2011年09月27日
日本終戦
ラグビーワールドカップ。日本は3敗1引き分けの勝ち点2で終戦です。
目標はトンガとカナダから2勝を挙げて次回2015年イングランド大会の出場権を取る事でしたが、結果は1991年にジンバブエに勝って以来の勝利を挙げることも出来ず、終わってしまいました。
0点。。。だったと思います。
目標はトンガとカナダから2勝を挙げて次回2015年イングランド大会の出場権を取る事でしたが、結果は1991年にジンバブエに勝って以来の勝利を挙げることも出来ず、終わってしまいました。
0点。。。だったと思います。
●ラグビー界の澱
日本ラグビーの歴史は古く、かつては国立競技場を満員にする人気スポーツだった。日本代表は1960年代に来日したイングランドと接戦を演じたことを皮切りに、フランス、ウェールズと激闘を展開。1988年には来日したスコットランド代表に勝利し、悲願の「IRBボード国から勝利」を達成する。
この頃は日本ラグビーのピークだった。考えてみれば、世界にある程度通用するということがファンを支えていたのかもしれない。皮肉にもワールドカップの開催(1987年が初回大会)とプロ化で日本ラグビーと世界との差が一気に広がった。象徴的だったのが1995年大会の「145点」だろう。日本はオールブラックスに一方的に攻め立てられ、145点を献上。その話は映画「インビクタス」でネタにされた。
このころの日本代表は酷い物だった。プレースキックがいないチーム編成とか、早稲田と同志社のOBが交代交代で務める代表監督とか、ワールドカップ期間中二日酔いで代表選手が練習に現れたとか、ちょっと「牧歌的」では済まない話が伝わっている。
このプロ化によって生まれた差は大きくて、日本も遅ればせながらトップリーグを結成し、2003年、2007年と少しずつレベルアップして、2007年にはカナダと引き分け、フィジーも4点差に追い詰め、日本ラグビーの進化を感じさせてくれた。
ただ、構造上の問題は残っている。例えば大学ラグビー主体となっていること。世界を見渡すと18歳から22歳の4年間はもっとも選手が成長する期間と考えられている。サッカーで言えばU23が五輪にする。ジュニアのくくりということになるが、ラグビーの場合、ジュニアの世界大会はU20だ。
サッカーに倣えば強化はまずジュニアからということになるだろうが、日本はこのカテゴリーで世界のトップ12に入れないでいる。2019年を考えればこのカテゴリーを強化しなければならないのだが、この年代は大学に進学するので、実戦経験が積めない。高校から直接トップリーグに進んだり、海外に挑戦する選手が出てきてほしいのだが、何せ協会のドル箱が大学ラグビーだから、なかなか「大学ラグビーを弱体化させる」という決断が出来ない。そして、これは2019年までさして変わらないだろう。
歴史と伝統に乗っかったこの構造を劇的に打開するのはきわめて困難だ。てか、私はあきらめている。
●他の国は
日本のライバルと言えば、トンガ、フィジー、サモアの南太平洋3カ国とカナダ、米国だろう。まず、このあたりにワールドカップで勝てるようにならなければ、6nations下位のイタリア、スコットランドあたりへの挑戦権はつかめないということになる。
南太平洋3カ国はいいライバルだ。パシフィックネーションズカップという大会で毎年、タイトな試合が出来る。ただ、この3カ国は欧州でプレーをしている選手も多く、PNCではベストメンバーが組めないことの方が多い。逆に考えると、日本のほうがチームとして熟成させる機会は多いと考えるべきだろう。
次に、カナダと米国だがこの北米二カ国のラグビー環境は日本よりも劣悪だろう。国内にトップリーグがあって、NZや豪州から経験豊かな世界的プレーヤーが所属しているのだから、日本のほうが遥かに優れている。米国主将のトッド・クレバーは日本のサントリーサンゴリアスでプレーしている。
