2012年06月03日
谷繁元信、3000試合出場への道
●谷繁こそレジェンド
まず通算試合数ベスト10を掲載しておくと・・・
1 野村 克也 3017 (1954-1980)
2 王 貞治 2831 (1959-1980)
3 張本 勲 2752 (1959-1981)
4 谷繁 元信 2686 (1989-2012)
5 衣笠 祥雄 2677 (1965-1987)
6 大島 康徳 2638 (1971-1994)
7 立浪 和義 2586 (1988-2009)
8 門田 博光 2571 (1970-1992)
9 金本 知憲 2500 (1992-2012)
10 土井 正博 2449 (1962-1981)
いずれも歴史的な選手の名前が並んでいるが、一際異彩を放っているのが現役最多で4位の谷繁である。なにせ、捕手である。捕手は野村克也と2人しかいない。これまで2000試合出場を達成しているプレーヤーは44人いるが、(44人目は5月31日に達成した稲葉篤紀、あと6試合の宮本慎也が近々45人目となるだろう)そのうち捕手は野村克也(3017試合)、伊東勤(2379試合)、木俣達彦(2142試合)、古田敦也(2008試合)の5人しかいない。捕手は負担が大きいからだ。
さらに、ベスト10の選手を見て谷繁以外は全て2000本安打を放っている。普通、これだけ試合に出ると2000本くらい打つだろう、という数字を積み重ねながら、谷繁は1917安打(6月2日現在)である。
●来年2000本、2015年に3000試合?
谷繁の2000本安打は恐らく来年達成するだろう。空前絶後のスロー記録だろうし、今年宮本慎也が更新した史上最年長の記録も来年更新するだろう。
谷繁は1970年生まれ。宮本慎也と同い年だ。プロ入りは江の川高校から大洋にドラフト1位で入団し、1989年から80試合に出場した。高卒ルーキーで80試合に出場したのだから、谷繁がいかに完成した捕手だったか想像できる。それから2001年まで横浜、2002年からはFAでドラゴンズに移籍し、レギュラーとして落合ドラゴンズの中心として、文字通りダイヤモンドに君臨している。
昨年まで23シーズン中18シーズンで100試合以上出場している。打率3割は1996年の一回のみ、100安打以上は8シーズンしかない。稲葉は17シーズンで12シーズン、宮本慎也は17シーズンで13シーズンで100安打を達成している。宮本なんか全然「守備の人」じゃない。本当の守備の人は谷繁元信なのだ。
今年42歳となる谷繁だが衰える気配はない。特に守備、肩だ。キャッチャーというポジションでありながら、若い頃と変わらない肩や下半身を維持することは大変なことだろう。谷繁はその維持に努めてきた。
同時に、落合監督の起用法も見逃せないだろう。谷繁は2006年に141試合に出場したのを最後に、大体120試合以下の出場にとどまっている。意図的に休養させながら使われてきたのだ。夏場から秋にかけての勝負どころで谷繁が欠けていては、チームとして戦えない。落合監督の強い思いがあったのだろう。実際、昨年の終盤、スワローズの失速とともに、谷繁の攻守にわたる存在感は際立っていた。「あぁ、やっぱり中日は谷繁のチームだ」と実感した。
この存在感があるから、ヒットを打てなくても、通算打率が2割5分にも届かなくても、起用されるのだ。
ところが、今年の谷繁は高木監督に使われまくっている。51試合中50試合でマスクをかぶっている。ちょっと飛ばしすぎではないか?
いずれにしても、恐らく来年も谷繁はレギュラーとして活躍するだろう。来年には王貞治の2831試合を上回り、歴代2位に躍り出る。再来年もレギュラーで120試合前後に出場すれば、通算試合数は限りなく3000試合に近づく。2015年シーズン、3000試合出場を達成する可能性がある。こうなれば、上にいるのは野村克也の3017試合のみである。
●谷繁、記録を狙え
「無事これ名馬」を地で行く谷繁だが、私は野村克也の3017試合を目指して現役を続けてほしいと願っている。これは、もう恐らく谷繁しか狙えない大記録だ。ノムさんも捕手だった、それを捕手の谷繁に抜かれるのならば、ノムさんも本望だろう。
打撃面で他の選手より著しく劣る谷繁だから、あんまり露骨に記録を狙いに行くのは気が引けるかもしれないが、堂々と「狙う」と公言して、自分を追い込んでほしい。
海の向こう、MLBではピート・ローズの3562試合が最多記録。日本よりもレギュラーシーズンの試合数が多いメジャーだから、NPBで記録更新をするのは不可能だ。しかし、メジャーの歴代20傑を見渡しても捕手は一人も居ない。世界中で3000試合に出場した捕手は野村克也のみである。谷繁が3000試合出場すれば史上二人目で、野村克也の記録を上回れば、それすなわち「世界記録」となる。
谷繁元信という「伝説の選手」の歩みを見守ろうではないか!
