しろうさぎのblog

元ロボカッパー(ジュニアBオープン)でレスコンに参加していました。次はロボカップSSLに参加予定です。気が向いたときにいろいろ書いていきます。

ST-Link V3 mini買った話

どうもしろうさぎです.

STM32をデバッグする際に利用する,ST-Link V3 miniを購入してみたのでその話です.

ST-Link V3 miniはST-Link V3の小型化版です.Virtual COM port もついているうえ,Bridge functionsとしてI2CやCAN,SPIなども利用できるということになっています.しかし,Bridge functionsはまだSTのST-LinkUtilityにはまだその機能が搭載されておらず,STのHPにサンプルコードが配布されておりそれを使って自力で頑張ってくれって感じでした.(めんどくさくてそっ閉じした)

Virtual COM portがあることから,ST-Link V2-1の小型化版とも言えます.要はNucleoを買ってきて折る必要がなくなります.


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全体像


ST-Link V3miniはSTM32F723IEK6が載っています.一個¥1,149なのでかなりお買い得だと思います.マイコン代でほぼ原価占めてそう....


ピンは14ピンのハーフピッチフラットケーブルになっています.この14ピンハーフピッチのフラットケーブルの完成品はあんまりないため,いろいろな種類を作るときはこれを数個買ってケーブルの先を自分の使うコネクタなどに変えて使うのがよいと思います.


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自作したケースに入れた状態でのサイズ感.かなり小型.逆に無くしそう....


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作った自作ケース


まぁぶっちゃけた話をすると,私は以前はNucleoの上の部分を折ってフリスクケースに入れて利用していました.それと機能的には変わらないので小さくなっただけ感はあります.

それでは今日はこの辺で.

2021/2/23 追記

STの公式からケースの3Dデータがありました.超ぴったりサイズなのでおすすめ.
なおロゴがUSBを右にしてケーブルが左に出る感じなのでそこだけちょっと残念.
https://www.st.com/ja/development-tools/stlink-v3mini.html#cad-resources





中華リフロー炉レビュー

どうもしろうさぎです.


中華リフローを購入して結構経つのでレビューしたいと思います.

私が購入したリフロー炉はこちらになります.200ドル程度の品代と送料と関税を合わせて,6万程度ってところです.


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全体像.ファンの音が結構します.重さはそこそこ.サイズ感的にはちょっと高級な電子レンジくらいのサイズです.

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排気ダクトが付いてます.これを外に出して動作させます.写真にちらっと写っていますが赤いのがメインスイッチです.

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リフローする基板を乗せる場所.200×150mmがリフローできるということになっています.

しかしながら,結局真ん中のほうのみしか焼けず,温度ムラが生じてしまいます.
端っこのほうは半田が解けてないなどの時がちょこちょこあるので,そこまでいっぱい乗せることはできません.

動作させるときはプリセットから選択して温度プロファイルを決めてそれに合わせて動作させます.
このプリセットは調整することができ,時間と温度を指定します.

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プリセット1
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プリセット2
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プリセット4


中華リフロー炉は時間が狂ってるって言われますが私の個体はそんなことなく,普通に使えています.
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スルーホール部品を取り付けてしまっていますが,リフローできています.またこのリフロー炉を使うと両面リフローができます.

両面リフローする際には裏に部品が付いていると傾いてしまうため,基板のあまりなどでケタを作って水平になるようにします.こうすることで結構なサイズの部品まで両面リフローできます.

感覚として写真についているスイッチや3端子レギュレータなどは問題ないのですが,電解コンデンサはさすがに落ちる時があります.


ステンシルを発注すると楽にペーストはんだを塗ることができますが,ステンシルは高いので量産すると決まった時のみ発注しているのでないときが結構あります.その場合にはペーストはんだをシリンジに入れて少しづつ出すことでペーストはんだを載せます.しかし,このシリンジで出すと均一にペーストはんだを塗れないため,マイコンなどのIC部品はきれいに乗せることができません.ずれてくっついてしまうことがあります.そのため,写真を撮るときはマイコンのみ手はんだで取り付けています.(失敗すると値段的に厳しいしね....)



ペーストはんだはこれ
を利用しています.保存温度が常温(20°C~25°C)でOKで,品質も良いです.
これのシリンジタイプもありますが,値段に対して量が少ないので私はジャータイプを購入しています.Amazonとかで購入することができる,青とオレンジの外装のペーストはんだは品質もフラックスの状態も保存状態も良くないため全くお勧めできません.きれいにリフローすることができません.また,あのペーストはんだは冷蔵保存が必須なうえ,送られてくるとき冷却されて送られてこないのでもうだめですよね・・・・.


まとめ:

中華リフロー炉は両面リフローができるうえ,ちゃんとしたペーストはんだを利用すればかなりきれいにリフローができ,量産をする際には楽になります.実際,ペーストはんだを塗って部品を乗せている間にリフローをして部品の実装をすることができ,量産の効率が手はんだに比べて爆上がりします.リフローは片面実装であればホットプレートを利用してやることができますが,両面実装の場合できないため専用のリフロー炉を買うメリットはあると考えています.



それでは今回はこの辺で.




E-Xross開発

どうも,しろうさぎです.

B4のころから続けている電動バイク開発について少し書いておこうと思います.

これ↓に参加しているわけですが,
クールでワクワクする電動(電気)バイクを本気でつくろう!

実はこの活動が日刊工業新聞にも取り上げられています.
シーポイント、電動バイク進出 静岡大学生と試作車完成

私は電装・組み込みを担当しています.(いつものことだけど)
私以外はモーター関係とシャーシとかの担当と,スマホ連携のソフトの人3人で主に活動しています.


そしてこれがVer1.このころは後輪駆動のみです.
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全体像(Ver1.0)

iOS の画像 (1)
全体像(Ver1.2)

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回路部

このバージョンでは私の回路はウィンカーやライトなどの灯火類を制御しているのに加えて,スマホにその灯火類の状態をBLE経由で送信をこなっていました.ちゃんとナンバーも取得して公道を走ることが可能です.



そして,今日組みあがったVer2(プロトタイプ)がこちら.

なんと2WDに進化しました.これによって加速性能とか踏破性が向上した(らしい)です.

まだプロトタイプ車のため,インバーターや回路などの部品は強引に固定してあるだけだったり,保安部品も足りない部分もあったりしますが,今後随時アップデートして公道を走れるようにする予定です.また,見た目のほうも参加している母体の会社のデザイナーさんにデザインをしてもらったかなりかっこいいバイクに仕上がる予定です.

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横から
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後ろから
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回路

回路としてはESP32をBLE通信機としてスマホと通信をしてメインはSTM32でそれぞれのフロントとリアに取り付けた基板間はCANで通信をしてデータのやり取りを行い,ESP32と一体になったセンター基板でモーターを回すインバーターに指令を送っています.

人が乗るのでかなりソフトを書くときは安全に気を付けてソフトを書いています.
人の命を預かる乗り物を扱う以上かなり精神を使います.


このバイクは今後量産も視野に入れつつ開発を続けており,今年か来年には数台発売をする予定です.


このバイクのコンセプトとしてアウトドアでアクティブにつかえ,走行距離が現行のものより長く走ることが可能で,スマホ連携などによって先進的な機能を搭載するものになる予定です.


今後もこの活動は続けていく予定で,今後の進化にご期待ください.


それでは今日はこの辺で.


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