2007年12月01日
不安な決戦前夜
明日から北京五輪予選である。初戦のフィリピンは勝敗の問題じゃない。終わらないんじゃないかとマジで心配している。野球はアウトを3つ取らないと1イニングが終了しない。裏を返せば3アウト目を取れないと、そのイニングは永久に続く可能性だってあるのだ。ちょっと心配だ。
だが、韓国戦はもっと心配だ。
だが、韓国戦はもっと心配だ。
●WBCの惨劇
忘れちゃいかんのだが、WBCで日本は優勝したが韓国相手には1勝2敗だった。とにかく韓国投手陣を打てなかった。前哨戦とも言えるアジアシリーズでも中日はSKワイバーンズに1勝1敗だった。日韓の実力は接近している。
韓国はこの予選で日本に勝つことに全ての照準を絞ってきているだろう。日本が韓国に負ける可能性は4割くらいだと思っている。
●ダルビッシュ次第
韓国戦の先発はダルビッシュだと言われている。今季の出来、実力からして申し分のない投手だ。ダルビッシュは現時点では「日本のエース」だ。正直言って、松坂大輔以上の実力を兼ね備えているように思える。
だが、不安要素もある。立ち上がり、制球難、なれない環境だ。特に、国際試合という独特の雰囲気の中でダルビッシュがどういうピッチングをするのか。もしかしたら、四球から失点を許してしまうかもしれない。韓国相手だとその1点が致命傷になる。
●相手がわからない不安
韓国投手陣だって同じ人間だから、その日の調子ってものがある。たまたま悪ければ日本にとってはありがたいことはない。もちろん、逆もあるのだが。
私が今、非常に不安にかられているのは、韓国投手陣がどのような実力を持っているのか、分からないからだ。試合を控えた選手の重圧ってのはどんなもんだろうと思う。
WBCで印象的だったのは韓国の継投が非常にタイミングが早く、傷が広がる前にどんどん手を打っていることだ。今回も日本戦に良い投手をどんどん注ぎ込んでくるだろう。大量点を望むのは難しいと思う。場合によっては引き分けという可能性も十分ある。
●日本が負けるパターン
シドニー五輪、韓国とキューバに負けたのだが、キューバはコントレラスを全く打てなかった。韓国戦は松坂が奮闘したのだが、最後に力尽きた。
アテネ五輪では豪州に負けた。これも松坂が投げていたのだが6回にたまたまタイムリーを打たれて1対0で負けた。ロングリリーフで出てきたウィリアムスを全く打てなかった。
WBCでは韓国に2つ負けたのだが、これも点を取れずに、特に日本ラウンドでは終盤に逆転の長打を食らった(イ・スンヨプの本塁打)。
この3大会での負けパターン「打ち崩せない」「終盤の逆転長打」という2つがある。今回の予選の場合、わずか3試合(実質2試合)なので、投手の疲労という点は考慮しなくて良い。打ち崩せず負ける可能性はあるが、終盤で逆転を食らう可能性はあまりないと思う。
となれば、打てばいいのだ。
●アマチュア精神で臨め!
