2010年06月08日

東京都に若手デザイナー支援のお願いに

写真(13)日曜日にヴェロツイコの新事務所を覗いてきました。
レトロな雰囲気のビルに、オリジナル什器を作りつけてカッコよいアトリエになっています。
扉の穴は自分で開けたのじゃないようです。
ちょうどroomsプロダクトコーナーの馬場さんや、卒業生の川本史織君が居ました。みんなに可愛がられている野村さんですから来客も多いようです。

スカイツリーにもやや近く、今後墨田区特集で登場する機会が多くなるかもしれません。




さて、本日は東京都庁の経営支援課と新人ファッション大賞事務局に若手デザイナー支援についてのお願いやら意見やらを、盟友ケーエムの水谷さんと一緒に伝えてきました。

JFWでは若手支援をするというのが目的とか言ってましたが、実態はどうかしら、と感じます。
・学生 :新人ファッション大賞で支援(コンテストで入賞するのと、ビジネスで成功したいのは動機が異なる)
・有名学校の卒業生:シンマイプロジェクトで支援(海外デザイナーにも支援するけれど、それが日本の産業に寄与するの???)
両方がそれぞれ約1億円の枠組みです。

・東コレ若手については、会場費が安くなる支援があります。


しかし
国内ファッション学校を卒業したり、転職してファッションを志して、
熱意を持って苦労してブランドを立ち上げているような、
ほんとうに支援が必要なデザイナーへの支援制度や予算は無いのです。

学生のふわふわした夢をかなえるために大金が使われているのに、実際に資金で苦労しながら戦っている若手にそのお金が使われないのはどうも理不尽で不公平に感じてしまいます。

産業振興という観点では、これらの自立する若手デザイナー支援は、
支援の費用対効果が高く、産業にも貢献すると予想されるのですが、
若手デザイナーの声を代弁する人がいないから、制度ができないのでしょう。

誰かがその役をしなければいけない、のだと思います。

さて、デザイナーには
企業で就職するデザイナーと、独立して自分でブランドを立ち上げるデザイナーがいます。

企業で就職するデザイナーを対象とする場合は、
企業内に生産、販売、経理、などの体制は揃っているので、
クリエイションの才能だけで採用すればよいので、
コンテストは人材発掘という役割が求められます。

独立するデザイナーを増やす場合は
事業計画、コンセプト立案、生産、販売、営業、経理、広報など
様々な役割を担う必要があるので、
才能を発掘するのではなくて、サポートしていくことが必要です。
またそもそも成長意欲が求められます。
だからコンテストは発掘ではなくて、デザイナーの選別と育成が必要なのです。


東京から世界に進出できる若手デザイナー(ブランド)を育成するという目標なのでしたら、
独立系デザイナーを支援する体制や予算が必要です。

ちなみに若手デザイナーの支援の中で重要なのは、必ずしもお金だけではなく、
そのデザイナーの考える事業コンセプトや事業プランが適性かどうか客観的にアドバイスすること等のほうが優先順位が高いです。
方向を間違えるとどんなにがんばっても成果が出ないですから。