まず通算試合数ベスト10を掲載しておくと・・・
1 野村 克也 3017 (1954-1980)
2 王 貞治 2831 (1959-1980)
3 張本 勲 2752 (1959-1981)
4 谷繁 元信 2686 (1989-2012)
5 衣笠 祥雄 2677 (1965-1987)
6 大島 康徳 2638 (1971-1994)
7 立浪 和義 2586 (1988-2009)
8 門田 博光 2571 (1970-1992)
9 金本 知憲 2500 (1992-2012)
10 土井 正博 2449 (1962-1981)
いずれも歴史的な選手の名前が並んでいるが、一際異彩を放っているのが現役最多で4位の谷繁である。なにせ、捕手である。捕手は野村克也と2人しかいない。これまで2000試合出場を達成しているプレーヤーは44人いるが、(44人目は5月31日に達成した稲葉篤紀、あと6試合の宮本慎也が近々45人目となるだろう)そのうち捕手は野村克也(3017試合)、伊東勤(2379試合)、木俣達彦(2142試合)、古田敦也(2008試合)の5人しかいない。捕手は負担が大きいからだ。
さらに、ベスト10の選手を見て谷繁以外は全て2000本安打を放っている。普通、これだけ試合に出ると2000本くらい打つだろう、という数字を積み重ねながら、谷繁は1917安打(6月2日現在)である。
●来年2000本、2015年に3000試合?
谷繁の2000本安打は恐らく来年達成するだろう。空前絶後のスロー記録だろうし、今年宮本慎也が更新した史上最年長の記録も来年更新するだろう。
谷繁は1970年生まれ。宮本慎也と同い年だ。プロ入りは江の川高校から大洋にドラフト1位で入団し、1989年から80試合に出場した。高卒ルーキーで80試合に出場したのだから、谷繁がいかに完成した捕手だったか想像できる。それから2001年まで横浜、2002年からはFAでドラゴンズに移籍し、レギュラーとして落合ドラゴンズの中心として、文字通りダイヤモンドに君臨している。
昨年まで23シーズン中18シーズンで100試合以上出場している。打率3割は1996年の一回のみ、100安打以上は8シーズンしかない。稲葉は17シーズンで12シーズン、宮本慎也は17シーズンで13シーズンで100安打を達成している。宮本なんか全然「守備の人」じゃない。本当の守備の人は谷繁元信なのだ。
今年42歳となる谷繁だが衰える気配はない。特に守備、肩だ。キャッチャーというポジションでありながら、若い頃と変わらない肩や下半身を維持することは大変なことだろう。谷繁はその維持に努めてきた。
同時に、落合監督の起用法も見逃せないだろう。谷繁は2006年に141試合に出場したのを最後に、大体120試合以下の出場にとどまっている。意図的に休養させながら使われてきたのだ。夏場から秋にかけての勝負どころで谷繁が欠けていては、チームとして戦えない。落合監督の強い思いがあったのだろう。実際、昨年の終盤、スワローズの失速とともに、谷繁の攻守にわたる存在感は際立っていた。「あぁ、やっぱり中日は谷繁のチームだ」と実感した。
この存在感があるから、ヒットを打てなくても、通算打率が2割5分にも届かなくても、起用されるのだ。
ところが、今年の谷繁は高木監督に使われまくっている。51試合中50試合でマスクをかぶっている。ちょっと飛ばしすぎではないか?
いずれにしても、恐らく来年も谷繁はレギュラーとして活躍するだろう。来年には王貞治の2831試合を上回り、歴代2位に躍り出る。再来年もレギュラーで120試合前後に出場すれば、通算試合数は限りなく3000試合に近づく。2015年シーズン、3000試合出場を達成する可能性がある。こうなれば、上にいるのは野村克也の3017試合のみである。
●谷繁、記録を狙え
「無事これ名馬」を地で行く谷繁だが、私は野村克也の3017試合を目指して現役を続けてほしいと願っている。これは、もう恐らく谷繁しか狙えない大記録だ。ノムさんも捕手だった、それを捕手の谷繁に抜かれるのならば、ノムさんも本望だろう。
打撃面で他の選手より著しく劣る谷繁だから、あんまり露骨に記録を狙いに行くのは気が引けるかもしれないが、堂々と「狙う」と公言して、自分を追い込んでほしい。
海の向こう、MLBではピート・ローズの3562試合が最多記録。日本よりもレギュラーシーズンの試合数が多いメジャーだから、NPBで記録更新をするのは不可能だ。しかし、メジャーの歴代20傑を見渡しても捕手は一人も居ない。世界中で3000試合に出場した捕手は野村克也のみである。谷繁が3000試合出場すれば史上二人目で、野村克也の記録を上回れば、それすなわち「世界記録」となる。
谷繁元信という「伝説の選手」の歩みを見守ろうではないか!
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この記事へのコメント
1. Posted by 薔薇サイダー 2014年10月30日 22:23
現在2991試合だから来年には達成しそうですね