2008年03月17日
ワイルドナイツ、おめでとう！
昨日のラグビー日本選手権は三洋電機ワイルドナイツがサントリーサンゴリアスを40対18で降して完勝。まさに「悲願」の日本一を勝ち取りました。
本当におめでとうござます。
当然見に行ってたか・・・？ いや、隣で礒部のホームランとか、飯原の盗塁とか見てました。そりゃ、楽天は長谷部が投げるはずだったんだから、スワも加藤が投げるはずだったんだから見に行くでしょ・・・。実際投げたのは朝井と館山でしたけど。
隣の歓声は聞こえていました。実際、ワンセグ見ちゃってました。
本当におめでとうござます。
当然見に行ってたか・・・？ いや、隣で礒部のホームランとか、飯原の盗塁とか見てました。そりゃ、楽天は長谷部が投げるはずだったんだから、スワも加藤が投げるはずだったんだから見に行くでしょ・・・。実際投げたのは朝井と館山でしたけど。
隣の歓声は聞こえていました。実際、ワンセグ見ちゃってました。
●三洋の「気力」
改めてビデオを見返すとやっぱり三洋の気迫というか、「絶対に見返してやろう」「勝つんだ」という気力を物凄く感じましたね。特にディフェンス面で。サントリーの攻撃を見事に寸断していました。
何だかんだ言ってもラグビーの勝敗を左右するのはこういう部分なんだなあと再認識した試合でした。
「姿即心」という言葉は駒澤野球部の太田誠監督の座右の銘であるけれども、ラグビー（スポーツと言ってもいいかもしれないな）の持つ魅力は、こういう部分なんですよね。相手に踏まれようが何しようがボールに懸ける執念、「タッチラインを割っていないボールは全力で追うのがラガーマンだ！」というのはスクール☆ウォーズの名台詞ですけど、そういうハートの部分が占める割合が試合の行方を左右しますね。
昨日のトニー･ブラウンは相変わらずそういう熱気を最も放っていた存在で、下のボールに対する働きかけが圧巻でした。鬼ですよ、彼は。
宮本監督はＭＳ杯で負けた後、自信を取り戻すことに集中したそうだけど、実際に三洋のプレーぶりは「リーグ戦全勝」のプライドを持って戦っていましたね。自分たちの強みを出せば勝てるという自信があるから、サントリーの攻撃に対しても楽しんでディフェンスしていた。三洋の「気」を前にサントリーはミスを連発して最後まで波に乗れませんでしたね。
●サントリーの「不運」
ラインアウトの核であるサイモン・メイリングと、接点で仕事をする佐々木隆道を欠いたサントリーＦＷ陣は苦戦を強いられましたね。そこは不運だったと思います。サントリーの強み（ラインアウト）は消されて、三洋が強い接点でキーマンを欠いた通りの展開でした。前半はターンオーバーが連発して、ラインアウトは相手ボールにプレッシャーをかけるところまで行かなかった。ここでサントリーのゲームプランが崩れました。
ＭＳ杯決勝から日本選手権の流れの中であったサントリーの「自信」がメンバーが変わったことで消え去った気がします。確かに、サントリーはシーズン中からメンバーを固定しないで戦ってきたけど、両外国人（メイリングとニコラス）、３列の佐々木あたりは試合のキーマンであり、佐々木は実質ＦＷのリーダー。こういう人材を欠いたのが厳しかったかなという印象。
それから、ＭＳ杯決勝でサントリーがＦＷの密集サイドを突いてばかりで一部から批判を集めていたけれども、あの日は強風というコンディションと三洋の強み（三洋は突破力のあるランナーが多いこと）を考えると、ある程度仕方が無いかなと思った。昨日は三洋がモールディフェンスをよく研究していて、サントリーにモールをあまり押させなかったこととや、バックスに対してスペースを与えないディフェンスを仕掛けて混乱させたことが思わぬ大差に繋がったと思う。
