ガソリン、また値上げ花火楽しんでる場合じゃない。

2008年07月26日

童謡は歌い継がれるか

以前お世話になった藝術劇場さんの公演にお邪魔しました。
みなさん、人生の大先輩なのです。
作風にも、細かいところで年輪を感じますね。

劇中、子どもに扮した皆さんが歌っていた「童謡」が印象的で、なんともいえないせつないノスタルジーでした。

考えてみれば、ドラえもんや仮面ライダーなどなど、僕らが子ども時代に積極的に好きだった娯楽については、今たくさんリバイバルしてます。
僕らが「親」世代となって、その「子」たち今昔を共有し、一緒に遊ばせるための、サイフを意識したマーケット戦略なわけです。
そうでなくても、塩ビのキカイダーなんて、たまらなく欲しくなります。昔買ってもらえなかったので・・・。

ところが、この日に聞いた童謡の、そのなんとも切ない感情の湧き上がり方は、かなり繊細な発見でした。本当に記憶の貯蔵庫の奥の方に忘れていたものでした。

つまり、僕らが子供の頃に、積極的に求めていた「楽しい遊び」ではなく、母親やおばあちゃんが歌ってくれていた、或いは勝手に歌っていた、当時としても時代遅れな歌であり、その温かさなわけです。

こんなのは、もう二度と聞くことなんかなかったはずですが、この日の設定は昭和50年。僕が10歳の時のときの、しかも僕の地元の風景だったのです。たまりませんね。

でも、昭和50年に歌われていた童謡なんて、今ではだれも歌いませんし、その時代をモチーフにした作品を作っても、ここまで生きた再現はできなかったんだろうと思います。

僕の、父母と同じ世代の先輩の創作ならではの、味わいがありました。


ted803 at 23:00│Comments(0)TrackBack(0) 芸能 

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