T-BOX通信

美術情報

今週の4X

        今週の倉内龍子 155 回想中
今週の倉内龍子155−2021.2.8−13回想中


 イワシだろうか? 人生、いや「魚生はこんなもので良いのだろうか」と元気に泳いで居た頃を思い出しているようだ。 みんな集まってワイワイ泳いでいたのだろう。 一匹でもイワシ、弱くはない気概を感じる。





今週の鳴美亜紀 113 優しいにおい
今週の鳴美亜紀113−2021.2.8−13優しいにおい
 昨年生まれた赤ちゃんが、丸々と太っている姿を描いた。 どうしてこんなに丸く太るのだろうと思える。 元気が何よりです。 襟に施した赤い花は、糸で刺繍をしてあります。 チョコチョコッとした縫い方ですが、バラの花に見えます。






    今週の市川佳世子 65 あんずることなく・・・
今週の市川佳世子65−2021.2.8-13あんずることなく・・・


 鯉は泳ぐ方向が解りますが、花はどの方向に咲こうとしているかを描き切っていません。 二つの描かれたものが、会話できると良いですね。






      今週の香本博 5 空畑
今週の香本博5−2021.2.8−13空畑


 香本さんは一時期、庭に10種類くらいの野菜を育てたとの事。 結構労力が要り、暮れかかる空を見上げると、たくさんの入り混じる粒子で構成された美しさに癒され、ねぎらってくれているような気がしたとの事。
 少々頼りない、若き農夫の影を包み込むような空。自分と日本の衰退する農家を重ね合わせています。
 背景の部分をもっと筆を少なくすると、すっきり人物も浮かび上がります。 油絵具の描き方と、水彩絵具の描き方が違うと思います。 水彩の透明感をもっと出してほしい。 

眼球細動と短い記憶ー18 野々宮幸雄「清浄な光」

  しばらく止まっていた「眼球細動と短い記憶」シリーズです。 野々宮幸雄さんの作品画像はT-BOXのホームページを作家名から検索してください。

眼球細動と短い記憶ー18 野々宮幸雄「清浄な光」

 野々宮幸雄の作品を眺めていると、清浄な光を感じる。光そのものは形が無く、ある物体に当たった時、光は初めて明確な陰影や輪郭になって存在を知ることになる。彼の作品は明確な形で表すところが非常に少ないのは、光そのものを表わそうとしたからなのだろう。
彼のシルクスクリーン版画作品は何度も繰り返す摺り方をし、色彩を少しずつ変化させている。見る側の無意識の僅かな視線の動かし方によって、イメージは少しずつ違って重ねられる。例えば風に揺れる大きな樹を見る時に、枝に付いているそれぞれの葉の形を認識しないのとよく似ている。 葉の一枚一枚の動きは明確に認識しないが、木全体が揺れ、枝葉も同時に動いているので暈(ぼか)された認識になる。眼が認識した動く全体像だけからも、そこに吹く見えない風を感じ取る事が出来る。 
 人間の記憶には長く留まるものと、短い時間だけ留まるものがある。 長く留まるものは子供の頃の思い出のように死ぬまで記憶の中に残る。 人間が不要と認識したイメージは短い時間だけ存在し、瞬時に消える去る記憶もある。 歩いていて置いてある看板や自転車を認識して、避けて通り抜けた後は、それらの事はほとんど忘れ去る短い記憶。 ほとんどの記憶は短い時間で消える。 繰り返し長い時間をかけて意識したイメージは残る。
 
 日本人が多く持っている習慣の中で、多くのイメージを重ねた記憶方法がある。 それは短い記憶の無数の少しずつ違った映像を、消え去る前に集積するとぼんやりとしたイメージになる。
清少納言は枕草子で「春は曙(あけぼの)。やうやう白くなりゆく山際(やまぎわ)、すこしあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる・・・・・」ゆっくりと移り行く空の色を重ね合わす事で移ろっている色を愛でている。枕草子の文も移ろう自然の風景のような方法を使って生まれている。今、清少納言が山や木々の無い彼の暈かされた作品を見たら、何と言うのだろうか。
 
 私が高校生の時、美術の先生が外国のある油絵作家の話をしてくれた。その作家は木の在る風景画を細かく丁寧に描いていた。季節がどんどん過ぎて、余りに丁寧に細部まで描くので描き残しが出てしまった。季節が変わると若葉だった木が花を咲かす。その花を描く間に季節は秋となり、葉の色が茶色になってしまった。作品の緑の葉を茶色に塗り直されていく間に、冬が来て葉が落ち、木は枝だけが残ってしまった。再び春が来ると若葉が芽吹き、再び若葉を描き始めることになった。西洋の考え方は風景の「瞬間」をイメージとして明確に描き終えない場合、作品は完成しない。数10年経ち、やっと出来上がった作品は、絵具が積み重なり数センチの厚さになった。油絵具は被覆力が強いので、絵具を重ねることによって、下の色を覆い隠すことが可能だから、このようなことが起こるのだろう。明確な認識を重視する西洋の教育を無意識に前面に出した結果の授業だった。

