2008年11月04日
熱戦続く日本シリーズ
興味が無いわけじゃないんです。
好勝負に見とれてしまって、第3戦が終わるまで更新が止まっていました。
うぅん。獅子はまだ死なず、という思いです。
好勝負をもっと見続けていたい。常識的に判断すれば、巨人の4勝1敗だってある展開です。去年も一昨年も一敗のあと四連勝。今季のセリーグCS第2ステージも初戦の黒星の後は巨人が負けませんでしたから。
しかししかし、それじゃあまりにもつまらない。
好勝負に見とれてしまって、第3戦が終わるまで更新が止まっていました。
うぅん。獅子はまだ死なず、という思いです。
好勝負をもっと見続けていたい。常識的に判断すれば、巨人の4勝1敗だってある展開です。去年も一昨年も一敗のあと四連勝。今季のセリーグCS第2ステージも初戦の黒星の後は巨人が負けませんでしたから。
しかししかし、それじゃあまりにもつまらない。
●勝敗は紙一重の差
初戦から第3戦を通じて目立っているのは巨人投手陣、特にブルペンの充実。ここまでよく西武打線を抑えていると思います。加えて中軸の集中力。小笠原とラミレスは本当に凄いです。救いはイ・スンヨプがまだ眠っていることでしょうか。
しかし、西武はいささかもぶれていません。
5対0から1点差に持ち込んで、越智に2回放らせてクルーンまで引っ張り出した。それだけでも、大きな収穫です。そして、眠れる主砲・おかわり中村に一発が飛び出したことが非常に大きかったでしょう。
●微動だにしない中村に痺れた
私はおかわり中村というバッターは大好きです。12球団を見渡しても打者で言えば青木宣親と双璧と言っていいくらい好きです。かわいらしい外見や、体型が私とどこと無く似ているから、というのもありますけど。
中村剛也は確率の低い打者です。今季は本塁打46本を放っていますが、打率は2割5分にも届いていません。今日の打席はそんな中村の魅力が良く出た試合でした。
「お!」と思ったのは本塁打を打つ前の打席でした。内海の内角低め直球におかわり君は微動だにせず見逃し三振を喫しました。
この姿勢に「むむむ」と思いました。中村は巨人の徹底した内角攻めに苦しんでいました。ダルビッシュが第1戦のゲスト解説で「内角に真っ直ぐだけ放っておけば大丈夫」と暴露しました。実際その通りです。しかし、ダルビッシュもおかわりに本塁打を打たれています。それは失投だったんですね。おかわり君は失投しか打てないんです。しかし、その失投は逃さず、失投が来なければ仕方ない、という「開き直り」こそがおかわりの信念というか魅力なんですね。
●おかわり君の「デブ心理」
おかわりは中島のように来た球を野生的な反応で打ち返す打者ではありません。相手のベストピッチを狙って打ち返せるだけの技術もありません。自分のポイントに来た球を確実に打ち返すだけの選手です。この「だけ」の部分を我慢して、評価したからこそ、今季本塁打王に輝いたんだと思います。
まぁ、「デブ心理」と勝手に名づけますけど、大概の体が丸い人ってのはどっかで得しているって、現状に満足しがちなんですよ。大体、現状に不満があったり向上心があったら、痩せるでしょ。野球選手なんて、特に。逆に、見栄をはらないというか、自分の能力以上のことは無理をしない。うーん、おっとりしているって言うんですかねぇ。
おかわり君の場合、打球を遠くに飛ばせる「だけ」で生きてきた。ただ、インコースは打てない。ただ、失投は来る。それを打てばいいじゃないか。そんな楽天的なマインドをおかわり君に与えて、自信を与えてきたのが、デーブ大久保コーチであり、今年の埼玉西武ライオンズってことなんだと思います。
ただ、インコースを攻められて大ブレーキに陥っていたおかわり君は内心、忸怩たる思いもあったと思いますよ。ただ、そこでひるんでインコースを意識しては、打撃フォームを崩します。それでも、打てるボールを待つんだというふてぶてしさが無ければ、いい打撃は維持できない。
そういうところで一死一二塁、シュートピッチャーの西村が出てきた。おかわり君絶対絶命でした。しかし、おかわり君は打てるボールを待ち続けます。そこに真ん中高めにシュートが来ました。ついに巨人がおかわり君に「失投」を投じたんですね。
打球はどこまでも舞い上がってゆっくりと左翼席に飛び込みました。おかわり君らしい高々と飛ぶ打球に、おいらは「これだよねぇ」と唸ってしまいました。
●攻め方は変わって来る。そこに活路を見出せ!
