2008年12月25日

タックル タックル

 先週の土曜日の話ですが、はるばる熊谷まで出かけたラグビー大学選手権、早稲田大学と関東学院大の試合は、早稲田の完勝でした。

 いいゲームでした。久々に、本当に久々に早稲田のいいタックルを見ました。

 

●早稲田ラグビーの伝統とは

 「タテの明治、ヨコの早稲田」などと言われるが、私は一ファンとして早稲田ラグビーの伝統とは何かと問われれば、それは「タックル、踏み込んだタックル」だと思っています。

 早稲田は元来、体の小さなチームでそれゆえ相手の攻撃に対して大胆に前に出てタックルを繰り出すことに長けたチームだったと思います。チーム自体が大型化して、大きく前に出るより、ジワリと前に出て相手を着実に捕まえるディフェンスが主流になるなかで、なかなか前に出るタックルが見られなくなっている中、先日の関東学院戦は、久々に胸をすくタックルを見させてもらいました。もう、それだけで十分、という試合でした。

 早稲田はミスが多くありました。しかし、今季の早稲田は全てにおいて相手を上回る全知全能なる早稲田ではありません。帝京、明治に敗れた以上、足りない部分を自覚し、相手よりも長けた部分で上回る。それは中竹監督が就任以来、取り組んできた「前に出るディフェンス」だったのでしょう。焦点を絞った戦い方に私は満足しています。


●関東の復活に期待

 早稲田とライバル関係にあった関東学院ですが、厳しい結果でした。何か強かった関東学院ではなくなっていたことが残念でなりません。良きライバルとして切磋琢磨してきたのに、このまましぼんでいくのは見ていてしのびない。

 出来れば春口監督の現場復帰を望みたい。大変な事件を起こし、身を引く思いも理解できるが、やはり関東は春口さんのチームなのだと痛感した一年でありました。来季の関東学院はどういう指導体制になるのかわかりませんが。

●伝統校VS新興校の構図

 28日に選手権2回戦があるのですが、早稲田と帝京のベスト4進出はほぼ間違いありません。もう2チームは順当に行って東海大と法政でしょう。

 関西勢2チームのうち関西学院が法政と対戦します。関学(大学スポーツ界において関学と言えば関西学院なのである)は関西学生リーグを制し、日体大にも完勝しました。法政も侮れないでしょう。

 東海大と同志社も注目のカードです。東海は昨年、伝統校・慶應に完敗しました。今年はチーム力が一段と上がっていますし、同志社も問題にしないかもしれません。同志社がどれくらい意地を見せるか、注目しています。

 その東海大ですが、ベスト4では早稲田と国立で対戦することになります。

 こりゃー、今年のベストバウトとなる予感がするんですが、それはまた来週にお話できればと思います。


ted9aoki23 at 21:25│Comments(0)TrackBack(0) ラグビー08〜09 

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