前回は引掛けシーリングのコツをお伝えしました。
今回はリングスリーブのコツです。


リングスリーブ「小」の圧着のコツ

リングスリーブ「小」の圧着にコツもテクニックもはいらない。初めての人でも失敗しないで圧着できると思う。
コツというか普通のテクニックとして、圧着する電線のみを垂直に立てて、電線の高さを揃えてからスリーブを入れて、スリーブと絶縁被覆の位置が2.0mmになるように親指の爪でスリーブを保持しながら圧着工具で圧着する。
圧着するときには小さい圧着工具を使用し、工具のグリップの根本付近を持って、まず軽くグリップを握る(完全に圧着を完了しないで、途中で止める感じ)。これで、スリーブは潰れて電線は動かなくなる。
そして、静かにグリップを持ち替え、今度はグリップの先を握って、躊躇せず一気に圧着する。これで完成である。

◯スリーブを入れる前に、電線の高さを揃える
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◯スリーブを静かに入れて
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◯爪で絶縁被覆の隙間を2.0mmほどに保持する
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◯スリーブがずれないように圧着工具で挟んで・・・
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◯グリップの根本付近を持って軽く握って圧着する(このとき、完全には圧着しない感じ)
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◯そして、圧着工具のグリップを先端の方に持ち替えて、完全にグリップを握って圧着を完
 了する

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リングスリーブ「中」の圧着のコツ

リングスリーブ「中」は圧着に失敗する人もいると思う。自分の場合がそうだった。練習中に失敗するので、正直焦った。

リングスリーブ「中」の圧着が必要なのは、電線の太さと組み合わせが、
①2.0mm1本・1.6mm3本〜5本
②2.0mm2本・1.6mm1本〜3本
 のケース(技能試験の課題制作上は)。


なぜ失敗するかというと、
リングスリーブ「中」はスリーブが大きく、堅いから。要は、圧着に力がいる。手が大きく握力が十分な人ならいいが、手が小さい女性や、握力が落ちているオッサン(自分のこと?)ではコツがいる。リングスリーブ「小」は、成人男性ならば比較的苦労せずに圧着ができると思うが、リングスリーブ「中」はそうはいかない。

しかし、試験中に手間取ると、時間のロスである。試験中に圧着に一度失敗すると、リカバリは難しい(リカバリできるテクニックがある人は、そもそも圧着は失敗しないと思うが)。自分の場合も、失敗したらやり直せばよいと安易に考えていたが、実際にやり直すと大幅な時間ロスになる。結線を失敗した場合、リカバリの練習もしてみたが、どうも上手く行かない。時間だけがロスして、焦って失敗する、失敗=時間は間に合わず不合格、の危険がある。

リングスリーブ「中」だと、束ねた電線がすぐにずれてしまうのがまたやっかいだ。ありがちな欠陥が「スリーブで絶縁被覆の上から圧着してしまった」とか、「心線が10mm以上出ているもの」などが起きやすい。
好ましいのが「スリーブの位置が絶縁被覆から2.0mmほど離れた位置」であるが、リングスリーブが大きいことと、4本の電線を束ねて圧着する場合もあるので、圧着する前にずれてしまって何度も電線を束ね直すことになる。

試験対策用の専用工具?もあるが、何かいい方法はないかと思考錯誤の結果、2.0mmのVVFを切断して、出来た切れ端を利用する簡単な方法を思いついた。練習中に大量の電線の切れ端が発生するので、それを利用するのでタダ。

◯こんな工具もあります

ホーザン(HOZAN) 合格クリップ 圧着作業前に接続の事前確認ができ、誤接続を防ぐことができる 入数:10個 専用ホルダー付 P-926
ホーザン(HOZAN) 合格クリップ 圧着作業前に接続の事前確認ができ、誤接続を防ぐことができる 






被覆を剥いで、バラした電線(白でも黒でもどちらでもよい)を5cmほどを使う。
これを、束ねた電線にくくって、リングスリーブを圧着するときに電線がずれないようにするのだ。2.0mmの電線は硬さがちょうどよく、4本程度の電線を束ねるには十分な硬さで使い勝手がよい。
まずは絶縁被覆にぶつかる位置まで押し込める。全ての電線が同じ位置になるように押しこんで、次に2.0mmの電線でくくる。
その位置から、スリーブを少しずらして、絶縁被覆の隙間が2.0mmになるように、親指の爪で調整する。
2.0mmの電線でくくってあると、束ねた電線がずれず、比較的うまく位置決めができる。

位置決めができたら、スリーブ「小」と同じように圧着工具のグリップの根本を持って握る。このとき完全には握らないが、軽く握っているのでスリーブが動かなくなっている。
この状態で今度はグリップを両手で持って、いっきに両手で強くグリップを握って完全に圧着を完了する。

専用工具を使わなくてもいけるので、ぜひ試してみて欲しい。電線は事前に作っておいて、工具入れに入れておくと安心。でも、自分のときの本番では、リングスリーブ「中」を使う課題は出なかった。やれやれ。

又、リングスリーブ「小」の圧着があれば、まずは「小」を先に圧着することで、他の電線が自立して立ち上がり安定するので、先に「小」を固定するとよい。

又、別の記事でも書いたが、リングスリーブ「中」の圧着には、圧着工具はスリーブ大も圧着できる、大きい圧着工具を使って練習していた。大きい工具の方がグリップが長く、両手で握るときにも握りやすく力も出しやすい。

自分も握力がないので、リングスリーブ「中」の場合は、大きい圧着工具の方が力の入れ加減が良かった。これは、人にもよると思うので、色々試して、自分のやりやすい方法を見つけて欲しい。

◯スリーブ「小」の圧着があれば、先に圧着して電線を自立して立たせる
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◯そして、スリーブ「中」で圧着する電線を垂直に立ち上げて、高さを揃える
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◯スリーブ「中」を電線に挿入し・・・
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◯ここで登場するのが2.0mmの電線の切れ端!
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◯スリーブを絶縁被覆にぶつかる位置まで押し込めて・・・
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◯2.0mmの電線の切れ端で束ねた電線をくくる
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◯この状態で電線はずれなくなって安定する
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◯スリーブを少しずらして、絶縁被覆の隙間を2.0mmに調整する
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◯ここで使用するのはスリーブ「大」の圧着ができる圧着工具!
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◯まずは片手で、グリップの根本を持って握る。  このとき、完全には握りきらない感じで止める
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◯次に、両手で握って一気に圧着する
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◯圧着が完了した状態
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◯絶縁被覆の隙間が揃っている
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◯きれいに課題が完成!
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