要するに、このあたりの国に負けるのは、日本ラグビーの環境が悪いとは言えないと思うのだ。世界のベスト8に割って入るならば、構造を劇的に変化させる必要があると思うが、はっきり言ってラグビー協会にそこまでのことは出来ないだろう。更地から強化システムを作り上げたサッカーとはこの点が決定的に違うのだ。で、長年の歴史と伝統に乗っかったシステムを改善することは日本人は得意としていないのだ。
●精神論
実はカナダとの試合の映像を見るまで、私は「もっと若い選手が世界に出て行かなきゃだめだ」「世界を肌で知るプレーヤーを増やさないと」「大学ラグビー偏重の進路は大いに問題だ」と思っていた。
しかし、実際に映像を見るともっと単純に「現場」を改善すればもっといい成績を挙げることが出来ただろうと感じた。
日本の特徴を挙げると、プレー選択の不味さだ。トンガ戦でブレイクダウンにこだわる相手に一歩引いてしまい、自陣からでもボールキープをして相手を疲れさせる戦術を狂わされた。そこで、別の戦術を繰り出せばよかったのだが、そのまま自陣からボールを回しては何度も得点を献上した。
あるいは、キックオフでミスをする。相手も日本のキックオフはミスが多いと言うと言うことは分析済みなので全力でプレッシャーをかけてくる。そこを跳ね返せない。トンガ戦でキックオフでマイボールをキープできずにトライを許したのは象徴的だった。
もっとも象徴的だったのはアレジと遠藤だ。カナダ戦、同点で迎えた場面、アレジは40メートルもあるところからドロップゴールを狙って外れた。明らかに無理なチャレンジだった。同点で動転していたのだろう。こりゃ、失敬。遠藤は最後のプレーだ。高い姿勢で突っ込んでボールキープに失敗し、反撃のチャンスを逃した。この二人は大会を通じて、プレー選択が不味かった。技術以前の問題だ。
一方、カナダ。日本に8点差をつけられて敗色濃厚となってきてから、1トライ1PGで追いついた。同点で勝ち点2を取ると、勝ち点が6になり、勝ち点5のトンガを上回る。プール3位を目指してすばらしい集中力で攻め込んできた。日本はこの一致結束した最後の攻勢に耐え切れなかった。この時間帯だけ見れば、よく負けなかったものだと思う。
●この差は何なんだろう
今回のワールドカップは時差が少ないので結構見ているが、どこの国もすばらしいラグビーをしている。「4年に一度の大舞台で精一杯のプレーをしよう」と取り組んでいる。豪州に勝ったアイルランド、南アフリカに食い下がったウェールズといった強豪だけでなく、トンガに勝ったカナダ、日本に勝ったトンガ、米国やサモアといった国々もここ一番で勝敗は別にしていい試合をしている。
日本にはそれが出来ない。極限のプレッシャーがかかる場面で、持てる力を発揮しているプレーヤーがあまりにも少ない。くだらないミスをする。そんなチームは日本くらいと言っていいだろう。
それでもいいプレーをした選手もいた。マイケル・リーチは大きく成長した。堀江もワールドクラスのフッカーということを証明した。カナダ戦で途中出場したブライス・ロビンス、大野のプレーも忘れ難い。
問題はこういう選手が常にグラウンドに居なかったということだ。小林深緑郎さんが「誰が一番頼りになるか日本人はわかっていたが、カーワンは分かっていなかった」と怒りを込めて断言していた。恐らくチーム内に何らかの断層が生じていた、一つになっていなかったということは想像に難くない。
私は外国籍選手を起用することには異論は無い。日本代表としてプレーをする選択したことに敬意を表する。だが、チーム作りとなるといろんなアプローチがあるはずだ。
アリシ・トゥプアイレイという選手がいる。突破力が魅力のアウトサイドセンターだが、パスを放る事、相手を交わすことを知らない。平というセンターが怪我をしたため、スタメンで起用されたが、ハッキリ言ってあまり機能していなかった。カナダ戦で怪我をしたアリシに代わって出場したブライス・ロビンスは目覚しい活躍をした。ニコラス・ライアンとのコンビで何度もラインブレイクをした。鮮やかなスワーブとパスダミーでチャンスを演出した。ロビンスは平に代わって召集され大会途中でNZに駆けつけた選手だ。
