ある日#D0_TCGタグに投げかけられた問い。

「《ダークサイド・ソウル》をプレイするに際し、《試用手〝バアス〟》は「青いカード」としてその条件を満たせるのか?」

結論だけ提示してしまえばそれは「できない」のですが、今回はその理由を掘り下げてみることとします。


まず、2枚のカードのテキストを確認してみます。

《ダークサイド・ソウル》
●あなたのエネルギーゾーンに青のカードがなければ、あなたはこのカードをプレイできない。
●あなたはカードを1枚引き、自分の山札の1番上のカードを表向きにし、相手のプランゾーンを裏向きにする。
●プランゾーン効果(プランゾーンで有効になる。)『あなたがこのカードをプレイするコストを支払うにあたり、そのコストを[無0]にしてよい。』

《試用手〝バアス〟》
●唱和2-緑(あなたは、緑のストラテジーのプレイの追加コストとして[このカードをフリーズする]を支払ってよい。そうしたならば、そのコストを-[無2]する。)
●エネルギーゾーン効果(エネルギーゾーンで有効になる。)『あなたがストラテジーの使用コストを支払うにあたり、このカードを好きな色として扱う。』


青字が論点となる能力ですね。「バアスは青くなるからダークサイドはプレイ可能」という読み方がある種不可能ではないかもしれません。

これを決めるのは、「《ダークサイド・ソウル》のプレイ可能・不可能の判定はいつ行われるか」によります。具体的には、「プレイ可能条件はコスト支払いの間にチェックされるのか」です。


実は、総合ルールはその要求に答えていないんですね。総合ルール4.7「スペルのプレイと起動型能力の起動」には、プレイ・起動の制約に関する記載はありません。(実は「プレイ」という単語の定義もないんですよ……)

示しておきますと、プレイの手順は以下の通りとなります。

1.プレイの宣言、非公開情報である場合、それの公開
2.効果の選択(ex.《ピカレスク・ロマン》《鬼眼の三策》)
3.コストの決定、追加/代替コスト支払い方法の選択、変数の決定(Xなど)
4.スペルをスタックに乗せる
5.対象の決定
6.効果影響範囲内の差異の確定(ex.ダメージ割り振り量の決定)
7.コストの確定
8.コストの支払い

《試用手〝バアス〟》が青く輝くのは8の時のみです。《ダークサイド・ソウル》のプレイを認めるには、8がチェックポイントでなければならない、ということになります。
それが是となる場合、プレイの出口側に検問があることになりますから、そこで引っかかる場合は巻き戻しに多大な手間がかかることとなります。そのデメリットを鑑みると、チェックポイントを8に置くのは難しい話です。

……難しい話なのですが、デメリットが手厳しいことを根拠に「プレイできない」と考えるのは些か越権が過ぎます。ですので、少し方向性を変えましょう。



①「プレイのルール」から読み解く

《ダークサイド・ソウル》のプレイ条件は2.10.3-3に見られる「カード自身のプレイのルールを変更する効果」に該当するものと考えられます。

総合ルール2.10.3-3
カード自身のプレイのルールを変更するテキストは、 そのカードがプレイできるゾーンにある間有効になります。


……まあ、「プレイのルール」の定義はないので、厳密には根拠にはならないのですが、これが該当しないなら何が該当するのかというところでもありますし、日本語として該当すると見なすことに不自然さはないでしょう。
※ちなみに、私の解釈では「タイミング、データによる制限、ゾーンによる制限」が「プレイのルール」に該当します。ノーマルクイックバトル、「チワワ系」、《アイスドラゴン》あたりですね。


通常、カードのプレイは手札かプランゾーンにある間のみ有効です。《ダークサイド・ソウル》のプレイ条件は、手札にある間にチェックされることになります。
ですから、上記のプレイ手順に則りますと、、、

4.スペルをスタックに乗せる
以前の、

1.プレイの宣言、非公開情報である場合、それの公開
2.効果の選択(ex.《ピカレスク・ロマン》《鬼眼の三策》)
3.コストの決定、追加/代替コスト支払い方法の選択、変数の決定(Xなど)

までにチェックされることになります。よって、その間緑色でしかない《試用手〝バアス〟》は検問を抜けることができません。



②「チワワ系」からの援用
白いプレイ束縛系統のカードのQAを参照し、応用する考え方です。代表として《犬闘士チワワ》を掲げ、ここでは「チワワ系」と呼びます。
(「フェンリル」は紛らわしいので……)

《犬闘士チワワ》
相手は使用コスト3以下のストラテジーをプレイできない。

質問No.969《犬闘士チワワ》《犬闘士フェンリル》
Q.「天国の門」などコストにXが含まれるストラテジーはプレイできますか?
A.カードをプレイする前のXの値は0として扱います。例えば「天国の門」の場合、白1無Xのストラテジーですから、使用コストは1として扱う事になり、プレイできません。


「コストによってプレイを制限する」効果は、「プレイする前」のコストを見て、Xを0とみなします。つまり、チワワ系の効果のチェックポイントは手順における

1.プレイの宣言、非公開情報である場合、それの公開

時点で既に門前払いを開始することになります。何せプレイする前ですゆえ。

「プレイを制限する」という構造に着目すれば、《ダークサイド・ソウル》は同タイミングで条件をチェックすると考えられます。したがって、こちらの場合も
《試用手〝バアス〟》は緑単色となります。



……というわけで、①②いずれもプレイは「できない」という結論を導くこととなります。

皆様のご参考となれば幸いです。ご意見等々はtwitter,@phannaticsまでどうぞ。

※断定してますが、あくまで一裁定です。ご了承ください。権力はないので。。。