過去、「シンデレラ」などを題材に人形劇を制作してきたやまびこ座が、アイヌ民族のユカラ(英雄叙事詩)を初めて人形劇化。専門家に指導を仰ぎ、衣装の研究などに1年の歳月をかけて、初演を迎えた。
突然悪者にさらわれた妹とフィアンセを助けるため、神に力を授かって、空を飛んで悪者を追いかける少年ポイヤウンペの活躍を描く。
アイヌ文化伝承者として知られる故織田ステノさんが語ったものが原作。当初、この原作を元にもう少し脚色した作品作りを考えていたようだが、専門家の意見を取り入れ、原作に忠実に再現するよう軌道修正。人形劇としては不自由だったかもしれないが、まずは本番にこぎ着けたこの試みに拍手。
人形劇としては前半、女の子二人がさらわれるシーンでは、悪者が女の子を捕まえると、人形三体の後ろで使い手たちが団子状態になって、見苦しかったが、これは再演を重ねる内に修正されるはず。
最後は、アイヌ民族の踊り。とてもオリジナリティあふれる舞台になっていると思う。ぜひ多く再演を重ねて、育ててほしい作品だ。
(2009年1月17日14:00、札幌市こどもの劇場やまびこ座)
突然悪者にさらわれた妹とフィアンセを助けるため、神に力を授かって、空を飛んで悪者を追いかける少年ポイヤウンペの活躍を描く。
アイヌ文化伝承者として知られる故織田ステノさんが語ったものが原作。当初、この原作を元にもう少し脚色した作品作りを考えていたようだが、専門家の意見を取り入れ、原作に忠実に再現するよう軌道修正。人形劇としては不自由だったかもしれないが、まずは本番にこぎ着けたこの試みに拍手。
人形劇としては前半、女の子二人がさらわれるシーンでは、悪者が女の子を捕まえると、人形三体の後ろで使い手たちが団子状態になって、見苦しかったが、これは再演を重ねる内に修正されるはず。
最後は、アイヌ民族の踊り。とてもオリジナリティあふれる舞台になっていると思う。ぜひ多く再演を重ねて、育ててほしい作品だ。
(2009年1月17日14:00、札幌市こどもの劇場やまびこ座)