ラグビーの試合で高いレベルで競った試合になるとトライが減って、ペナルティゴールの差で分けることはよくあることで、それは別にサントリーが悪いんじゃなくて、ラグビーというスポーツの持つルール上の欠点と考えていい。
昨日に関して言えば、サントリーが三洋の挑発に乗ってボールを動かしすぎたかもしれない。もっと「ＫＹ」にゴリゴリ行っても良かった気もする。ただ、それでも押させなかった三洋が一枚上手だったことは間違いない。
●新ルールに早く適応を
国内のラグビーシーズンは昨日で終わったわけだが、世界は既に次のラグビールールに向かって動き始めている。南半球のスーパー１４では「試験的ルール」を導入している。実は、08年はポストＷ杯でいくつかの新ルールを試験的に導入している。ラグビーというスポーツは「競った試合になればなるほどボールが動かない」→「トライが減ってスペクタクルなゲームが実現しない」というジレンマに陥っているのだ。
そこで、新ルールではボールが動くようにいくつかの試みがなされているが、大きいのは
�ー�陣22メートルの外から中にパスで持ち込んで蹴ったボールはダイレクトタッチ
�▲薀ぅ鵐▲Ε箸離�イックスローは自分より後ろに放ればＯＫ
��オフサイド・ラフプレー以外の反則はフリーキック
�ぅ好�ラムのオフサイドラインが５メートル下げられる
�，鉢△魯押璽爐瞭阿い討い觧�間を増やそうという試み。��はＰＧによる決着や、ラインアウト→モールという不毛なトライパターンを減らそうという試み。やっぱり、走っている時間が長くなってモールごり押しが減るのは見ていて面白い。やっている方は大変でしょうが。
�い魯札奪肇廛譟爾嚢況眤Δ縫好據璽垢鰺燭┐茲Δ箸い�試みで、上手く使えば1次攻撃からトライまで持っていける可能性がある。
ところが、これから始まる日本代表のシリーズに新ルールは導入されない模様で、来季のトップリーグも導入しないようだ。猫の目のようにルールが変わることを好まないのか理由はよく分かりませんが、一刻も早く適用して新しいルールでの攻撃・防御に慣れた方がいいように感じます。
日本代表が苦戦する原因だったラインアウトは減るし、スクラムからの攻撃で5メートル相手が下がるということは、バックスのパス一本で相手を抜いていく攻撃が仕掛けやすくなります。日本代表には向いているルールだと思うのだが、どうしてやらないのだろうか・・・。非常に不満です。
改めてビデオを見返すとやっぱり三洋の気迫というか、「絶対に見返してやろう」「勝つんだ」という気力を物凄く感じましたね。特にディフェンス面で。サントリーの攻撃を見事に寸断していました。
何だかんだ言ってもラグビーの勝敗を左右するのはこういう部分なんだなあと再認識した試合でした。
「姿即心」という言葉は駒澤野球部の太田誠監督の座右の銘であるけれども、ラグビー（スポーツと言ってもいいかもしれないな）の持つ魅力は、こういう部分なんですよね。相手に踏まれようが何しようがボールに懸ける執念、「タッチラインを割っていないボールは全力で追うのがラガーマンだ！」というのはスクール☆ウォーズの名台詞ですけど、そういうハートの部分が占める割合が試合の行方を左右しますね。
昨日のトニー･ブラウンは相変わらずそういう熱気を最も放っていた存在で、下のボールに対する働きかけが圧巻でした。鬼ですよ、彼は。
宮本監督はＭＳ杯で負けた後、自信を取り戻すことに集中したそうだけど、実際に三洋のプレーぶりは「リーグ戦全勝」のプライドを持って戦っていましたね。自分たちの強みを出せば勝てるという自信があるから、サントリーの攻撃に対しても楽しんでディフェンスしていた。三洋の「気」を前にサントリーはミスを連発して最後まで波に乗れませんでしたね。
●サントリーの「不運」
