T-BOX通信

美術情報

リスクの回避のリスク、今週の3X

農家は土地を動かせない。 気温が高くなったからと言って、高地には行けない。 毎年同じような農作物を作っていて、気温が高くなりすぎて育ちが悪いとの事。 世界経済も為替レートは急に変わると経済活動が落ち込むとの事。 なぜなら生産物の価格の採算点が見極められないと、注文もうまく受ける事が出来ないからだ。 急な円安や円高が最近とても多い様だ。 昔より様々なリスク回避の技術が出来ているが、近年、社会がマヒする程の危機を受けていない。それが一番のリスクかも知れない。  高橋盛夫


今週の市川佳世子 232 新しい朝
今週の市川佳世子232−2024.10.4−8新しい朝  =市川佳世子=
白と赤のオシロイバナが
ならんで咲いていて
本当にきれいだった
こうしたものは稀らしい
次の日には白い花ばかりが咲いていて
白と赤はもう咲いていなかった
なんだかそんな稀なところもあって
嬉しい挨拶をいただいたように思えた

   今週の関菜穂子 70 door
今週の関菜穂子70−2024.10.4−8door

 不要な物を剥ぎ取った様な作品に見え、その分奥行き感じ取れる。
軽くて、奥が深くなっている。 見えない技術がぎっしり詰まっているのは、多くの作品を制作した結果だ。







  今週の香本博 169 蜘蛛が編む月
今週の香本博169−2024.10.4−8蜘蛛が編む月


夜の風景なのだが、明るさが浮かんで来る。

曼殊沙華とドクダミ、今週の3X

 昨晩、近所の庭から曼殊沙華の花の芽が急に伸びてきた。 前日見た時は三センチほどだったのが20センチ位になっていた。 その土地はドクダミが跋扈して、他の草はほとんどない所だった。 ひと月ほど前、植木屋さんがきれいな更地にしてくれていたところに出て来た曼殊沙華の白い芽が目を引いていた。 曼殊沙華は何物にも邪魔されず10本程一直線に伸びていた。 地上では分からないが、どくだみの生命力対曼殊沙華の生命力が地下で打つかっている。 高橋盛夫

今週の市川佳世子 230 心おどる祝福
今週の市川佳世子230−2024.9.27−10.1心おどる祝福 デッサンの基礎を勉強したのか分からないが、作品に遠近感が出せるようになって来た。

  =市川佳世子=
そういえば小さいころ
よく、種を探してだしてつぶし
中の白い粉で遊んだ

可憐な花だと思う
朝方咲いていて、日が高くなるころには閉じている
かと思いきや、別の場所ではどうどうと昼下がりにも咲いている

葉がまるで一心同体のように
花のすぐ下についていて
そこからにょきにょき花が伸びている
花弁と思えるところは実は「がく」らしい

  今週の関菜穂子 69 flower
今週の関菜穂子69−2024.9.27−10.1flower
  一見すると、雑な描き方なのだが色の重ね方が良く計算されている。 花の茎は極細なのに花の動きを支えている。
色はもっと緑が見えるのだが、なかなか上手に撮る事が出来ませんでした。 現物を見るしかない。







       今週の香本博 168 薄氷の夜
今週の香本博168−2024.9.27−10.1薄氷の夜 抽象的なイメージから、具象的なイメージに香本さんは転換する事が多い。 現代アートと言われているのは抽象的表現であることのように言われてきた。 西洋では画商的なイメージを変化させ、抽象作品が生まれているようだが、日本は具象的な要素がない抽象作品が多い。 この作品は具象作品なのだろうか等と分類分けしても意味がない。
  =香本博=
月をドラマチックに演出するのは、数々の雲だ。
羊飼いが笛を鳴らす前の膨大な羊の群れ雲は姿を変え、
張り詰めて亀裂が入った、薄氷のように夜空を敷き詰めた。
張り詰めた自分の生活へのオモイ、様々な不安などが、待ったなし・・
阪神タイガース無得点9回裏ツーアウト、
ツーストライクに追い込まれたバッターのような心境だったからだろうか?
気象学で分類される雲の名前は、いずれも私の印象とは違うが、
この絵で表したものに近いのは、巻積雲だろうか?
2016年に描き始めた絵だが、やっと近いものになった気がする。

今週の4X展開催中、今週のXXXX

この一年間、毎週一点ずつ展示替えをしている4人の展覧会が開催中です。 毎週描く事の大変さが感じられます。 大変さ所を乗り越えると、作品がより深みが出て、何かを掴むきっかけになったのかなと思うところがあります。 しかし、作家の前に立ち塞がる壁が厚いとの思いも同時に感じます。 前が見えない時代ですが、前進している事に間違いがない。 高橋盛夫

  今週の倉内龍子Neo 15 めじるし
今週の倉内龍子Neoー15−2024.9.20−24めじるし
  =倉内龍子=
お盆シーズンにホオズキが売られていたので買った。
帰ってくるご先祖様への道標だそうである。どこの家にも合ったら道標にならないのでは?と
思った私は野暮なのかもしれない。



今週の市川佳世子 229 舞!!
今週の市川佳世子229ー2024.9.20−24舞!!

作品の中に、自分の世界を少し入れることが出来た。









  今週の関菜穂子 68 egg
今週の関菜穂子68−2024.9.20−24egg


 今までの関菜穂子で、描いてないものをよく出した。 彼女の中にまだまだ出していないものが多くある筈で、以後、全てを一度出しても良いのではないだろうか。






      今週の香本博 167 必描き傷の空
今週の香本博167−2024.9.20−24必描き傷の空  =香本博=
硬いコンテやチョークで引っ掻いたような空を、この時期よく見る。
私にとっての「引っ掻き傷」は、必ず描いて傷(登山のハンマーのように足場を作るために振り起す)を付ける事だ。
絵の・・いや一本の線も描けない一時期があった。
自分を追い込んでいじめて、「・・・しなくてはならない」「こうあるべきだ」と
ただでさえ頸椎の痛みと闘っていたのに、毎日数十枚描いては否定しの連続で、
ついには画布にも向かおうとすると吐き気がし、
胃潰瘍寸前となった。
そんな時期、こうした空にどれだけ救われたことか。
同じ傷を持つ同労者・・語りかけ続け、描き続けて今がある。
カテゴリ別アーカイブ
記事検索
人気ブログランキングへ 人気ブログランキングへ
記事検索
  • ライブドアブログ