今まで巨人は西武相手に一点突破で勝負してきましたが、おかわり君の一発を契機に、攻め方を考え直さなくてはなりません。やはりインコースは失投が怖い。外角は外に外れりゃただのボールですが、内角は打ちに外れりゃデッドボール。ちょっとでも甘く入るとスタンドインです。
本塁打の後の越智との勝負では変化球で打ち取られましたが、越智は「失投」を投じました。それをおかわり君がミスショットしたわけですが、内角一辺倒から幅広い攻めに転じてきています。そこが、西武打線の思うツボかもしれません。裏の裏を言ったつもりが表に出ちゃって、西武打線に火がつく可能性があります。おかわり君の一発は、ライオンズが試合に負けても、両チームの心理に影響を与えかねない3ランだったと思います。
てか、その前に先発投手が序盤に失点を許しては西武にとっては苦しい展開。中継ぎは「良くない」と言われながらよく踏ん張っています。巨人はまだ終盤にビッグイニングを作っていませんし。ただ、先行を許すと巨人バッテリーは「ソロ本塁打ならOK」の大胆な攻めが可能になります。そこで、中盤から終盤に持ち込まれると、ちょっと苦しい。
となれば、先発の出来が重要で、今日のような試合はいただけないです。
明日は岸。涌井同様、緩急が使えるタイプです。巨人はCSでピリッとせず、ライオンズとの相性もあまり良くないグライシンガー。明日で息を吹き返すか、それとも巨人がこのまま一気に決めていくか。
いやー、楽しいですね。
初戦から第3戦を通じて目立っているのは巨人投手陣、特にブルペンの充実。ここまでよく西武打線を抑えていると思います。加えて中軸の集中力。小笠原とラミレスは本当に凄いです。救いはイ・スンヨプがまだ眠っていることでしょうか。
しかし、西武はいささかもぶれていません。
5対0から1点差に持ち込んで、越智に2回放らせてクルーンまで引っ張り出した。それだけでも、大きな収穫です。そして、眠れる主砲・おかわり中村に一発が飛び出したことが非常に大きかったでしょう。
●微動だにしない中村に痺れた
私はおかわり中村というバッターは大好きです。12球団を見渡しても打者で言えば青木宣親と双璧と言っていいくらい好きです。かわいらしい外見や、体型が私とどこと無く似ているから、というのもありますけど。
中村剛也は確率の低い打者です。今季は本塁打46本を放っていますが、打率は2割5分にも届いていません。今日の打席はそんな中村の魅力が良く出た試合でした。
「お!」と思ったのは本塁打を打つ前の打席でした。内海の内角低め直球におかわり君は微動だにせず見逃し三振を喫しました。
この姿勢に「むむむ」と思いました。中村は巨人の徹底した内角攻めに苦しんでいました。ダルビッシュが第1戦のゲスト解説で「内角に真っ直ぐだけ放っておけば大丈夫」と暴露しました。実際その通りです。しかし、ダルビッシュもおかわりに本塁打を打たれています。それは失投だったんですね。おかわり君は失投しか打てないんです。しかし、その失投は逃さず、失投が来なければ仕方ない、という「開き直り」こそがおかわりの信念というか魅力なんですね。
●おかわり君の「デブ心理」
おかわりは中島のように来た球を野生的な反応で打ち返す打者ではありません。相手のベストピッチを狙って打ち返せるだけの技術もありません。自分のポイントに来た球を確実に打ち返すだけの選手です。この「だけ」の部分を我慢して、評価したからこそ、今季本塁打王に輝いたんだと思います。
