2008年12月15日

WBC一次候補発表

 一次候補34人が発表になりました。最終メンバーは28人でしたか、いずれにしても一次候補は45人まで登録可能でしたが、どのみち選ばれる可能性が無いのに、今のうちから調整を強いるのも酷な話です。

 今後、負傷者が出ることも考慮すればこのメンバーでWBCを戦うということでしょう。

 投手陣と野手陣の眺めての第一印象をコンパクトに述べます。

●キューバ・西武作戦!

 投手は16人ピックアップしていますが、本職のブルペンは藤川(阪神)、山口(巨人)、馬原(ソフト)、斎藤隆(前ドジャース)の4人に対して、先発タイプが12人とかなり偏った布陣。左のブルペンは山口一人です。岡島(レッドソックス)が入らなかったのは、何らかの事情があるのかもしれませんが、まぁ、今更振り返っても仕方が無い。

 こうなったら、先発タイプ2人で5回・4回を分担して1試合を投げきる継投を軸に据えるべきでしょう。前回準優勝のキューバはこういった継投を多用して、勝ち抜きました。日本シリーズでの西武ライオンズの戦いぶりを見ても、「有能な先発は有能なブルペンを兼ねる」ということが証明されました。

 田中将大(楽天)、ダルビッシュ(日ハム)、黒田博樹(ドジャース)あたりは球の力で3イニングを投げ切ってほしいタイプ。渡辺俊介(ロッテ)、和田毅(ソフト)、杉内俊哉(ソフト)は相手の目先を変えるのに有効なタイプです。

 WBCは少なければわずか6試合、多くても8試合という超短期決戦です。現時点では球数制限がどのように行われるのかわかりませんが、通り一遍の先発―ブルペンの継投ではブルペンの疲労が溜まることは目に見えています。

 ある程度、先発タイプをブルペンに回して勝ち抜こうという意図が見えるメンバー選考のように感じます。もちろん、この作戦はリスクが伴いますが、ブルペンが多彩に揃えられる現状にない以上、この路線で行くしかないでしょう。

 ブルペンはあくまでピンチでのワンポイントで使う、というくらいの開き直りが欲しい布陣です。


●パワー偏重に賭けた

 何で西岡(ロッテ)が入っていないのだ!?というのが率直なところ。二塁、遊撃も守れるし「ピンチバンター」でも使えるし、国際経験も豊富。西岡は連れて行きたい選手のようにも感じますが、そこはすっぱりと切って、栗原(広島)、内川(横浜)、村田(横浜)などなど打力に重視した人選をしました。

 イチローは言うに及ばず、片岡、青木など機動力を期待できる選手は入っていますが、どちらかと言うと打ち勝つ野球を標榜しているのかなという印象です。前回も最後の最後で打線が繋がりました。その野球はリスクがある、というのが私の持論ではありますが、今回もそういう布陣を敷いた以上、中途半端にならずに攻め抜いてもらいたいです。

 誰もがキーマンな気もするんですが、打線のカギを握りそうなのは城島と松中! 
 王チルドレンですね。敢えて言えば・・・


 まるっきり精神論ですが、王監督が退任、ホークスは最下位に沈みました。王監督によってプロ根性を注入された二人が、今回の戦いを通じて王監督の魂をホークスの若手に伝えて欲しい。ブラウン管を通じて。

 城島はメジャーに行って日本時代のような打棒に陰りが見えます。復活するところが見たいです。リード面も苦労が絶えないでしょうが、メジャーの城島を今一度、日本のファンに見せてもらいたいです。

 松中先生にはですね、とにかく今回は内省的に臨んでほしいです。松中先生はその姿勢をどうか、ホークスの若手に伝えて欲しい。ブラウン管を通じて、ですよ。くどうようですが、くれぐれもベンチの若手に伝えようとしないでいただきたい。もっともこのチームはイチローのチームですから、松中先生が出すぎた真似をするとは思いませんが(くどいですか? すいません)、とにかく、くれぐれも自分に集中して、自分との戦いに打ち勝っていただきたい。何だかんだで日本球界の現役三冠王は松中先生だけなんですから。「日の丸の重み」とか意識するなというのも無理かもしれませんが、松中先生の場合、世界の舞台で「職人」に徹して欲しいです。歳相応の渋み、と言いますかね。オフは広島の前田智徳さんあたりに弟子入りすれば、一つ変われるんじゃないでしょうか。期待してますよ、ほんと。 

ted9aoki23 at 23:38│Comments(0)TrackBack(0) 2009WBC 

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