ラインアウトの核であるサイモン・メイリングと、接点で仕事をする佐々木隆道を欠いたサントリーＦＷ陣は苦戦を強いられましたね。そこは不運だったと思います。サントリーの強み（ラインアウト）は消されて、三洋が強い接点でキーマンを欠いた通りの展開でした。前半はターンオーバーが連発して、ラインアウトは相手ボールにプレッシャーをかけるところまで行かなかった。ここでサントリーのゲームプランが崩れました。
ＭＳ杯決勝から日本選手権の流れの中であったサントリーの「自信」がメンバーが変わったことで消え去った気がします。確かに、サントリーはシーズン中からメンバーを固定しないで戦ってきたけど、両外国人（メイリングとニコラス）、３列の佐々木あたりは試合のキーマンであり、佐々木は実質ＦＷのリーダー。こういう人材を欠いたのが厳しかったかなという印象。
それから、ＭＳ杯決勝でサントリーがＦＷの密集サイドを突いてばかりで一部から批判を集めていたけれども、あの日は強風というコンディションと三洋の強み（三洋は突破力のあるランナーが多いこと）を考えると、ある程度仕方が無いかなと思った。昨日は三洋がモールディフェンスをよく研究していて、サントリーにモールをあまり押させなかったこととや、バックスに対してスペースを与えないディフェンスを仕掛けて混乱させたことが思わぬ大差に繋がったと思う。
ラグビーの試合で高いレベルで競った試合になるとトライが減って、ペナルティゴールの差で分けることはよくあることで、それは別にサントリーが悪いんじゃなくて、ラグビーというスポーツの持つルール上の欠点と考えていい。
昨日に関して言えば、サントリーが三洋の挑発に乗ってボールを動かしすぎたかもしれない。もっと「ＫＹ」にゴリゴリ行っても良かった気もする。ただ、それでも押させなかった三洋が一枚上手だったことは間違いない。
●新ルールに早く適応を
国内のラグビーシーズンは昨日で終わったわけだが、世界は既に次のラグビールールに向かって動き始めている。南半球のスーパー１４では「試験的ルール」を導入している。実は、08年はポストＷ杯でいくつかの新ルールを試験的に導入している。ラグビーというスポーツは「競った試合になればなるほどボールが動かない」→「トライが減ってスペクタクルなゲームが実現しない」というジレンマに陥っているのだ。
そこで、新ルールではボールが動くようにいくつかの試みがなされているが、大きいのは
�ー�陣22メートルの外から中にパスで持ち込んで蹴ったボールはダイレクトタッチ
�▲薀ぅ鵐▲Ε箸離�イックスローは自分より後ろに放ればＯＫ
��オフサイド・ラフプレー以外の反則はフリーキック
�ぅ好�ラムのオフサイドラインが５メートル下げられる
�，鉢△魯押璽爐瞭阿い討い觧�間を増やそうという試み。��はＰＧによる決着や、ラインアウト→モールという不毛なトライパターンを減らそうという試み。やっぱり、走っている時間が長くなってモールごり押しが減るのは見ていて面白い。やっている方は大変でしょうが。
�い魯札奪肇廛譟爾嚢況眤Δ縫好據璽垢鰺燭┐茲Δ箸い�試みで、上手く使えば1次攻撃からトライまで持っていける可能性がある。
ところが、これから始まる日本代表のシリーズに新ルールは導入されない模様で、来季のトップリーグも導入しないようだ。猫の目のようにルールが変わることを好まないのか理由はよく分かりませんが、一刻も早く適用して新しいルールでの攻撃・防御に慣れた方がいいように感じます。
日本代表が苦戦する原因だったラインアウトは減るし、スクラムからの攻撃で5メートル相手が下がるということは、バックスのパス一本で相手を抜いていく攻撃が仕掛けやすくなります。日本代表には向いているルールだと思うのだが、どうしてやらないのだろうか・・・。非常に不満です。
