東大ロー 底辺合格者のブログ

どうもです。最近は雨続きで例年より寒い…なんて言ってたらそのうち11月も近付き,11月ならこの気温でも普通みたいな話になって,一体秋はどこにいったのやら。

自分はと言うと,集合修習がいよいよ始まりました。また和光という田舎に封印されているわけですが,導入の時よりもなんとなく楽しいです。やっぱりクラスに知り合いが増えたからでしょうね。
とはいえカリキュラム的には一日仕事の起案が結構な頻度で訪れます。まぁ中には早退出来て楽なんて人もいますけど,やっぱり一日仕事なんで連続すると疲れます。
自分は分量をそもそも書かないのですけど,なんだか昔の人のブログとかを見ると3,40ページは平気で書くとか。ただ,今のところ自分の周りにはそんなに書いている人はいないですし,そもそも枚数指定の上限が20枚程度であることがどの科目も多いです。昔とは傾向が変わったということでしょうか。

確実に近づいてくる2回試験を意識しないわけにはいかないのですが,とはいえ不合格率は2,3%。つづりミスや体調不良などの事故を除けば確率はさらに落ちます。しかも,全員合格が有り得る試験という点で,司法試験とは違います。
…と言っても,やっぱり起案って手ごたえがよくわからないんですよ。全然出来なかったと思ったら凄く評価が良かったり,逆にまあ書けたと思ったらよくなかったり。
でも,多分落ちる答案っていうのは,どの採点者が見ても,もしかしたら書いた当人すら「こりゃ駄目だ」と言いたくなるようなものなんでしょう。そういう「最低限のレベル」というのをこれから突き詰めていき,そこだけは落とさないようにしたいと思います。下手にいい成績を狙って沈没したら元も子もないですからね。

これから修習という方は,まぁ就活はきちんと頑張ってほしいですけど,せいぜい遊んでください。もちろん起案対策もしたらいいんですけど,そもそも最初の起案なんて一応成績つかないですし,何よりほぼ全員勉強していないので,ジレカン・新問研・類型別・終局処分・プラクティス刑事裁判,これらをそれなりにやっていく(後は,忘れているなら刑法の構成要件と民法だけは復習しておく)だけでトップになれます。

導入が始まると本当に毎日慣れない生活で忙しく,気付いたら天皇誕生日になっていて,気付いたら実務修習の毎日が始まります。予定が無いなら,今しか時間を割けないことをやってください。自分なんかはこの時期に北海道JR一周なんてやっといたらよかったかな~なんて思います。

以上です。今月も義務は果たした笑

どうも,折角の三連休を台風に潰されて怒り心頭なわけですが…

おそらく折角の三連休という心境になんてとてもなれない人もいらっしゃるでしょう。言うまでもなく,今年度司法試験で惜しくも不合格となられた方です。

僕自身はいろいろな不合格経験はあるものの,少なくとも今年の司法試験は受験していないわけで,僕が何を述べても結局は部外者の意見だと感じられてしまうかもしれません。それは仕方ない。
ただ,同級生等を見ていて心底思うところがあるので,記事にしようと思った次第です。


 

1,不合格の事実を冷静に受け止める 

⑴ ショックを受け過ぎない

 まず,不合格の事実を必要以上に重く受け止めないでください。

 以前述べたように,東大ローの首席クラスの人とか,学部予備合格の秀才とかでも,司法試験で落ちた人はいます。能力が低いから落ちたのではありません。単なる試験対策が足りていなかったから落ちたに過ぎません。

 また,進路についても,いろいろ見てください。確かに四大など多くの有名事務所は1発合格者ばかりですが,よく見ると複数回受験者でも普通に内定をもらっています。また,実務で活躍すれば声がかかるのは当然です。

 検察や裁判官は,司法試験の成績が結構重要です。もちろん年齢が若いに越したことはないですが,たとえば1発合格だが刑事系両方Fという人よりも,2回目合格で刑事系両方Aという方が検察にはなりやすいでしょう。下手な一発合格をしてしまうと成績は二度と消せません(だからこそ,学部で予備合格しても司法試験受験はロー3年生時という人がいるんです)から,ある意味不合格で良かったと考える余地があるかもしれません。

 

 1年遅くなる。それだけのことです。それによって人生がすべて決まるわけではありません。大事なのはこれからです。

 

⑵気にしなさすぎない

 矛盾するようなことを言うようですが,不合格を気にしなさすぎるのもよくありません。一度明確に司法試験委員会から「お前では駄目だ」と言われたという事実を忘れないでください。そのままの状態で受けてもまた駄目になる確率が高いです。

 重要なのは,「そのままの状態」という部分です。「去年よりも頑張ったから進化しているはず」とは単純に言えないのが怖いところです。というのも,人間の記憶力には限界がありますし,そもそも20歳を超えたら体力瞬発力は低下するばかり。今年と同じような勉強・対策をしたとしても,全くの準備不足で受けてしまったというならともかく,またダメになると思われます。

