2010年12月
2010年12月07日
早明戦の復権
日曜日の早明戦は国立に4万人以上の観客が集まり、久々に盛り上がりました。結果は早稲田の快勝でした。
早明戦は点差ほどの力の差は感じなかったし、内容も濃いものでした。久々に「これが早明戦だなぁ」という気分にさせてもらいました。
試合前、早稲田は「どこで勝ってどこを捨てるか」が一つの焦点だろうと思いました。具体的に言えば明治がFWで力攻めをしてきたときの対処がポイントだと思いました。実際、明治はFWにこだわってきました。恐らく両チームとも最初の早稲田陣5mスクラムで「ここが勝負」と踏んだでしょう。
明治はFWにこだわる。耐える早稲田。毎年お馴染みの「前へtime」ですが、割り切って考えると早稲田はいかに長い時間を耐えるかがポイントです。例え点を取られたとしても、です。
実際、早稲田は耐え抜きました。無失点で最初の「前へtime」をしのいだことで、早稲田は勇気づき、明治は動揺しました。スクラムで押されなかったことは明治の計算を相当狂わせたはずです。私はFW戦での失点はある程度やむを得ないと考えていましたが、早稲田FW(特にフロントロー)は想像以上に善戦しました。最大の勝因でしょう。
また、早稲田は慶應戦に比べるとハイパントを多用。相手にキックを蹴らせて、そこからのカウンターでチャンスを作りました。明治はキックで前に出るチームですし、ハイパントの処理やラインアウトの攻防でも早稲田は明治よりもキメが細かい。このあたりの長所を引き出すゲームメイクと、卓越した個人技がよく噛み合いました。
明治は早稲田のスクラムを押せなかったことがショックでしょうが、次までに修正の余地はあります。組み合った感覚を次の対戦に生かさない手はありません。
また、いかに早稲田といえどもFWで圧力をかけるとディフェンスに穴が空くことはわかりました。早稲田は反則が多く、明治は選手権に入ればPGを狙ったりするでしょう。順当にいくと1月2日時に実現する再戦への手応えを十分感じていると思います。早明戦は勝負よりも「明治らしさ」にこだわった結果だったように思います。まだ伸びる余地はあるでしょう。
明治はラインアウトとキックチェイスを建て直す必要がありますが、出来ない話ではありません。ラックサイドを速く攻めたり、バックスを使った攻撃を多用すればいいでしょう。
早稲田は慶應に負けていい意味での開き直りや、ひたむきさが出てきました。強い明治を相手にして、目覚めたんじゃないでしょうか。タックルに焦点を絞った建て直しは成功しました。
ただ、次に明治に当たる時は相当苦戦すると思います。返り討ちにするにはもう一段、上にいかないと厳しいでしょう。次は明治はクイックボールで攻めてくるでしょうから、ブレイクダウンでいかに反則しないで、明治の球出しを遅らせるか。この辺の取り組みが必要になってくるでしょう。
早明戦は点差ほどの力の差は感じなかったし、内容も濃いものでした。久々に「これが早明戦だなぁ」という気分にさせてもらいました。
試合前、早稲田は「どこで勝ってどこを捨てるか」が一つの焦点だろうと思いました。具体的に言えば明治がFWで力攻めをしてきたときの対処がポイントだと思いました。実際、明治はFWにこだわってきました。恐らく両チームとも最初の早稲田陣5mスクラムで「ここが勝負」と踏んだでしょう。
明治はFWにこだわる。耐える早稲田。毎年お馴染みの「前へtime」ですが、割り切って考えると早稲田はいかに長い時間を耐えるかがポイントです。例え点を取られたとしても、です。
実際、早稲田は耐え抜きました。無失点で最初の「前へtime」をしのいだことで、早稲田は勇気づき、明治は動揺しました。スクラムで押されなかったことは明治の計算を相当狂わせたはずです。私はFW戦での失点はある程度やむを得ないと考えていましたが、早稲田FW(特にフロントロー)は想像以上に善戦しました。最大の勝因でしょう。
また、早稲田は慶應戦に比べるとハイパントを多用。相手にキックを蹴らせて、そこからのカウンターでチャンスを作りました。明治はキックで前に出るチームですし、ハイパントの処理やラインアウトの攻防でも早稲田は明治よりもキメが細かい。このあたりの長所を引き出すゲームメイクと、卓越した個人技がよく噛み合いました。
明治は早稲田のスクラムを押せなかったことがショックでしょうが、次までに修正の余地はあります。組み合った感覚を次の対戦に生かさない手はありません。
また、いかに早稲田といえどもFWで圧力をかけるとディフェンスに穴が空くことはわかりました。早稲田は反則が多く、明治は選手権に入ればPGを狙ったりするでしょう。順当にいくと1月2日時に実現する再戦への手応えを十分感じていると思います。早明戦は勝負よりも「明治らしさ」にこだわった結果だったように思います。まだ伸びる余地はあるでしょう。
明治はラインアウトとキックチェイスを建て直す必要がありますが、出来ない話ではありません。ラックサイドを速く攻めたり、バックスを使った攻撃を多用すればいいでしょう。
早稲田は慶應に負けていい意味での開き直りや、ひたむきさが出てきました。強い明治を相手にして、目覚めたんじゃないでしょうか。タックルに焦点を絞った建て直しは成功しました。
