果も。
効率の追求と表してもいいですし、試行錯誤と表してもいいですし、
それがMMORPG、つまり協力型ゲームを遊ぶってことでしょう。


さてだらだら書いてきましたが、そろそろまとめにかかります。
効率厨とアンチ効率厨とは? だったのですが、
答えは
98%が下手か自己中な地雷の暴言
だと考えています。
ある意味、MMORPGは社会としても一定の機能はしています。
余りにも異端な意見を表し続ければ、そういう集団に属さない限り消えていくものです。
逆に言えば、方々からそういう意見に出会うのであれば、
その意見が社会の常識になっている可能性があるということです。
その常識に目を背け、耳を塞ぎ、自分勝手を貫くというのはどういう意味なんでしょうね。

確かに過去、本当の効率厨が生み出した歪というのは大きなものです。
未だそういう言葉が残り、そういう反応を生み出せるほどに大きな歪です。
だからといって、効率という言葉に、要求という言動に拒否反応を示すのは筋違いです。
1つが間違っていたから全てが間違っている理論は、ただの暴言でしかないのですからね。
その中で叫ばれる効率厨という蔑みというのは、大半が地雷の言い訳なんですよね。

まあ98%と書いたように、小数ながら本当の効率厨もいるわけで。
これに関してはアンチ効率厨との思想対立は否めないと思うわけで。
この場合は上記の限りではないですが、そんな人は無条件に叫んだりしないよね。