2007年10月28日

想定の範囲内です

 札幌ドームで1勝1敗は想定の範囲内です、ハイ。

 ま、グリンで落とすってのは想定外でしたけど、正直。

 CS第2戦もロッテにボコボコにされましたが、第3戦は粘って取り返しましたから。ファイターズが切り替えてくれることに期待します。不安要素は多々あるんですけど。負けるときはこんなものです。



●良い四球、悪い四球
 初回、荒木に打たれて走られ、井端につながれて一三塁。これを森野の犠牲フライ1点までに抑えたまでは良かった。
 問題は4回。ファイターズは日本シリーズ記録となる1イニング5四球を達成しました。こんな記録作っちゃ負けますわねぇ。

 森野を歩かせ、問題のウッズ。0−2となったところで、大胆に攻めるのが難しくなった。ここは平行カウントにしたかったが、ウッズに対してはある程度逃げる選択も視野に入れながらファイターズは対峙しているので仕方が無い。際どい所を攻めたのだが、結局歩かせた。
 余計だったのは立浪の四球。あまり調子が上がっていない立浪に対して神経質になりすぎて歩かせてしまった。際どいところをファールで粘った立浪の技も見逃せないのだが、結局、グリンはここで苦しくなってワンアウト満塁。続く中村ノリも外角の変化球を見逃されて結局、勝負球が逆球になって万事休す。

 内角低目を狙った球が中村の待っていた外角寄りに入ったのは悔やまれるが、その前に外角のスライダーを見極められたのが厳しかった。グリンは右打者の外角に出し入れして勝負するタイプ。中日がグリンの際どい球を非常に慎重に見極める姿勢だったのが印象的だった。逆に、日ハムは荒れ球の中田に対して早いカウントから積極的に打っていたのと対照的。これがセリーグとパリーグの違いなのかなぁ。中村は一年で中日のプレイヤーに変貌したってことですね。
 
 日ハムバッテリーは中日の待球作戦に注意が必要だ。この辺の話は後で書きます。

●中田が良すぎた
 今日の中田の出来ならファイターズも諦めがつきます。良すぎました。ただ、心配の種は森本と稲葉。中日はこの2人しかミーティングしてないんじゃないかってくらい、徹底的にマークされている。
 2人とも基本的にインコース攻めにあっている。森本の第3打席、内野安打だったのだが、この打席は外角中心の攻めだった。森本の魅力は右方向への打撃。それを封じるために徹底的に内角を突いてきているのだが、「そろそろインコースにヤマ張ろうかな」ってところで、外角中心の攻めをしてくる。谷繁の味である。森本もインコースを詰まりながらポテンでも打てると変わってくるのだが、ちょっと深刻な気もする。
 稲葉も同様に内角攻めにあっている。外角を逆方向に打つのが上手い稲葉だけに、内角攻めに悩んでいる様子も見える。ただ、稲葉は心配していません。私は。第3戦は打つでしょう。小笠原が相手ならば、特に。

●ダル任せ、セギ任せでは困る
 中日ファンの方は「去年と反対に本拠地で3連勝だ」と意気込んでいる方、多いでしょう。よくわかります。
 ハムファンの方で、「例え敵地で連敗しても5戦目のダルで札幌に帰って来れる」と思っている方も多いでしょう。その見方には乗れません!

 3戦4戦は1勝1敗で行かないとハムはキツイ。ハムの先発は3戦が武田勝、4戦がスウィーニーということになって、中日は小笠原か山井か朝倉か、まぁ、この3人のうち、誰かは出てくるでしょう(笑)。
 ファイターズはセギノールの本塁打でしか点を取っていないわけで、それはそれで心配ですが、森本が戻ってくればまぁ打つでしょう。あんまり深く考えても仕方がありません。3戦、4戦の中日の先発は川上、中田よりは確実に落ちるわけですから、気楽にファイターズらしく行ってもらいたい。
 どのみちファイターズは打線がアテにならんので投手陣の出来が勝敗を分ける。4戦のスウィーニーはブルペン勝負にもつれこむ可能性が高く、となると中日のブルペンに比べるとハムのブルペンは著しく弱い。勝ち試合で使えそうなのは辛うじて萩原くらいか。となると、第3戦の武田勝にファイターズの命運は託された!

 で、クライマックスでボコられた武田勝ですが、力のある投手なんで復調してくれていると思います。ただ、問題は武田のピッチングスタイル。ストライクからボールに流れる変化球で勝負するタイプなのだが、こういうタイプは待球作戦を取る中日打線にどれくらい通用するのか。対左の方が分がいい中日ってのも気になる。
 武田に求めたいのは大胆さ。1戦、2戦とも慎重になり過ぎて四球で走者を溜めたチームが自滅的に点を取られている。武田もまた、CSでは神経質に四球を出した後、被弾している。ましてや、ボール球を追っかけてくれない中日打線に対しては、ストライクゾーンの中で出来るだけ緩急を使って攻めていかないと厳しい。ただ、これが出来るのが武田勝の生命線。緩急を使えば、ボール球にも手が出てくるだろう。8点とって中日打線が若干いい気になっているとありがたいのだが。
 
 まぁ、いずれにしても始まったばかりです。敵地でどれくらいファイターズらしさを出せるか。3戦4戦の戦いは大変厳しいものになるように思います。しっかり守って、攻めるファイターズの野球に期待したいです。

ted9aoki23 at 22:49│Comments(3)TrackBack(0) 2007NPBポストシーズン | ハム愛好日記

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この記事へのコメント

1. Posted by 3gou   2007年10月28日 23:34
谷繁のリードにやられてるような印象ですねぇ。守備のシフトも上手いっす。下手をすると01年の近鉄の二の舞になっちゃうかも?

ま、ファイターズは気分転換の上手いチームだから大丈夫でしょう。9回裏の攻めで割と気分良く終えられたんじゃないですかね。
2. Posted by 匿名   2007年10月30日 09:27
たしかに、3,4戦のどちらかは取っておかないと
厳しそうな気がします。
中日はほとんどの選手にヒットが出てしまったしなあ……。
なんとなく、稲葉がハマりそうなパターンですが、大丈夫かな〜??
今日は1,2,3番に活躍して欲しいですね!
3. Posted by 純正野球ファン   2007年10月31日 22:57
3gou様
 私もそう思ったんですけどねぇ。どうも、最近の日本シリーズは逆境に弱いというか一方的が多いですよねぇ。
匿名様
 結局3戦・4戦どっちも落としました。稲葉に一本でましたが、変わっていないし…。

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