僕はモンスター映画が好きだ。
自分でもよく分からないが、この手の映画が大好きだ。
 しかし、この手の映画は当たりが非常に少ない。

 毎回「もしかしたら今回は当たりかもしれない」、という淡い期待を込めて鑑賞するのだが打率の方は、当ブログを見てもらえばなんとなく察していただけると思う。

 この手の作品の中には「明らかにハズレ」「これが面白かったら却って困る」、という作品が混ざっている事がある。

 今回紹介するのはそんな作品だ↓

\ゾンビ・レックス~ジュラシック・デッド~/

どっちがタイトルだか、サブタイトルだか分かりにくいが、濃厚に漂う腐臭
「いや、ゾンビだし」
、なんて問題じゃない。
まともに映画を撮るのなら、まずこの題材は選ばないだろう。


とち狂ったチャレンジャー精神あふれる本作品だが、劇場公開作品の文字が見えるがいったいどうなってんだ!?

調べてみたら、「未体験ゾーンの映画たち2018」で紹介されたらしい。
なるほど。なんかスゲー納得した(笑)

タイトルだけでも香ばしいが、配給会社は『ZOMBEE(ゾンビ―)~最凶ゾンビ蜂襲来~』『ジュラシック・エクスペディション』等の実績があるBRODWAY(ブロードウェイ)だ。

ちゃんと日本語吹き替えを付けてくれる、間違った親切さ。パ〇ロンの半分の使い所を間違えてしまっているような感じだ。

ある意味、Z級映画の普及に貢献している会社と言えよう。



【キャスト・スタッフ・データー】
製作年:2017年 
製作国:アメリカ 
上映時間:82分 
原題:「Z/REX:JURASSIC DEAD」


監督:ミルコ・ディビス/トーマス・マートウィック

出演:アンディ・ヘイマン/ラケル”ロッキー”・ペニントン/ルセリス・アウミーン・ペリー/シェイル・ル・ペイジ/フアン・ゴンザレス/

監督は『ZOMBEE(ゾンビ―)~最凶ゾンビ蜂襲来』の人達。
本作の続編も作っているらしい。マジかよ……。


『ゾンビ・レックス~ジュラシック・デッド』:あらすじ
 隕石の衝突により、全ての電子機器が使用不可能になってしまったアメリカ。

そんな中、砂漠の軍事基地が、マッド・サイエンティストに占拠されてしまう。
 基地の奪還に向かう兵士達。さらには、4人の大学生も迷い込んでしまう。

人っ子一人いない基地には、恐ろしいモンスターが、潜んでいて……。


●キャラクター………
 キャラクターは、インパクト抜群な奴が多かった。
兵隊に見えないキャラクターが多い。ヒョロヒョロで腹が出ているではなくて、むしろ、ムキムキ過ぎてボディ・ビルダーにしか見えない人がチラホラいる。
 隊長の無駄に露出の多いボディアーマーに、あなたもメロメロになry……。
もう狙ってやってるとしか思えん。

●ストーリー……△
 勢いだけでその場で考えて撮っていそう。なんだかチグハグな印象。
「ゾンビ薬がなんで出来たか」「T-レックスをどうやって復活させたか」「予言の書はなんなのか」、そういった肝心の所は一切説明しない(笑)


●カメラ……△
 ひと昔前のZ級映画に比べると綺麗だが、普通の作品と比べると粗い。
今はスマホで撮った映像もかなり綺麗だ。その辺は、技術が進歩して良かったと素直に喜ぼう。



●怪物……△
 ゾンビ恐竜は、今時珍しく動く模型で表現されている。
意外とよく出来ていたと思う。ただし、”ゾンビ・レックス”を名乗っている割には小さいのは残念だ。また、一体だけしか出て来ないのも残念だ。

 ゾンビ恐竜よりも普通のゾンビの方が目立っているあたり、何とも言えない脱力感がある。








以下『ゾンビ・レックス~ジュラシック・デッド~』のネタバレ注意












予告編はこんな感じ↓





《T-レックス+ゾンビ》
 最近、この手の映画のあらすじを詳しく紹介するだけ、無駄な気がして来た。
なぜなら、全くもって中身がない上に、ナンセンスこの上ないからだ。
 ただし、ある程度ストーリーを説明しないと、作品のアホらしさが伝わらないので、やっぱり必要だな~、と思わなくもない。うん、やっぱり書いていこう。

……あらすじ書かないと、他に書くことがないわけでは決してないんだからね!
 
