2013年01月04日
三年生主将
あけましておめでとうございます。
正月はやはり箱根駅伝ですね。年々、面白くなっていると感じるのは、年齢のせいか。
実際、昨年19位のチームが優勝するのだから、面白いんでしょう。
総合優勝した日本体育大学の主将は3年生でした。これは画期的だったと思います。
正月はやはり箱根駅伝ですね。年々、面白くなっていると感じるのは、年齢のせいか。
実際、昨年19位のチームが優勝するのだから、面白いんでしょう。
総合優勝した日本体育大学の主将は3年生でした。これは画期的だったと思います。
●学生スポーツクラブでは異例
日本体育大学の主将・服部君は2年生の冬、箱根駅伝が終わった瞬間、監督さんから主将に任命され「異議のある上級生は辞めろ」と通告しました。びっくりしました。
学生スポーツの世界で3年生が主将を明確に務めた例は記憶にありません。関東学院大学のラグビー部が4年生レギュラー一人のときに、3年生の有賀剛が主将の役回り(ゲームキャプテン)を務めていたくらいでしょうか。
「四年神様、一年奴隷」と揶揄されるほどの年功序列が幅を利かせる大学スポーツの世界で異例の措置。主将に任命した監督の決断は見事でした。
服部君は主将の重圧に応え、5区で区間賞を獲得。チーム唯一の区間賞で総合優勝に大きく貢献。3年生主将の決断は大きな結果を残しました。監督さんが明確に力を認めたから出来た決断でしょう。
チームの4年生もえらいなと思います。ニッカンスポーツの一面に四年生の話が出ていましたが、一度は四年生が主将をやらせてほしいと直訴したものの、監督さんから「力不足のお前ら4年生には任せられない。オレについてこないならやめろ」と却下。一度は腐ったものの、「腐ったらチームは低迷するし、自分たちも後悔する。文句は言わず、結果を出すことで見返すしかない」と結束を図ったという。
復路では4年生が3人走ってそれぞれ区間2位の活躍。まさかの総合優勝の原動力となったのは4年生の力でした。監督の「3年生主将」という決断を誰よりも理解したのは4年生一同だったというわけです。
●限られた時間、限られた人材
毎年メンバーが変わる学生スポーツ。時間も一年と限られている。この限られた時間と人材の中で、いかに最高の結果を出すかが監督の仕事であり、人事も一つの大きなメッセージとなる。日体大が19位から1位へと躍進するためには、この「劇薬」を飲ませる必要があったのだろう。
これは、実社会でも大きな意味のある優勝だと思う。考えてみれば明らかに周囲が認める逸材、優れたリーダーシップを持つ人間が居れば、年功序列に関係なくリーダーに据えることで組織は活性化する。死んでいた部分も蘇る。そんな示唆に富んだ優勝だったと思う。見習いたいと思えるところが大きいと感じた。
一年を無駄に過ごすか、意味のある時間とするかは学生次第なのだが、20歳前後の時間って今思えば、結構怠惰で、流されていってしまう。箱根を走るような体育会でもそういう要素は大きくあるだろう。あらゆるスポーツに共通することだが、かけがえのない時間をどのように過ごすか、気づかせるのが監督の仕事だと思う。
伝統あるクラブを選ぶことであらゆる重圧がかかり「どうして俺たちが」なんて感じてしまうのもまた、若者らしいのではないだろうか。日体大も落ちるところまで落ちたから、劇薬が呑めただろうし、結果が出たんだと思う。
それにしても、19位から1位への躍進ってのは凄い。どんな練習をしたのだろうか。箱根駅伝はやってみないとわからない要素があるから、これだけ引き付けるのかもしれない。今、学生スポーツの人気は箱根が一人勝ち状態だけども、まぁ、それも理由があるかなと感じた今年の箱根駅伝だった。
日本体育大学の主将・服部君は2年生の冬、箱根駅伝が終わった瞬間、監督さんから主将に任命され「異議のある上級生は辞めろ」と通告しました。びっくりしました。
学生スポーツの世界で3年生が主将を明確に務めた例は記憶にありません。関東学院大学のラグビー部が4年生レギュラー一人のときに、3年生の有賀剛が主将の役回り(ゲームキャプテン)を務めていたくらいでしょうか。
「四年神様、一年奴隷」と揶揄されるほどの年功序列が幅を利かせる大学スポーツの世界で異例の措置。主将に任命した監督の決断は見事でした。
服部君は主将の重圧に応え、5区で区間賞を獲得。チーム唯一の区間賞で総合優勝に大きく貢献。3年生主将の決断は大きな結果を残しました。監督さんが明確に力を認めたから出来た決断でしょう。
チームの4年生もえらいなと思います。ニッカンスポーツの一面に四年生の話が出ていましたが、一度は四年生が主将をやらせてほしいと直訴したものの、監督さんから「力不足のお前ら4年生には任せられない。オレについてこないならやめろ」と却下。一度は腐ったものの、「腐ったらチームは低迷するし、自分たちも後悔する。文句は言わず、結果を出すことで見返すしかない」と結束を図ったという。
復路では4年生が3人走ってそれぞれ区間2位の活躍。まさかの総合優勝の原動力となったのは4年生の力でした。監督の「3年生主将」という決断を誰よりも理解したのは4年生一同だったというわけです。
●限られた時間、限られた人材
毎年メンバーが変わる学生スポーツ。時間も一年と限られている。この限られた時間と人材の中で、いかに最高の結果を出すかが監督の仕事であり、人事も一つの大きなメッセージとなる。日体大が19位から1位へと躍進するためには、この「劇薬」を飲ませる必要があったのだろう。
これは、実社会でも大きな意味のある優勝だと思う。考えてみれば明らかに周囲が認める逸材、優れたリーダーシップを持つ人間が居れば、年功序列に関係なくリーダーに据えることで組織は活性化する。死んでいた部分も蘇る。そんな示唆に富んだ優勝だったと思う。見習いたいと思えるところが大きいと感じた。
一年を無駄に過ごすか、意味のある時間とするかは学生次第なのだが、20歳前後の時間って今思えば、結構怠惰で、流されていってしまう。箱根を走るような体育会でもそういう要素は大きくあるだろう。あらゆるスポーツに共通することだが、かけがえのない時間をどのように過ごすか、気づかせるのが監督の仕事だと思う。
伝統あるクラブを選ぶことであらゆる重圧がかかり「どうして俺たちが」なんて感じてしまうのもまた、若者らしいのではないだろうか。日体大も落ちるところまで落ちたから、劇薬が呑めただろうし、結果が出たんだと思う。
それにしても、19位から1位への躍進ってのは凄い。どんな練習をしたのだろうか。箱根駅伝はやってみないとわからない要素があるから、これだけ引き付けるのかもしれない。今、学生スポーツの人気は箱根が一人勝ち状態だけども、まぁ、それも理由があるかなと感じた今年の箱根駅伝だった。
ted9aoki23 at 09:23│Comments(0)│TrackBack(0)│