北の国から’92巣立ち(後半)

「ここ2~3日、ほとんど、ビールしか口に入ってないわけで・・・」
タマ子の妊娠を知って動揺する純。
「トロ子・・・何借りたらいい?」
と、相談するも、返答は「陽のあたる場所」お奨めすると言って、電話を切ってしまうタマ子。
(ちなみに「トロ子」は純がつけたタマコのあだ名で、トロいからとの理由で使ってました)
純は気休めの為に、「陽のあたる場所」を借ります。
しかしこれが相手を妊娠させ、苦悩の挙句、相手を殺してしまう内容・・・。

夢にもうなされ、嫌な滝汗で目が覚めます。^±^;
以来、タマ子ともしっくり行かなくなります。
ある日、スタンドに東京の小学校の同級生、中井に会い、皆集まることになります。そこで黒木たちの噂話を耳にして、「妊娠検査薬」を買ってタマ子と落ち合います。
妊娠検査薬は、尿に検査薬をかけて3分待つのですが、陽性の場合は残念な色に変わるのだそうです。
結果は・・・。
「残念な色が出た・・・」。^±^;…残念な色って

純が、国立(くにたち)にある田辺産婦人科に行くと、タマ子が入院してました。
そこでタマ子の叔父に出会い、えらい剣幕でいきなり2度殴られます。
そして、
「書け!保証人の名前に住所、それと電話番号!」
純が拒もうとすると、
叔父「保証能力がお前にあると思ってるのか!」
純「思ってません」
叔父「じゃあどうする!」
タマ子の叔父は、純の父親の名前を聞き出します。純が「それは勘弁してください」と言っても聞き入れてもらえません。また、叔父に電話番号を聞き出されるも、実際に電話がないのでどうすることができません。
叔父「それでは住所は!」
純が躊躇すると、一層大声で、
叔父「住所は!!!(゚Д゚)ノx±x」
純「・・・富良野市」
叔父「書け!!」
叔母は「嘘書いてもすぐにばれるわよ」・・・。嫌な性格だ。

五郎は呼び出され、東京に来ます。普段使わない飛行機で、すぐに飛んできたのでした。
ラーメン屋にて・・・。
五郎「ひとつ聞くけど、結婚する気、あるの? その娘さんと・・・」
純「・・・」
五郎「そりゃ、そうだよな・・・。まだ若いもの・・・。謝っちゃお。とにかく、二人で謝りゃ、何とかなるさ・・・。それっきゃない。真似してなさい、父さんの言うとおりに・・・」

そして高円寺の豆腐屋を営む叔父の家に行く二人。
「ご挨拶代わりに」と、かぼちゃを置きます。^±^…出た、かぼちゃ
20120211・北の国から巣立ち・後

そこでタマ子の叔父に長々と嫌味を言われます。

叔父「芝居じみたことはもうやめてくれ・・・。頭を上げてくれ、話もできねえ・・・。あんたはとにかくすっ飛んできた。それはあんたの誠意なんだろう。確かにそれはそうだろう。あんたには娘さん、いるのかね?」
五郎「・・・はい」
叔父「なんて名前だ?」
五郎「蛍って言います」
叔父「いくつだ」
五郎「19です」
叔父「かわいいか?」
(五郎、照れる)
叔父「想像してくれ・・・。その蛍さんが、どっかの不良に孕まされた・・・。あんた、その時、どう思うかね。・・・タマ子の父親が鹿児島にいる・・・。あんた、その、蛍さんが誰にも相談できずに、恥を忍んで、一人で病院を探し、診察台に乗せられる・・・」
そして、タマ子の叔父はこう言います。
「あんたはさっきから、誠意と言ってる・・・。
あんたにとってはこうやっているのが誠意としてるが、
こっち側には、誠意に取れん・・・。誠意って、何かね?」

そう言って・・・さらに・・・。
「・・・もういい。・・・わかった。
これ以上話しても、始まらん。
おい、客が帰るぞ!
そのかぼちゃ、持って帰ってもらえ!」

その帰り、五郎は、純に、「おう、一杯飲むか・・・」と、酒に誘います。

五郎「疲れたなさすがに。ちょっと疲れた・・・」
純「すいませんでした・・・」
五郎「気にすんな、気にすんな。そんな意味じゃねえんだよ・・・」

それから純に気を使い、世間話をする五郎。優しさが滲みます。^±^
しかし、純は、そんな五郎に、
「・・・傷ついていた。父さんが僕を叱らなかったからだ・・・。父さんは、相変わらず、貧しい父さんで、服装からもそれがわかり・・・。それが、どうやってお金を作ったのか、息子のために飛んで来てくれ、息子のために頭をこすりつけ、息子のために屈辱に耐え・・・。父さん、僕を叱ってください。お願いだから、話をそらさないで・・・」

五郎がその居酒屋から流れるBGMを聞いて、突然言います・・・。

五郎「この歌、・・・なんっていう歌だ?」
純「長淵剛の、西新宿のおやじの歌っていうんです・・・」
五郎「・・・いい、歌だ・・・。・・・純、大晦日には帰って来られるんだろ?」
(純、うなずく)
五郎「本当だな? 約束したぞ」
純「約束・・・します・・・」