アリシもロビンスも外国人なので、国籍のことを言いたいのではない。どちらのスタイルが日本にフィットしたかということだ。カーワンのスタイルは日本ラグビーに果たしてフィットしていたのだろうか。
終わってからこういうことを言うのは卑怯かもしれない。しかし、現場が選手の持てる力を100%発揮させる体制だったと言えるのだろうか。やはり、疑問だ。
ラグビーは極度に人間力が問われるスポーツだ。少しばかり齧った身としては、プレッシャーが掛かった場面で平静でいることが極めて難しい。80分コンタクトし続け、休むことが許されないスポーツで、それだけに強靭なメンタルが求められる。そのよりどころとなるのは、やはり「信は力なり」ということだろう。
常にベストのパフォーマンスを披露する、追い込まれた極限の疲労と緊張感の中ミスをしない原動力になるのは、チーム、戦術といったものに対する絶対的な、宗教じみた確信だ。少しの疑問が挟まった状態では、絶対に「自信」は沸いてこないのだ。
カナダは最後に3位を勝ち取るために確信に満ちた攻撃を仕掛けてきた。日本はそれが出来なかった。常に不安げだった。メンタルが弱かった。
4年後。。。少なくともプレーしている選手が確信に満ちた代表の姿が見たい。それが出来れば、それでも勝てなければ、体制云々を言うのはそれからでいいのではないだろうか。
日本ラグビーの歴史は古く、かつては国立競技場を満員にする人気スポーツだった。日本代表は1960年代に来日したイングランドと接戦を演じたことを皮切りに、フランス、ウェールズと激闘を展開。1988年には来日したスコットランド代表に勝利し、悲願の「IRBボード国から勝利」を達成する。
この頃は日本ラグビーのピークだった。考えてみれば、世界にある程度通用するということがファンを支えていたのかもしれない。皮肉にもワールドカップの開催(1987年が初回大会)とプロ化で日本ラグビーと世界との差が一気に広がった。象徴的だったのが1995年大会の「145点」だろう。日本はオールブラックスに一方的に攻め立てられ、145点を献上。その話は映画「インビクタス」でネタにされた。
このころの日本代表は酷い物だった。プレースキックがいないチーム編成とか、早稲田と同志社のOBが交代交代で務める代表監督とか、ワールドカップ期間中二日酔いで代表選手が練習に現れたとか、ちょっと「牧歌的」では済まない話が伝わっている。
このプロ化によって生まれた差は大きくて、日本も遅ればせながらトップリーグを結成し、2003年、2007年と少しずつレベルアップして、2007年にはカナダと引き分け、フィジーも4点差に追い詰め、日本ラグビーの進化を感じさせてくれた。
ただ、構造上の問題は残っている。例えば大学ラグビー主体となっていること。世界を見渡すと18歳から22歳の4年間はもっとも選手が成長する期間と考えられている。サッカーで言えばU23が五輪にする。ジュニアのくくりということになるが、ラグビーの場合、ジュニアの世界大会はU20だ。
サッカーに倣えば強化はまずジュニアからということになるだろうが、日本はこのカテゴリーで世界のトップ12に入れないでいる。2019年を考えればこのカテゴリーを強化しなければならないのだが、この年代は大学に進学するので、実戦経験が積めない。高校から直接トップリーグに進んだり、海外に挑戦する選手が出てきてほしいのだが、何せ協会のドル箱が大学ラグビーだから、なかなか「大学ラグビーを弱体化させる」という決断が出来ない。そして、これは2019年までさして変わらないだろう。
歴史と伝統に乗っかったこの構造を劇的に打開するのはきわめて困難だ。てか、私はあきらめている。
●他の国は
日本のライバルと言えば、トンガ、フィジー、サモアの南太平洋3カ国とカナダ、米国だろう。まず、このあたりにワールドカップで勝てるようにならなければ、6nations下位のイタリア、スコットランドあたりへの挑戦権はつかめないということになる。
