2008年01月14日
大相撲が面白い
初場所が始まってチケットが物凄く売れているそうである。まぁ、私も出来ることなら行って朝青龍を応援したい。今日は月曜日だったので、ワイドショーをちょこっと見ると、朝青龍が随分取り上げられている。相撲人気が回復したとは思わないけれども、こういう機会でも相撲に目が向けられるのは嬉しい。
不謹慎なことを言えば、一連の朝青龍騒動は相撲に目を向けさせ、件の「かわいがり」から世間の目を離れさせる巧妙なアングルなんじゃないかという気すらする。北の湖が書いていたら大したもんだが。
不謹慎なことを言えば、一連の朝青龍騒動は相撲に目を向けさせ、件の「かわいがり」から世間の目を離れさせる巧妙なアングルなんじゃないかという気すらする。北の湖が書いていたら大したもんだが。
●ギミックが出来すぎ
当初は朝青龍が悪役だった一連の騒動は、病気になってモンゴル行って、帰ってきて謝罪したあたりから、世間では「朝青龍が悪い」と「朝青龍がかわいそう」という評価が拮抗してきたように思える。こういうギミックがWWEだと非常に面白かったりする。権力に楯突くギミックは大体、感情移入しやすい。その点、朝青龍に対する北の湖理事長や、内舘牧子なんて「悪役」そのものである。
一方で、朝青龍は自身が悪役である自覚を忘れない。モンゴルに帰りたいと言い出してみたり、殊更に白鵬をライバル視するのが面白い。千秋楽の朝青龍・白鵬の一番は否が応でも気になる。これ、全部、朝青龍の頭の中で描いたシナリオどおりに進んでいるようではないか。
●立ち合いのカンが戻れば
これがWWEならば千秋楽まで朝青龍と白鵬が全勝で行くもんだが、相撲の世界はそれは許されない。今日は朝青龍は稀勢の里にあっけなく負けてしまった。
やっぱり出場停止のブランクはあるように思う。特に立会い。昨日の琴奨菊との一番も勝つには勝ったが、立ち合いは琴奨菊に踏み込みで負けていた。稀勢の里は出足の鋭さは一級である。立ち合いの「変化」を禁止したら今すぐにでも大関に上がれるだろう。朝青龍はかつて稀勢の里に対して「けたぐり」で勝ったこともあるように、稀勢の里の出足には苦手意識があるんじゃないだろうか。
十両から幕内に上がってきた力士が大抵苦しむのは幕内の立ち合いの速さと上手さ。立つスピードとタイミングが難しいらしい。朝青龍は立ち合いの速さと上手さで取り組みを支配していく力士だけれども、ブランクのせいか立ち合いが今ひとつに思える。
裏を返せば立ち合いのカンが戻れば朝青龍はまだまだいける。「引退した人」なんて扱いはされないだけの力がある。カンが戻るには4・5日かかるんじゃないだろうか。朝青龍が負けるときは大抵、立ち合いで失敗したときなんで、その意味では稀勢の里に負けたのは単にブランクによるものとも言えないのかもしれない。
この勢いだと今場所一杯は相撲に対する世間の注目が高そうです。日刊スポーツが1・2・3面を相撲に割いたことなんて若貴時代以来じゃなかろうか。
ただ、相撲を見続けている自分からすると相撲の面白さは前から変わっていないように思えるんですよねぇ。世間の注目が集まっている内に、安馬、豪栄道、稀勢の里あたりが今年中に大関に上がるようだともっと面白くなるんですけどねぇ。特に稀勢の里はまだ若いし、こういう局面で朝青龍に勝ったことから名前を売れるし、もっと大物になってもらいたいと応援しております。
当初は朝青龍が悪役だった一連の騒動は、病気になってモンゴル行って、帰ってきて謝罪したあたりから、世間では「朝青龍が悪い」と「朝青龍がかわいそう」という評価が拮抗してきたように思える。こういうギミックがWWEだと非常に面白かったりする。権力に楯突くギミックは大体、感情移入しやすい。その点、朝青龍に対する北の湖理事長や、内舘牧子なんて「悪役」そのものである。
一方で、朝青龍は自身が悪役である自覚を忘れない。モンゴルに帰りたいと言い出してみたり、殊更に白鵬をライバル視するのが面白い。千秋楽の朝青龍・白鵬の一番は否が応でも気になる。これ、全部、朝青龍の頭の中で描いたシナリオどおりに進んでいるようではないか。
●立ち合いのカンが戻れば
これがWWEならば千秋楽まで朝青龍と白鵬が全勝で行くもんだが、相撲の世界はそれは許されない。今日は朝青龍は稀勢の里にあっけなく負けてしまった。
やっぱり出場停止のブランクはあるように思う。特に立会い。昨日の琴奨菊との一番も勝つには勝ったが、立ち合いは琴奨菊に踏み込みで負けていた。稀勢の里は出足の鋭さは一級である。立ち合いの「変化」を禁止したら今すぐにでも大関に上がれるだろう。朝青龍はかつて稀勢の里に対して「けたぐり」で勝ったこともあるように、稀勢の里の出足には苦手意識があるんじゃないだろうか。
十両から幕内に上がってきた力士が大抵苦しむのは幕内の立ち合いの速さと上手さ。立つスピードとタイミングが難しいらしい。朝青龍は立ち合いの速さと上手さで取り組みを支配していく力士だけれども、ブランクのせいか立ち合いが今ひとつに思える。
裏を返せば立ち合いのカンが戻れば朝青龍はまだまだいける。「引退した人」なんて扱いはされないだけの力がある。カンが戻るには4・5日かかるんじゃないだろうか。朝青龍が負けるときは大抵、立ち合いで失敗したときなんで、その意味では稀勢の里に負けたのは単にブランクによるものとも言えないのかもしれない。
この勢いだと今場所一杯は相撲に対する世間の注目が高そうです。日刊スポーツが1・2・3面を相撲に割いたことなんて若貴時代以来じゃなかろうか。
ただ、相撲を見続けている自分からすると相撲の面白さは前から変わっていないように思えるんですよねぇ。世間の注目が集まっている内に、安馬、豪栄道、稀勢の里あたりが今年中に大関に上がるようだともっと面白くなるんですけどねぇ。特に稀勢の里はまだ若いし、こういう局面で朝青龍に勝ったことから名前を売れるし、もっと大物になってもらいたいと応援しております。