さて『ゾンビ・レックス~ジュラシック・デッド』なんてふざけたタイトルの作品、これでシリアスなホラーがやれる訳がない。

本家の『ジュラシック・〇〇』だとか『ゾンビ』系の作品の様に、片方だけの要素なら、いくらでも料理できるだろう。
ジュラシック・ワールド (吹替版)


   
ゾンビ ディレクターズ・カット版 (字幕版)


  
ゾンビ・レックス ~ジュラシック・デッド~ [DVD]


名作名作の要素を足しても名作にはならない

しかしながら、本作は「ゾンビ」+「恐竜」である。

誰が作ったって、B級以下の作品にしかならんわ(笑)

いくらスピルバーグ監督でも、おそらく無理だろう。
(スピルバーグはこんなの撮らない定期)


 本作品、クオリティうんぬんの前に、まず編集の稚拙さ、展開の悪さが目に付く
その辺もクオリティに含まれるのだろうが、特筆すべき悪さだ。

 この編集の悪さが、作品のチグハグさを大きくし、本作品を「B級」、ではなく「Z級」にしている。
開幕の、マッドサイエンティストのウォジック・ボーグ博士が悪い奴に脅される→恐竜ゾンビ誕生の流れ。そこから、何食わぬ顔をして大学教授やってるが、その展開いるのか?

 マッドサイエンティストながら、ゾンビ薬は他から買ってるようだ。
マッドサイエンティストも、業務をなるべくアウトソーシングする時代である。アメリカ的プラグマティズムもここまできたか……(意味不明)

さっそく、ゾンビ薬を使い、生徒の前で猫のゾンビ作って、大ヒンシュクを買うマッドサイエンティスト。大学を首になるボーグ博士。

 ちょっと脇道に逸れるが、マッドサイエンティストを、マッドサイエンティストたらしめるのは、科学に対する度を越した探求心でも邪悪さでもなくコミュ障プレゼン下手なんじゃないだろうか?

「彼らに人並みのコミュ力があれば道を外れない」そんな事を考えてしまった。

 さて、この後車に轢かれるボーグ博士。
いきなりの”漫画☆太郎展開”に全くついていけない。

罪と罰 1 (BUNCH COMICS)




誰かに、蘇生されるボーグ博士。

ゾンビ・レックス3

『マッド・マックス~怒りのデスロード~』に登場した”イモ―タン・ジョー”みたいな感じになる。

マッドマックス 怒りのデス・ロード(字幕版)


 う~ん、映画オタクのボンクラって(※管理人も含む)、なんでこんなに好きな映画が被ってんでしょうか?
そのせいで親近感がわいてしまう。
そうなると、
「つまんねー映画撮ってんじゃねーよ」、と罵れないじゃないか……。

誰がボーグ博士を蘇らせたんだろう?」
そういった、視聴者が観ていて一番気になるところを一切説明しないのもZ級映画あるあるいい感じだ。

続いて、砂漠の真ん中にある基地がボーグ博士に占拠されます。
その危機に、立ち向かうのは5人の軍人。

世界の危機に、5人しか立ち上がらなかったのか……。
彼らに加え、車の故障が原因で基地に辿り着く、パッパラパーの大学生たち。
かくして、兵隊と大学生VSマッドサイエンティスト&ゾンビ恐竜の死闘の火蓋が、切って落とされる。

コンテナから、のっそりと現れたゾンビ・レックス。
CG全盛の時代には珍しく、動く模型で表現されている。

ゾンビ・レックス4

『ジュラシック・パーク』等の超大作に比べたら、当然見劣りするが、これが意外と悪くない。
こういった模型は、たとえ動作がもっさりしていても、不思議な味わいがある。

ゾンビ・レックスの残念さは、造形や動きではなく、本編での扱いの悪さ。
出番が少ないのは、まぁしょうがない。

ただ、華々しく登場した割には、隊長のマッチョメンに素手でボコボコにされる展開いかがなものかと。
このマッチョの隊長なら、たしかに素手でボコボコにしそうな雰囲気はある。
ゾンビ・レックス1