南太平洋3カ国はいいライバルだ。パシフィックネーションズカップという大会で毎年、タイトな試合が出来る。ただ、この3カ国は欧州でプレーをしている選手も多く、PNCではベストメンバーが組めないことの方が多い。逆に考えると、日本のほうがチームとして熟成させる機会は多いと考えるべきだろう。
次に、カナダと米国だがこの北米二カ国のラグビー環境は日本よりも劣悪だろう。国内にトップリーグがあって、NZや豪州から経験豊かな世界的プレーヤーが所属しているのだから、日本のほうが遥かに優れている。米国主将のトッド・クレバーは日本のサントリーサンゴリアスでプレーしている。
要するに、このあたりの国に負けるのは、日本ラグビーの環境が悪いとは言えないと思うのだ。世界のベスト8に割って入るならば、構造を劇的に変化させる必要があると思うが、はっきり言ってラグビー協会にそこまでのことは出来ないだろう。更地から強化システムを作り上げたサッカーとはこの点が決定的に違うのだ。で、長年の歴史と伝統に乗っかったシステムを改善することは日本人は得意としていないのだ。
●精神論
実はカナダとの試合の映像を見るまで、私は「もっと若い選手が世界に出て行かなきゃだめだ」「世界を肌で知るプレーヤーを増やさないと」「大学ラグビー偏重の進路は大いに問題だ」と思っていた。
しかし、実際に映像を見るともっと単純に「現場」を改善すればもっといい成績を挙げることが出来ただろうと感じた。
日本の特徴を挙げると、プレー選択の不味さだ。トンガ戦でブレイクダウンにこだわる相手に一歩引いてしまい、自陣からでもボールキープをして相手を疲れさせる戦術を狂わされた。そこで、別の戦術を繰り出せばよかったのだが、そのまま自陣からボールを回しては何度も得点を献上した。
あるいは、キックオフでミスをする。相手も日本のキックオフはミスが多いと言うと言うことは分析済みなので全力でプレッシャーをかけてくる。そこを跳ね返せない。トンガ戦でキックオフでマイボールをキープできずにトライを許したのは象徴的だった。
もっとも象徴的だったのはアレジと遠藤だ。カナダ戦、同点で迎えた場面、アレジは40メートルもあるところからドロップゴールを狙って外れた。明らかに無理なチャレンジだった。同点で動転していたのだろう。こりゃ、失敬。遠藤は最後のプレーだ。高い姿勢で突っ込んでボールキープに失敗し、反撃のチャンスを逃した。この二人は大会を通じて、プレー選択が不味かった。技術以前の問題だ。
一方、カナダ。日本に8点差をつけられて敗色濃厚となってきてから、1トライ1PGで追いついた。同点で勝ち点2を取ると、勝ち点が6になり、勝ち点5のトンガを上回る。プール3位を目指してすばらしい集中力で攻め込んできた。日本はこの一致結束した最後の攻勢に耐え切れなかった。この時間帯だけ見れば、よく負けなかったものだと思う。
●この差は何なんだろう
今回のワールドカップは時差が少ないので結構見ているが、どこの国もすばらしいラグビーをしている。「4年に一度の大舞台で精一杯のプレーをしよう」と取り組んでいる。豪州に勝ったアイルランド、南アフリカに食い下がったウェールズといった強豪だけでなく、トンガに勝ったカナダ、日本に勝ったトンガ、米国やサモアといった国々もここ一番で勝敗は別にしていい試合をしている。
日本にはそれが出来ない。極限のプレッシャーがかかる場面で、持てる力を発揮しているプレーヤーがあまりにも少ない。くだらないミスをする。そんなチームは日本くらいと言っていいだろう。
それでもいいプレーをした選手もいた。マイケル・リーチは大きく成長した。堀江もワールドクラスのフッカーということを証明した。カナダ戦で途中出場したブライス・ロビンス、大野のプレーも忘れ難い。
問題はこういう選手が常にグラウンドに居なかったということだ。小林深緑郎さんが「誰が一番頼りになるか日本人はわかっていたが、カーワンは分かっていなかった」と怒りを込めて断言していた。恐らくチーム内に何らかの断層が生じていた、一つになっていなかったということは想像に難くない。
私は外国籍選手を起用することには異論は無い。日本代表としてプレーをする選択したことに敬意を表する。だが、チーム作りとなるといろんなアプローチがあるはずだ。