 司法試験の合格率は25パーセントなので,正しい試験対策さえすれば必ず合格はできます。天才的・学術的な閃きは不要です。学説の対立関係の把握なんかも一切不要。

逆に言えば,不合格だったということは,上記の単純な試験対策すら出来ていなかったということです。

 

 準備不足という方も,なぜ準備不足になったのでしょうか。それが明確にわかる(たとえば社会人で急に仕事が入ってしまったとか)ならともかく,特に理由も無く準備が終わらなかったのは,あなたのスケジュール管理能力が無いか,そもそもその計画の実現可能性が無い(そしてそこまでしなくても司法試験は合格できる)かのどちらかではないでしょうか。

 

 不合格というハプニングがあったからといって卑屈にならないでください。周囲の合格者同級生・先輩,司法試験に合格している教授(特に実務家),そして予備校の先生など,有益なアドバイスをしてくれる人は多くいるはずです。ロー卒業(あるいは去年の司法試験受験)から何を考え,どう対策したのか,洗いざらい語り,批判を受けてください。そしてそれを素直に聞いてください。何でも言う通りにする必要は無いですが,それらのアドバイスを平均化したものは,おそらくあなたが頑固に貫こうとしている対策よりも何十倍も実効性があります。なぜなら彼らは合格していて,あなたは合格していないから。

 去年不合格になった僕の同期を見る限り,友達がいて,その友達に素直に助けを求めていた人が,今年合格しています。

 下手に焦るよりも,正しい試験対策を掴むことに時間を費やし,確定した上で一直線に対策を履践してください。

 

 

2,具体的な対策

 いろいろ今までの記事を繰り返すことになるのでここで詳細に書くことはしませんが,何よりも重要なことは前述したように次の3つです。

 

⑴ 基本的な事項は何かを掴み,そこだけ完璧にする

 下手に手を広げる必要はないというかむしろ逆効果です(絶対にやらないこと)が,やはり合格者の大半が知っているようなレベルについては,そこを知らないというだけで後れを取りますし,現場思考と言ったそこから上の部分の点数ももらえなくなりますから,出来るだけ完璧にしてください。ここを迅速に処理することで,途中答案も防げます。

 その基本とは何かということですが,要は,工藤北斗の合格論証集にある内容と思っておけば良いです。どういう問題に,なぜその条文が適用され,なぜその条文の解釈が問題となり,なぜその解釈が最良と判断されるのか(理論的なことは措いておいて,とにかく判例の結論を覚えましょう)。

論証集は一言一句暗記するための物ではなく,基本論点における上記のポイントをサッと振り返るためのものです。最初はサッと振り返るどころか,うんうん唸りながら理解していくことになるでしょう。それでいいのです。適当にわかったつもりで暗記しないでください。一度理解すれば,論証集の意義がわかるはずです。

特に不合格者の多くは,議論は好きすぎて肝心の条文知識が曖昧という方が多いです。「目の前の問題に適切な条文を適用して答えを出す」ことこそ,まさに基本です。論証の議論とかは,単なる適用とは出来ない(解釈が多数有り得るとか,不公平な結論になる)場合に問題になる話で,普通は単なる適用でいいのです。論証確認の場合も,問題集を解く場合も,条文を必ず引いてください。会社法や倒産法なんかは,それが出来るだけで上位にいけます。

 

⑵ 過去問をやる

 順序としてはむしろこれが第一でしょうね。過去問,特に採点実感と出題趣旨(あれば再現答案)を見れば,何が合格の必須ポイント(と司法試験委員会が考えているか)かがわかるはずです。

「ほとんど無かった」という部分は出来なくていいわけですし,覚えても無意味。「触れなければならない」論点で「相当数が出来ていた」もの,「問題となる」点で「多数が問題点に気付けていた」点こそ,出来ていなければならない基本的部分であって,合否を分けるポイントです。

知識にせよ書き方にせよ,検討すべきポイントは非常に多くあります。単に模範答案を見て「こういうのを書けばいいんだなぁ」で終わらないでください。

・何が合否を分ける基本的知識か

・問題文のどこが誘導だったのか(だいたい無視すると死亡する誘導ポイントについて司法試験委員会は「こんなに誘導してるのに無視する奴がいた」みたいに書いている)

・どういう事実の拾い方・評価をすれば点数がつくのか

・読みやすくするポイントは何か

・現場ではどういう思考で取り組むのか(どこが単なる基本論点で,どこが現場思考かと何を以て判断するかのシミュレーション)。


とにかく研究しまくってください。

 

⑶ 機械的な処理を出来るようにする

 前述の通り,目の前の問題に条文を適用して,問題があればどういう解釈・対策をとるか,その理由とともに述べて結論を出す,これが答案になります。ですから,基本フォーマットとしては