ただ、次に明治に当たる時は相当苦戦すると思います。返り討ちにするにはもう一段、上にいかないと厳しいでしょう。次は明治はクイックボールで攻めてくるでしょうから、ブレイクダウンでいかに反則しないで、明治の球出しを遅らせるか。この辺の取り組みが必要になってくるでしょう。
2010年12月05日
慶應強い
関東大学ラグビー対抗戦、慶應が帝京に快勝。対抗戦優勝に望みをつなぎました。
35対20。実力差より点差がついたと思います。慶應はキックに頼らず、ボールを回すラグビーを今回も徹底しました。慶應のボールリサイクルは質が高く、前半は速いテンポでどんどん回し、帝京はついていけませんでしたね。
後半、帝京はブレイクダウンに人数をかけて慶應のリズムを崩し、FWで圧力をかける場面がありましたが、逆襲に転じた矢先にインターセプトとターンオーバーで2トライを献上したのが痛かった。この2本が無ければ1点差ですからね。
それにしても昨年は盤石だった帝京のディフェンスが脆い。昨季の選手権覇者ですが、立て直せるのかやや心配です。
慶應は充実してきましたね。アタックでのボールリサイクルを乱すために、開き直ってブレイクダウンに人数をかけないといけません。帝京はできかけて、早稲田はできなかった。
あとはボールキープ率で圧倒しないと勝てません。いずれにしても試合巧者という印象で、チームの雰囲気も相当いいですね。
関西では天理大が全勝優勝。地盤沈下が著しい関西ですが、天理は全ての相手に圧勝しており、頭一つ抜けた力を示しました。不気味なものを感じます。選手権初戦での関東勢との対戦でどのくらいの試合をするのか注目したいです。
で、今日は早明戦。早稲田が「どこで勝って、どこを捨てるか」という点に注目したいと思います。漫然と回しているだけでは明治に負けると思います。早明戦に賭ける気持ちも近年は明治の方が上です。それに対して早稲田が受けて立つようなラグビーでは厳しいと思います。
35対20。実力差より点差がついたと思います。慶應はキックに頼らず、ボールを回すラグビーを今回も徹底しました。慶應のボールリサイクルは質が高く、前半は速いテンポでどんどん回し、帝京はついていけませんでしたね。
後半、帝京はブレイクダウンに人数をかけて慶應のリズムを崩し、FWで圧力をかける場面がありましたが、逆襲に転じた矢先にインターセプトとターンオーバーで2トライを献上したのが痛かった。この2本が無ければ1点差ですからね。
それにしても昨年は盤石だった帝京のディフェンスが脆い。昨季の選手権覇者ですが、立て直せるのかやや心配です。
慶應は充実してきましたね。アタックでのボールリサイクルを乱すために、開き直ってブレイクダウンに人数をかけないといけません。帝京はできかけて、早稲田はできなかった。
あとはボールキープ率で圧倒しないと勝てません。いずれにしても試合巧者という印象で、チームの雰囲気も相当いいですね。
関西では天理大が全勝優勝。地盤沈下が著しい関西ですが、天理は全ての相手に圧勝しており、頭一つ抜けた力を示しました。不気味なものを感じます。選手権初戦での関東勢との対戦でどのくらいの試合をするのか注目したいです。
で、今日は早明戦。早稲田が「どこで勝って、どこを捨てるか」という点に注目したいと思います。漫然と回しているだけでは明治に負けると思います。早明戦に賭ける気持ちも近年は明治の方が上です。それに対して早稲田が受けて立つようなラグビーでは厳しいと思います。
2010年12月01日
流行語
流行語大賞が発表されました。
師走だなぁって感じます。
スポーツからは早稲田の斎藤佑樹が受賞していました。東京六大学から受賞は初めてではないでしょうか。大学生活の最後で優勝決定戦の末にリーグ優勝、神宮大会優勝ってのはやっぱり運が強いですよね。
しかも、ドラフトで進路先が決まって世間からも注目されるタイミングでの活躍ですからね。
スポーツからは毎年トップテンには入っているようで、入らなかったのは2001年以来でした。冬季五輪やワールドカップもありましたけど、なんだか遠い昔のことみたいです。ある意味「W杯ベスト4」は流行語だった気もしますが。
結果的には最近活躍した斎藤が注文されたってことですかねぇ。
私の中での流行語…今年は選挙ばかりだったからなぁ…。やっぱり「学べば学ぶほど」ですかね。
いくつになっても勉強、勉強です。やれやれ
師走だなぁって感じます。
スポーツからは早稲田の斎藤佑樹が受賞していました。東京六大学から受賞は初めてではないでしょうか。大学生活の最後で優勝決定戦の末にリーグ優勝、神宮大会優勝ってのはやっぱり運が強いですよね。
しかも、ドラフトで進路先が決まって世間からも注目されるタイミングでの活躍ですからね。
スポーツからは毎年トップテンには入っているようで、入らなかったのは2001年以来でした。冬季五輪やワールドカップもありましたけど、なんだか遠い昔のことみたいです。ある意味「W杯ベスト4」は流行語だった気もしますが。
結果的には最近活躍した斎藤が注文されたってことですかねぇ。
私の中での流行語…今年は選挙ばかりだったからなぁ…。やっぱり「学べば学ぶほど」ですかね。
いくつになっても勉強、勉強です。やれやれ