まぁ、「デブ心理」と勝手に名づけますけど、大概の体が丸い人ってのはどっかで得しているって、現状に満足しがちなんですよ。大体、現状に不満があったり向上心があったら、痩せるでしょ。野球選手なんて、特に。逆に、見栄をはらないというか、自分の能力以上のことは無理をしない。うーん、おっとりしているって言うんですかねぇ。
おかわり君の場合、打球を遠くに飛ばせる「だけ」で生きてきた。ただ、インコースは打てない。ただ、失投は来る。それを打てばいいじゃないか。そんな楽天的なマインドをおかわり君に与えて、自信を与えてきたのが、デーブ大久保コーチであり、今年の埼玉西武ライオンズってことなんだと思います。
ただ、インコースを攻められて大ブレーキに陥っていたおかわり君は内心、忸怩たる思いもあったと思いますよ。ただ、そこでひるんでインコースを意識しては、打撃フォームを崩します。それでも、打てるボールを待つんだというふてぶてしさが無ければ、いい打撃は維持できない。
そういうところで一死一二塁、シュートピッチャーの西村が出てきた。おかわり君絶対絶命でした。しかし、おかわり君は打てるボールを待ち続けます。そこに真ん中高めにシュートが来ました。ついに巨人がおかわり君に「失投」を投じたんですね。
打球はどこまでも舞い上がってゆっくりと左翼席に飛び込みました。おかわり君らしい高々と飛ぶ打球に、おいらは「これだよねぇ」と唸ってしまいました。
●攻め方は変わって来る。そこに活路を見出せ!
今まで巨人は西武相手に一点突破で勝負してきましたが、おかわり君の一発を契機に、攻め方を考え直さなくてはなりません。やはりインコースは失投が怖い。外角は外に外れりゃただのボールですが、内角は打ちに外れりゃデッドボール。ちょっとでも甘く入るとスタンドインです。
本塁打の後の越智との勝負では変化球で打ち取られましたが、越智は「失投」を投じました。それをおかわり君がミスショットしたわけですが、内角一辺倒から幅広い攻めに転じてきています。そこが、西武打線の思うツボかもしれません。裏の裏を言ったつもりが表に出ちゃって、西武打線に火がつく可能性があります。おかわり君の一発は、ライオンズが試合に負けても、両チームの心理に影響を与えかねない3ランだったと思います。
てか、その前に先発投手が序盤に失点を許しては西武にとっては苦しい展開。中継ぎは「良くない」と言われながらよく踏ん張っています。巨人はまだ終盤にビッグイニングを作っていませんし。ただ、先行を許すと巨人バッテリーは「ソロ本塁打ならOK」の大胆な攻めが可能になります。そこで、中盤から終盤に持ち込まれると、ちょっと苦しい。
となれば、先発の出来が重要で、今日のような試合はいただけないです。
明日は岸。涌井同様、緩急が使えるタイプです。巨人はCSでピリッとせず、ライオンズとの相性もあまり良くないグライシンガー。明日で息を吹き返すか、それとも巨人がこのまま一気に決めていくか。
いやー、楽しいですね。
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この記事へのコメント
1. Posted by Ryu 2008年11月05日 02:03
はじめまして。
テレビで観戦していたんですが、観衆24,495人だったみたいで空席が目立ってましたね。
一昔前までは黄金カードと言われてたんですけどね〜。
それと、個人的には、日本シリーズは一昔前のようにデーゲームの方が非日常的で雰囲気が出てよかったです。
テレビで観戦していたんですが、観衆24,495人だったみたいで空席が目立ってましたね。
一昔前までは黄金カードと言われてたんですけどね〜。
それと、個人的には、日本シリーズは一昔前のようにデーゲームの方が非日常的で雰囲気が出てよかったです。