T-BOX通信

美術情報

東京からエベレストの山頂、今週のXXX

  直径1キロ足らずの小惑星「りゅうぐう」はどうやって発見したのだろうか。そこに「はやぶさ2」が向かっている。6月末頃に20キロ近くに到着するそうだ。近づくためにどうやって宇宙空間で軌道修正するのか、相当難しそうだ。ぜひ着陸して、再び地球に戻ってきてほしいものだ。中学生の頃かはっきり覚えていないが、宇宙望遠鏡は東京から大阪の10円玉を見つける能力があるとの話を先生が教えてくれた。今は東京からエベレストの山頂辺りなのだろうか。 高橋盛夫

    今週の三宅 107 種が飛ぶ
今週の三宅107−2018.4.23−28種が飛ぶ














      今週の倉内 30 え!?
今週の倉内30−2018.4.23−28え!?














     今週の岩永 10 セロテープ
今週の岩永10−2018.4.23−28セロテープ

眼球細動と短い記憶その6−ロベール・ク―トラスの屋根裏部屋の窓と宝

 ロベール・ク―トラス(Robert Coutelas・1930〜1985)と1980年頃にパリで会った。アトリエ兼住居は半円の丸い窓から差し込む光がある屋根裏部屋だった。家具と言えるものは達磨ストーブ、ベッド、それに小さな机しか私の記憶にない。此処で暮し、作品を制作するには彼にとってそれで十分な広さだと思った。
 だが彼は私に隣にある大きな15畳位の部屋を見せてくれた。元々そこはアトリエだったようで、その時には彼は大きな作品を作っていないようで、小さな作品とカルトシリーズを主に作っていた。そこには蚤の市で買ったか、何処からか拾って来たらしいものが無秩序に堆く積まれていた。奥に置いてある物は1週間かけても絶対に取れないほどの物量だった。集めたものは彼にとって特段に今必要としていないものに見えた。何故彼がその部屋を私に見せてくれた理由は判らなかったが、今思うと、そこに集めたガラクタは彼の創造の源だったと思える。
 ガラクタは誰かが使い、傷ついたり壊れたりして、必要の無くなったものである。だがガラクタには傷一つにも時間と歴史がある。ひょっとすると作品よりそのガラクタが彼にとって、時空を超えるための道具としての宝だったのかも知れない。彼はそれらから多くのイメージを貰っていたのであるならば、それは宝の山だった。
 14世紀頃のヨーロッパ中世後期の時代、一握りの権力者と希望も何も持てない貧しい人々は病気や飢饉で苦しめられていた。彼はその時代の記憶を心の中に背負った人間だったのではなかろうか。彼は中世を引き出すために絵具を何度も塗り重ね、時代の重さや暗さを表現しようとした。その時代表現のために黒及びグレーの色調を帯びた画面が必要だった。描かれたばかりの色は今現在の作品になって、中世を塗りこめた作品にならなかった。彼は作品を描いた後に、窓辺に出し夜露にあてていた。遠い記憶の呼び戻すために夜露に濡らし、絵の具をぼやかした。彼も眼球を細動させる事によって、イメージを重ねる事を知っていたと思われる。
 彼は画廊と距離を置いていたので赤貧で、質素な生活だった。 他人との付き合いも少なかったようだ。彼の友人で話し相手は彼の部屋に住み込んでいるネズミと窓際に訪ねてくる鳩と話してくれた。彼が孤独に近い生活を選んだのは、彼の生きた時代と彼の中にある時代が6〜700年ずれていたのだろうか。その時代のギャップを埋めるために、彼の時代と今の時代を繋げるために作品の多層イメージを必要としたのである。
 その技法は日本の垂らし込みの技法に通じたので、日本人に受け入れられ易かったと思われる。それが日本人の一般的に持っている多層イメージの認識と近い要素で受け入れられた。彼自身もイメージの重層化を意識していたのではなかったのだろうか。彼はパリ画廊と縁を切った理由は、その事が理解できなかったのが一部関係しているのだろう。彼の作品を理解し良さを認め、生活をサポートしたのは日本人のKさんだ。
 彼と会った時は「イメージの重層化」の事は考えていなかったが、今だったら「イメージの重層化を考えているか?」と質問が出来る。彼の作品はずっしりとした困苦で、押しつぶされそうな重さを感じる。彼は敢えて私に作品を見せなかったのか定かでないが、私は彼のアトリエで作品を見た記憶は一切残っていない。私の若い頃の広い部屋いっぱいのガラクタの記憶が宝に変わると、なぜガラクタを見せたのかとの疑問が少しずつ消えて行った。また「此処に在るガラクタが宝か?」と訊ねたいが、今はもう出来ない。私もパリの画商も見る眼が無く、ガラクタや作品が目に入らなかったのだろう。   高橋盛夫

柳の街路樹、フルイミエコ展、今週のXXX

  先週、また前の道路の柳の街路樹が2本折れた。 今年に入って合計5本が折れた。植木屋さん曰く、柳は傷ついたりするとそこから折れやすくなるとの事。 向かいのビルの影響で強い風が吹いてしまう。 一応向かいの通りは「柳通り」なのだが、不揃いの柳はちょっと悲しい。   高橋盛夫
 「今週のフルイ」は京都御池画廊での展覧会準備のためお休みです。
フルイミエコ展 「内なる庭から星展へ」
 4月21日(土)〜29日(日) 11:00〜18:00 [最終日は17:30まで]
 京都市北区小山北上総町20−2 TEL 075−492−3083

      今週の三宅 106 春の色
今週の三宅106−2018.416−21春の色














      今週の倉内 29 春色
今週の倉内29−2018.4.16−21春色














           今週の岩永 10 はさみ
今週の岩永10−2018.4.16−21はさみ
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