 野々宮幸雄はシルクスクリーン版画の技術を使って、インクをゴムのスキージーで布目の間から紙の上に落として摺っている。さらに版を幾度も変えながら摺り重ねることによって、色の変化が無数に生まれる。明確でない暈かされた色面に、見た者は少しずつ色彩が変化する空間の中に何かを求めるかに依って、見えてくるものが違う。その不明確な部分は様々な時間を含み、長い時間も流れ込んでくる。
 モネはルーアンのカテドラル、睡蓮の池等の自然の「モネが見た瞬間の光」だけを繰り返しを描いた。野々宮幸雄は「連続した時間の光」の中で清らかさを表現している。無限と思われる重なり合ったイメージの中に何かを見ようとした時、野々宮幸雄と見る側が意識をやり取りする。無垢な意識のやり取りする内に「光」が心の中に浮かんでくるのは、作家から一方的に見る側に意識を押し付けるものではない。それ故に野々宮幸雄の光と見る側の光が重なり、心の中に満ちてくるのは「清浄な光」なのだ。      高橋盛夫

東京メトロは業務違反? 今週の5X

 一昨晩11時過ぎ、東京メトロ東西線の駅で先頭から4両目の車両から降りた。 一両先から、4人家族も降りた。 幼稚園児らしい子が母親の制止声も聞かず、先頭車両に向かって走って行った。 母親は赤ちゃんを抱き、父親は乳母車を押して後を追った。 子供は運転席に向かって大きく両手を振って存在をアピールしていた。 興奮して白線の内側まで入っていて、焦って母親が引き戻した。 私はその横を通り過ぎて、エレベーターの呼び出しボタンを押した時、電車の警報音が聞こえた。 運転手さんがサービスに鳴らし、敬礼した様だ。 家族が来るのをドアを開けて待つと、子供が元気に飛び込んできた。 子供が敬礼の真似をしたのをお母さんが解説。 「僕も敬礼したんだ!」と声を掛けたら、自慢げに敬礼の真似をして喜んでいた。 運転手さんが無暗に警笛を鳴らすのは業務違反だろうが、子供も嬉しかったが私も嬉しかった。 高橋盛夫


    今週の倉内龍子 154 小惑星になりたい
今週の倉内龍子154−2021.2.1−6小惑星になりたい
 ジャガイモは台所の隅の暗い所に、いつも目立たない様に置かれている。 ハンバーガーの添え物としての、ジャガイモ。 おでんでは底に沈められ、さつま揚げやはんぺんの陰に。 ジャガイモは日の当たらない場所にいる。
 イトカワやリュウグウは表舞台に立っている。 表面はジャガイモの方が美しいツルリとして、小惑星ほど凸凹もない。 ジャガイモは己の存在をアピールしているのだが、余り良い存在感を示せない。 「何故だ!」との声が聞こえる。


今週の鳴美亜紀 112 心地よい距離
今週の鳴美亜紀112−2021.2.1−6心地よい距離
  ネズミとオオカミは自然では友達同士か仲が悪いのかは知らない。 捕食者と被捕食者の関係かも知れない。 この作品は2人の間に糸電話があって通話している。  近づき過ぎるとオオカミにネズミは食べられてしまう。
 人間でも片方だけが好意を持っている場合は、電話で話をすると互いに心地よい距離になるかも。

 
     今週の市川佳世子 64 うおっ
今週の市川佳世子65−2021.2.1−6うおっ


 水の中から急に魚が飛び出してきた。 今迄と違って、魚がどの様に泳ぐか少し見えてきた。 魚と一緒に、水の形を描けると良いですね。










今週の関菜穂子 30 absence(不在)
)今週の関菜穂子30−2021.2.1−6absence(不在


 偶然できる色を抑えて、自己のイメージの通りに絵具を塗るようになった。 右上から下りて来る線は不要。 左の線をもっと強くして描けると良いのですが。







     今週の香本博 4 みだれ髪
今週の香本博4−2021.2.1−6みだれ髪


  女性の頬に掛かる枝が特に描きすぎです。 全体ももう少し押さえれば、女性の感情がもっと強く出たと思います。 風に揺れる樹々を見て着想したようですが、香本博さんらしさを感じます。
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