アリシ・トゥプアイレイという選手がいる。突破力が魅力のアウトサイドセンターだが、パスを放る事、相手を交わすことを知らない。平というセンターが怪我をしたため、スタメンで起用されたが、ハッキリ言ってあまり機能していなかった。カナダ戦で怪我をしたアリシに代わって出場したブライス・ロビンスは目覚しい活躍をした。ニコラス・ライアンとのコンビで何度もラインブレイクをした。鮮やかなスワーブとパスダミーでチャンスを演出した。ロビンスは平に代わって召集され大会途中でNZに駆けつけた選手だ。
アリシもロビンスも外国人なので、国籍のことを言いたいのではない。どちらのスタイルが日本にフィットしたかということだ。カーワンのスタイルは日本ラグビーに果たしてフィットしていたのだろうか。
終わってからこういうことを言うのは卑怯かもしれない。しかし、現場が選手の持てる力を100%発揮させる体制だったと言えるのだろうか。やはり、疑問だ。
ラグビーは極度に人間力が問われるスポーツだ。少しばかり齧った身としては、プレッシャーが掛かった場面で平静でいることが極めて難しい。80分コンタクトし続け、休むことが許されないスポーツで、それだけに強靭なメンタルが求められる。そのよりどころとなるのは、やはり「信は力なり」ということだろう。
常にベストのパフォーマンスを披露する、追い込まれた極限の疲労と緊張感の中ミスをしない原動力になるのは、チーム、戦術といったものに対する絶対的な、宗教じみた確信だ。少しの疑問が挟まった状態では、絶対に「自信」は沸いてこないのだ。
カナダは最後に3位を勝ち取るために確信に満ちた攻撃を仕掛けてきた。日本はそれが出来なかった。常に不安げだった。メンタルが弱かった。
4年後。。。少なくともプレーしている選手が確信に満ちた代表の姿が見たい。それが出来れば、それでも勝てなければ、体制云々を言うのはそれからでいいのではないだろうか。
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この記事へのコメント
1. Posted by 矢口の私 2011年09月28日 09:52
うーん、なんともやるせないなぁ。
内情がわからないから憶測で物言うのもなんだけど、僕はカーワンに期待してたし、彼の言う「日本人らしいラグビー」を見せて欲しと願っていた。
が、今大会のジャパンは外国人偏重のチーム編成で、それが悪いなんて全然思わないけど、じゃあ「日本人らしさ」ってなんだったんだ?
おそらくJK自身も行き詰ったのだろう。結局行き着いたのは外国人の個々の能力に活路を見出すスタイルに過ぎない印象を受けたのが残念だった。
日本人選手にはそのあたりにわだかまりがあったような感じがしてならないのだけど。
狂信的なまでの信頼ね。う〜ん、難しいな。
サッカーのW杯で岡田サッカーは大会前に破綻してたにもかかわらずベスト16までいけたのは、開き直りとそれによる結果が伴ったせいだと僕は思っているので、今大会もはじめにトンガ、カナダあたりとやっていたらまた結果も変わっていたのかもと想像してしまいます。
内情がわからないから憶測で物言うのもなんだけど、僕はカーワンに期待してたし、彼の言う「日本人らしいラグビー」を見せて欲しと願っていた。
が、今大会のジャパンは外国人偏重のチーム編成で、それが悪いなんて全然思わないけど、じゃあ「日本人らしさ」ってなんだったんだ?
おそらくJK自身も行き詰ったのだろう。結局行き着いたのは外国人の個々の能力に活路を見出すスタイルに過ぎない印象を受けたのが残念だった。
日本人選手にはそのあたりにわだかまりがあったような感じがしてならないのだけど。
狂信的なまでの信頼ね。う〜ん、難しいな。
サッカーのW杯で岡田サッカーは大会前に破綻してたにもかかわらずベスト16までいけたのは、開き直りとそれによる結果が伴ったせいだと僕は思っているので、今大会もはじめにトンガ、カナダあたりとやっていたらまた結果も変わっていたのかもと想像してしまいます。