ゾンビ・レックス初登場時は、目が緑色に光っていたのが、この一度ボコボコにされ復活した際に、今度は赤く光るようになる。

ゾンビ・レックスの本気モードである。

ただ、

「うぉぉぉおー!ゾンビ・レックス本気モード来たーーー!」

とは、あんまりならないと思う。

その後も、ゾンビ・レックスに引っ搔かれた兵士が、ゾンビ化していく展開が待っているが、そっちの方に尺を割いているため、いまいちゾンビ・レックスの印象が薄い。

さらに、兵隊役の俳優さんが男女問わず、無駄にマッチョでフィジカルが凄い。そのためさらにゾンビ・レックスの影が薄くなる(笑)

ただし、その筋肉は飾りではなく迫力満点。ショボいカメラワークの割には、アクションシーンは迫力があった。


いまいち存在感が薄いモンスターだが、極めつけは、ラストで重マシンガンにあっさりとバラバラにされる。

う~ん、「ゾンビ化した肉食恐竜」なんてトンチキなバケモン作った割には、素材の味を活かせずに終わってしまい非常に残念だ。

あ、マッドサイエンティストのボーグ博士は、終盤なんとなく部屋から出て来たところを喰われて退場します制御できてたわけじゃないのねww

安定のZ級映画でした。
気になる方は、旧作になってから観賞する事をすすめる。


ゾンビ・レックスの存在意義がさっぱり理解出来なかった。
そもそも、ゾンビにならなくても危険な生物だろうに。

ぱっと見、普通の恐竜。皮膚がボロボロだったりはしない。
ゾンビ・レックス2

ゾンビ薬の存在もそうだが、どうやってT-レックスを復活させたかについては、劇中一切説明しない。

多分、「”ゾンビ”て設定にしておけば撃たれても大丈夫だから」っていう製作者の甘えがチラチラみえて、ちょっとダメでした。

兵士の一人がしょっていたロケットランチャーも、いつの間にか消えているのにも笑った。



《未体験ゾーンの映画たち2018》
 本作品のパッケージに「劇場公開作品」の文字がついているのは、上記のイベントのせい。
「未体験ゾーンの映画たち2018」に参加し、本作品を観賞した人のレビューを読んでみると、

「隣に座っていたおじさんが、開始10分で寝ていた」
「観賞中に眠っていた。7割方眠っていた。疲れていたから入眠作用があるのは助かる」
「久しぶりに時間を無駄にしたと感じた」


、だいたい↑上記の様な感想が並んでいましてね。
ここまで酷評されている映画も珍しいんじゃないでしょうか?

管理人は3日に一回サメ映画を摂取する生活を長く続けた結果、そこら辺が麻痺してしまいいまいちよく分からないですが(重症)

映画を観に行くというよりも、「Z級映画体験会」というイベントなんでしょうね。
まぁ、管理人も近所でこんなもんやってたら、多分行ったと思う(笑)

東京のそういった所は本当に羨ましいです。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
PS:管理人のニックネームを「堂柿弘也」から→鮫乃☆ヒロに変更します。
「実際にいそうな名前は、ちょっとまずくないか?」と今更ながら気づいたので、誰が見たってハンドルネーム、ネット上の偽名と分かるものに変えました。

ネーミングセンス?
ありません。

誰かに相談しなかったの?

友人に「俺、ネット上で”鮫乃☆ヒロ(☆はヒトデの意)”と名乗ろうと思うんだ、どう思う?
、なんて相談しても
「うん、勝手にしろ」と言われるだけだろうし、うん、まぁこれでいいや。





【感想まとめ】
総評:E
●模型のゾンビレックスが、思った以上にいい味わいを出していた。
●無駄にマッチョな俳優が多い。
●ゾンビレックスが、あんまり活躍しないのは残念だ。