① 問題の概要。問題文の事情を簡単になぞった上で,どの主張が対立しているのか。

② 適用条文。条文が何条という話はもちろん,なぜその条文が適用されることになるのかをきちんと書く。

③ 適用の結果。問題文の事実に条文をあてはめる過程を書く。条文の解釈が不明瞭なら,ここで定義を書いてからあてはめ(強制処分とか)。これでいいならこれで終わり。

④ 問題点の指摘。単なる適用だと不公平な場合に書く。

論証になっているレベルであればそれを貼ればいい。なってないなら現場思考だから条文の趣旨から考えて,適当に対応策を考える(バリバリ誘導されているならともかく,普通は難しいので思いつかないなら割り切って信義則とかで流す)。

 

 この繰り返しなわけです。しかも,よく過去問で出ているところは,最早事実の使い方とかもパターン化できるはずです(行政法の通達の使い方とか)。

思い付きで書いたり定石を外れたりすると,結局のところ文章順序を考えるという無駄な時間がかかってしまったり,検討漏れする事項が出たりします。ルーティン化することで確実な迅速処理を可能にする。これを目指してください。

 

 

3, 予備校について

 どこに行ってもいいとはおもいますが,一つだけ。最終的には自分がやらないと意味がありません。行けば受かるわけではない。自分一人では対策方針が立てられないというときに,ヘルプとして使うわけです。実際の履践は,当然ながら自分がやらないといけません。

 

 また,どこの予備校がいいかという話について一つ。単なる合格率よりも,一度不合格になった人の合格率および合格の声を参考にしてください。

一発合格が多くても,もともと要領が良い人が集まっていて,でなんとなく合格できただけかもしれません。東大ローも,決して授業が司法試験対策として優れているわけではないですが,皆の要領がいいために合格率は高くなる。逆に言えば,合格率が高いからといってそこの授業が(司法試験対策的に)いいとは限らないわけです。

これに対して,一度不合格になった人を合格に押し上げたというのは,まさに教育の賜物だと思います。そこら辺を考えてください。

 

 

4,最後に

 昔の司法試験のように1ミスが命取りという試験であればともかく,今はそこそこの確率で合格するわけで,きちんと対策を積んでいれば,努力は必ず報われる試験である(不運にも不合格ということは無い)と思います。しっかりやれば大丈夫。どっしり構えて,でも真面目に試験対策してください。

 以上です。




どうも,もはや何かイベントがある以外は毎月末に記事を書くだけになってしまいましたが,今回は月末ではありません。もちろん,今日司法試験の合格発表があるから更新しているわけです(しかも発表時に更新されるよう指定して)。



僕の同期や後輩も受験しているわけですが,願わくば全員受かっていてほしい。でも,そんなに甘くないのが試験です。実力はもちろん,体調や精神状態といった部分,更には直前に見た論証とか,運もいろいろあります。
聞くに聞けないですし,連絡も無いのに検索君で確認するのも失礼だと思うので,気長に連絡を待とうと思います。絶対受かってるはず。


さて。

いつもなら不合格の人にも何か書いているわけですが,多分当日に何か見られる心境ではないと思いますから,それについては後日書きます。とりあえずお疲れ様でした。今はまず,落ち着きましょうとだけ言っておきます。




そして。
とにかく合格した人はおめでとうございます。それしか言うことはありません。人に依るとは思いますが,ロー入試や予備試験対策を初めてから,あるいはもっと前の大学の法学部への入学試験からの努力がやっと実りましたね。本当によく頑張ったと思います。
これからもちろん就活や起案対策等をしたほうがいいのかもしれません。でも,たぶんそのすべてが楽しいと思います。合格したからこその活動ですから。
書類提出等も案外時間が無いでしょうが,まぁその忙しさすら楽しいはずです。合格した人と情報交換しながら,早めに済ませましょう。

1年前を思い出しますが,本当に嬉しいでしょう。景色が違って見えるとはよく言ったものですが,意味不明な焦りからやっと解放されるわけです。それを噛みしめてください。僕は3日後くらいまで不合格の夢を見続けましたが笑。


そして。
それとともに,なぜ自分が合格したのかを考えてください。
あなたのまわりで,あなたより優秀と思われた人,この人は受かるだろうと思った人が不合格になっていないでしょうか。
おそらく,大半の合格者はいろいろな条件が噛合う中で合格になっているわけで,もう一度受けたら結構入れ替わっちゃうはずです。僕もたぶんその1人。もう一度受けたら,多分こいつが受かっていたのだろうという人は,僕の周りにはいくらでもいます。

でも,そういう人の席を奪って,合格したわけです。その力には自信を持っていいと思うわけですが,それとともに,奪った以上は,その奪われた人が報われるような今後を過ごしてほしいわけです。
遊ぶなというわけではもちろんありません。ただ,合格して得たノウハウを同期や後輩に伝えたり,勉強の手伝いをしたり,そういう活動をしてあげてほしいのです。

とにかく今日は合格したあなたが主役です。ですが,その嬉しさを是非ほかの人にも味わってほしい,そのための手伝いをしようという,そういう紳士的な人になってくれれば,なお幸せになるはずです。

以上です。

本当におめでとう!

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