元々、五輪はアマチュアの目標だった。それが五輪自体がプロ化して、日本もプロを送り込むようになって、終いには「メジャーが出ない」という理由で、アマチュア球界の悲願だった五輪種目化は、北京を最後で終わることとなった。2016年に東京に来れば復活するかもしれませんが・・・。
これまた誠に皮肉な話なのですが、プロ化されたシドニーからバットが金属から木製になって、試合自体が「プロ野球的な打ち合い」から「アマチュア野球的な守りあい」に変質した。そこに、そういった試合運びに不慣れなプロ選手が出るってところに、五輪野球の不思議さがある。
今回の代表チームはアマチュアが五輪で死闘を繰り広げた歴史を知らない世代が多い。私は古い人間なんで、どうしても杉浦的なアマチュアリズムに強く共感して、彼らの思いをプロ選手がかなえて欲しいと強く願ってしまう。個人的にはシドニー五輪みたいにプロとアマチュアが混成のチームがいいと思っていました。シドニーのチームは本当に好きでした。
だが、そういう歴史を実感として持っていない若い選手が、五輪予選でどんな結果を残すのか、楽しみでもあります。
負けても次があるわけですし、今回の予選は出場権よりもむしろ、日韓のプライドをかけた戦いになることでしょう。手に汗握る熱戦になるでしょう。
忘れちゃいかんのだが、WBCで日本は優勝したが韓国相手には1勝2敗だった。とにかく韓国投手陣を打てなかった。前哨戦とも言えるアジアシリーズでも中日はSKワイバーンズに1勝1敗だった。日韓の実力は接近している。
韓国はこの予選で日本に勝つことに全ての照準を絞ってきているだろう。日本が韓国に負ける可能性は4割くらいだと思っている。
●ダルビッシュ次第
韓国戦の先発はダルビッシュだと言われている。今季の出来、実力からして申し分のない投手だ。ダルビッシュは現時点では「日本のエース」だ。正直言って、松坂大輔以上の実力を兼ね備えているように思える。
だが、不安要素もある。立ち上がり、制球難、なれない環境だ。特に、国際試合という独特の雰囲気の中でダルビッシュがどういうピッチングをするのか。もしかしたら、四球から失点を許してしまうかもしれない。韓国相手だとその1点が致命傷になる。
●相手がわからない不安
韓国投手陣だって同じ人間だから、その日の調子ってものがある。たまたま悪ければ日本にとってはありがたいことはない。もちろん、逆もあるのだが。
私が今、非常に不安にかられているのは、韓国投手陣がどのような実力を持っているのか、分からないからだ。試合を控えた選手の重圧ってのはどんなもんだろうと思う。
WBCで印象的だったのは韓国の継投が非常にタイミングが早く、傷が広がる前にどんどん手を打っていることだ。今回も日本戦に良い投手をどんどん注ぎ込んでくるだろう。大量点を望むのは難しいと思う。場合によっては引き分けという可能性も十分ある。
●日本が負けるパターン
シドニー五輪、韓国とキューバに負けたのだが、キューバはコントレラスを全く打てなかった。韓国戦は松坂が奮闘したのだが、最後に力尽きた。
アテネ五輪では豪州に負けた。これも松坂が投げていたのだが6回にたまたまタイムリーを打たれて1対0で負けた。ロングリリーフで出てきたウィリアムスを全く打てなかった。
WBCでは韓国に2つ負けたのだが、これも点を取れずに、特に日本ラウンドでは終盤に逆転の長打を食らった(イ・スンヨプの本塁打)。
この3大会での負けパターン「打ち崩せない」「終盤の逆転長打」という2つがある。今回の予選の場合、わずか3試合(実質2試合)なので、投手の疲労という点は考慮しなくて良い。打ち崩せず負ける可能性はあるが、終盤で逆転を食らう可能性はあまりないと思う。
となれば、打てばいいのだ。
●アマチュア精神で臨め!
元々、五輪はアマチュアの目標だった。それが五輪自体がプロ化して、日本もプロを送り込むようになって、終いには「メジャーが出ない」という理由で、アマチュア球界の悲願だった五輪種目化は、北京を最後で終わることとなった。2016年に東京に来れば復活するかもしれませんが・・・。
これまた誠に皮肉な話なのですが、プロ化されたシドニーからバットが金属から木製になって、試合自体が「プロ野球的な打ち合い」から「アマチュア野球的な守りあい」に変質した。そこに、そういった試合運びに不慣れなプロ選手が出るってところに、五輪野球の不思議さがある。
今回の代表チームはアマチュアが五輪で死闘を繰り広げた歴史を知らない世代が多い。私は古い人間なんで、どうしても杉浦的なアマチュアリズムに強く共感して、彼らの思いをプロ選手がかなえて欲しいと強く願ってしまう。個人的にはシドニー五輪みたいにプロとアマチュアが混成のチームがいいと思っていました。シドニーのチームは本当に好きでした。
だが、そういう歴史を実感として持っていない若い選手が、五輪予選でどんな結果を残すのか、楽しみでもあります。
負けても次があるわけですし、今回の予選は出場権よりもむしろ、日韓のプライドをかけた戦いになることでしょう。手に汗握る熱戦になるでしょう。