カワサキ Z900RS 50th Anniversaryのタンクにできたヘコミを修理しました


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50周年記念限定車でタンクの塗装も特別とのことでデントリペアでの修理となりました

カワサキエンブレムの下、タンクの側面に10cmくらいの凹みです

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柔らかいもので押されたような凹みです

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縦長の楕円形状かな

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以前はガソリンを抜いて乾かしてジグに取り付けてなど色々やってましたが、現在は外側から引っ張る作業のみとなります

緩やかな凹みまでしか直せないのでその点ご理解よろしくお願い致します

また、引っ張って直す時に塗装だけ剥がれることもありますので絶対に再塗装したくないタンクはこの作業に向きません

今回も基本ダメもとでいいのでやるだけやってほしい、塗装が剥がれたら新品タンクを買うとお客様から伝えられたので作業をさせて頂きました




修理後
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無事、塗装も剥がれずしっかりと修復しました

凹みのあった場所は特定出来ないと思います

修理のご依頼ありがとうございました。
しっかりと修理しました。



凹みのあった場所はもちろん僕はわかりますが、いつまでもしつこく作業して塗装が剥がれたら元も子もないので、いいところで終わりにしています

僕はアメリカのデントリペア技術者試験の最高クラスに合格している数少ない日本人です(たしか日本で10人くらいしかいないと思います)

デタラメな修理ではなく、直るべくして直る工法を習得しています
※以前はホンダ技術研究所の四輪開発センターで自動車の開発業務をしていました




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タンクの修理は今回ご紹介した感じのものしか手を出しません

タンクの上面にコーヒー缶をおとしたりしたものは私は作業しません
バイクを倒して何かに当たったものも凹みが深いので修理不可です
小さい凹みのほうがタンクに関しては直しにくいです

いままで色々やってきて、現在の引っ張る工法しかやらなくなったのは理由があります

カスタム屋さんからは裏側に穴あけてもいいからやってくれというのはありますのでそう言ったものは受けています

タンクの修理はほんとに微妙です。お客様の期待に応えられないことが多いのであまりブログにのせていません。100個の凹みがあったら1個くらいしか直らないと思ってもらえればと思います。
よろしくお願いします