今回紹介する作品はこれ↓

 …なんだか言いたい事はあると思うがぐっとこらえて下さい。そして出来ればこの作品を観て欲しい。我々の業界では高評価な作品なんですよ。

 ええ、モンパニ・ホラーではなく、笑えるバカ映画として。

 先日もタイトルに「~ネイビーシールズ」と入っている作品を紹介したが、例によってネイビーシールズは出て来ない。


製作年:2015年  製作国:カナダ、ブルガリア 
上映時間:87分 原題:「ROBOSHARK」


監督:ジェフリー・ランド―
製作:ジェフリー・ビーチ
出演:アレクシス・ピーターマン/ナイジェル・バーバー/ヴァネッサ・グラッセ/アイザック・ヘイグ/ローラ・デイル/マット・リピー



【あらすじ】
 宇宙から飛来した謎の金属球を飲み込んだサメが、一瞬にしてロボ・シャークに変身する。米海軍の潜水艦を血祭りにあげたロボ・シャークはシアトルを目指す。米軍は追跡を開始する。
 一方、米軍の異変に気付いたテレビレポーターのトリッシュは、特ダネを掴もうと仲間達と行動を開始するが……。



●キャラクター………◎、非常にいい。
●ストーリー…………〇、あってないようなものだが展開が早く、飽きない。
●怪物…………………〇、CGはショボいが劇中どんどん進化していく様は笑う。
●悪ノリ………………◎、ギリギリアウトなネタ多数。色んな人に怒られそう。




以下ネタバレ注意






※いつも通り予告編を貼っておきますが、ネタバレを大量に含みますので「最近ロボット物もサメ映画も観てないし観てみようかなー」とお考えの方はスルー推奨。

「あ、予告編だけでお腹いっぱいなんで大丈夫」な方はどうぞ。



予告編はこんな感じ↓




《ロボット+サメ=ロボ・シャーク》
 さて開幕そうそう画面に登場するのはUFO。一切の説明を無視してUFOから射出される謎の球体。
地球に降下してサメに食べられる謎の球体。
 さも当然の様にロボット化するサメ。

 早くも理解が追い付かない展開だが、ここら辺はあの『ロボクロコ』と全く同じ展開である。米軍のマッドな研究者、もしくは宇宙人や緑の液体が出てきたら深く考えちゃ駄目です。
ロボシャーク1
(宇宙人の謎の金属級を食べたサメはロボ・シャークにトランスフォーム。歯は回転ノコギリ)

 ロボ・シャークは付近を潜行していたアメリカ海軍潜水艦を撃沈。これによってしつこい海軍司令に狙われる事となる。
    ↓
 さて、米海軍を怒らせたとは知らないロボ・シャークはシアトルを目指す。
途中で水道管を壊しまくったせいで、主人公一家とも因縁が生じる。
 周囲に被害を与えながら移動するロボ・シャーク。
ショッピングセンターにて米軍と対決するも、あっさりと蹴散らす。


ロボシャーク2
(地中も移動可能。メタルなボディは銃弾なんてへっちゃらだい!)
      ↓
 ロボ・シャークにコテンパンにされ怒りに燃える司令部。
その司令部に待ったをかける男が現る。

ロボシャーク3
(既視感が凄いビルさん。フルネームはビル・グレイツ。MS(エムエス)ドローンでロボ・シャークに戦いを挑む大富豪。捕まえて解析したあかつきには「シェアを独占」するつもりらしい。大丈夫なのか?このキャラ…)

 主人公の協力をえてロボ・シャークと対決するビル。案の定喰われるビル。

 海軍司令:「出しゃばる大富豪が一人減っていい気味だ」
……さっきからギリギリなネタばっかりだが、大丈夫なのか?
 この辺はアメリカ人の懐のでかさを表現しているのだろうか。向こうのブラックジョークは、正直よく分からん。
      ↓
 ロボ・シャークは高校へ。
主人公一家も生徒を救出するために、現場へ。


ロボシャーク4
(こんな時にスマホをじっと見ている娘:メロディに対して)

ロボシャーク5
(対してメロディの返答。そりゃ大変だ!仕方ない)

 ロボ・シャークはTwitterのアカウントを作って、主人公一家の娘をフォロー。
 絵文字・顔文字もバッチリ使いこなす。

 海だけではなく、ネットの海もカバーする行動範囲の広さ。

 娘の送ったダイレクトメッセージで襲撃を止める・ロボシャーク。
しかし攻撃する米軍。米軍の銃撃で動きの止まるロボ・シャーク。


ロボシャーク6
(サイドからガトリング砲展開。水中に展開した舞台を皆〇し)
……しかし何故サメに水中戦を挑むのか?、この作戦の不味さは指摘すべき。
       ↓
 なんやかんやで空を飛ぶロボ・シャーク。
 この時点で、海・陸・空、さらにはネットの海を自由自在に泳ぎ回る汎用性の高さを見せつける。

 轟天号(ごうてんごう)もビックリの性能だ。空想科学読本で取り上げてもらいたいものだ。
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ロボシャーク7
(飛ぶよ!だってロボだもん!)

   ↓
 オチは色々あってメカチワワ誕生。
 あんまり深く考えちゃ駄目。考えるな感じろ!ロボ・シャークを…。

 矢継ぎ早に大味なギャグを繰り出してくる作品。この手のB級映画では設定ばかりあって、本編ではそれが活かされないなんてのはざらだが、その点本作『ロボシャークVSネイビーシールズ』では出し惜しみせずにガンガン繰り出してくる。

 力業のギャグで最後まで飽きずに観賞できる。

 モンパニと言うよりはコメディ映画です。
似たような設定の『ロボクロコ』よりは面白かったと思う。
ロボクロコ LBX-153 [DVD]


 なんだか妙に観賞のハードルを上げる事ばかり書いてしまったが、B級のバカ映画です。あんまり期待せずに気楽に観て下さい。

 個人的にビル・グレイツさんの下りでお腹いっぱい。
”グレイツ”だからね、変な退場のさせ方しても「凄い・偉大」って言っときゃ大丈夫さ!


《私のフォロワーは89万6千人です》
 この映画は機械鮫が出て来るコメディ映画である。
ついでに、昨今のTwitterを始めとしたネットの情報拡散を、視覚化した意欲作である。

 登場人物達が、Twitterで情報を受け取っている様子を眼でみえるように表現していたのは、素直に面白いと感じた。
 ネットにおけるいわゆる「バズる」様が分かりやすく表現されていて面白い。

 さらにフォロワーが増えていくにつれて、飛び出すのが↑小題の台詞。
 トリッシュの手柄を横取りしようとした女に対してのメロディが放った台詞なんだが、このようにTwitterのフォロワーの数が自分の全てかのように感じてしまうのは、現代の新たな病気かもしれない。

 本作はバカ映画のフリをして、我々に鋭い問いを投げかける問題作なのかもしれない。……うん、多分違うな。

 家でダラダラしながら観る分には十分面白い作品だと思う。
 


【感想まとめ】
総評:C
●ロボ・シャークのCGは残念。
●パニックではなくコメディよりの映画。
●「ロボ・シャークが私をフォロー!?」
●ビル・グレイツさん。