その晩、純はかぼちゃを磨きます。

五郎は、師匠であり、棟梁である加納金治(大地康雄さん)から300万円で丸太を手放し、中畑家から借りたお金と「誠意」を賄います。
それを知った中畑は五郎を探します。中畑が車を降りると怖がった五郎がそこにやって来ます。子牛ぐらいの熊が出たそうです。中畑は屈託なく笑いながら、
「薄くても髪の毛は逆立つもんなんだな」

とりあえず落ち着いた五郎は中畑に話します。
タダで家を作る方法が見つかったといいます。それは「石を使う」ことで、木を捨てて石の家を作り、自分で井戸を掘る決意をします。中畑が難しいぞと返すと、
「中ちゃん、こういう歌を知ってるか? 
♪やるなら今しかねえ、やるなら今しかねえ、
66のおやじの口癖は、やるなら今しかねえ・・・」

そういって井戸を掘り始めます。
・・・再び東京。タマ子が冬になる前、再び純の前に現れます。
五郎から送られた100万円を返すといいます・・・。
「お気持ちだけはいただきましたから」と。
タマ子は叔父が純を呼びつけたことも知らなかったといいます。
そして鹿児島に帰るといいます。
「東京はもういい・・・。私・・・卒業する・・・。
純君のこと、楽しかった・・・」

♪誰かさんと誰かさんが麦畑、チュッチュッチュッチュしている、いいじゃないか、
僕には恋人ないけれど、いつかは誰かさんと麦畑・・・φ^±^ノ
歌いながら・・・。^±^

「父さん、元気ですか、心配かけてすいません。この金はどうやって作った金ですか。父さんが一人で富良野で・・・どうやって・・・」

富良野では雪の中、五郎が井戸を掘っているとこごみが現れます。
富良野のへそ通りで小さなスナックを開くといいます。店の名前は「こごみ」です。
五郎は懐かしがり、
「いやいやいやいや、昔の名前で出てますものね~」
と笑いながら話します。
井戸は6メートル掘って、まだ何もでないといいます。先週は岩にぶち当たったと。あとひとつきで、大晦日までに間に合わせたいといいます。
子供が帰ってくるからそのときまでに風呂を作るといいます。
それを聞いてこごみは、
「涙が出ちゃいそう」。
五郎「なんでよぉ~」
こごみ「水、出るといいね」

クリスマス、こごみの店が開店。まだ五郎は井戸の中。その時、ちょうど水が出て・・・。ついに井戸を掘り当てました。クリスマスでカラオケで盛り上がってるスナックに五郎がやって来ます。
五郎「出た・・・。水が・・・。出たよ・・・」
中畑「本当か?」
こごみ「けんちゃん、シャンパン1万円のやつ~」

大晦日。風呂も沸きあがり、
♪やるなら今しかねえ・・・φ^±^ノ
ご機嫌で風呂を沸かし、門松を立て、純を迎えに行きます。

早速、純は、タマ子から返してもらったお金を五郎に渡そうとします。
純「ありがとう・・・。本当にありがとう・・・。自分らのやった責任は自分で責任を背負わなけりゃいけないはずで・・・。弁償は父でなく自分ですべきことで・・・」
五郎「そっか・・・。お前の言うことはわかった・・・」
純「すいません。何か、生意気な言い方・・・」
五郎「・・・うん、そうだな・・・、うん、もう、なんだ、出すぎた真似しちまったかな・・・」
しかし金はもらっておけと。いったん捨てた金は受け取らんと。純が躊躇していると、
五郎「大金だ! ものすごい大金だ! 今にもひったくりそうだ! やった以上、見栄というものがある。手が出て取られんうちに、早く、しまえ、しまえ」
純がお金を受け取ると、
五郎「それでいい、それでいい、非常にもったいないが・・・それでいい」
純「・・・」
五郎「純、このお金は・・・大きかったんだ」
純「すいません」
五郎「いや、金をなくしたことこそが大きかったんだ。金をなくしたからじゃない。そのためにでっかいものを見つけた。金があったためにすっかり忘れかけてた・・・。金がなかったら知恵だけが頼りだ。知恵と、てめえの出せるパワーと・・・」

その後、蛍とも会うのですが、和久井も一緒でした。
そして将来は札幌に行って正看護婦になるので、富良野には帰って来れないと苛立った言葉で五郎に話します。
五郎は、気にすることはないと言います。
「自分がいいと思った道を行けばいいんだ。それが一番だ。良かったじゃないか」
その晩、純は和久井といる蛍に、
「父さん、待ってるんだ」
と、蛍を連れ戻しますが、その間に事件は起こります。
五郎が雪下ろしをしている間に足を滑らせ、体が動かなくなってしまいます。
外は猛吹雪。
純たちは五郎が住んでいる家に待機しますが、いつまでたっても戻りません。
年が明け、午前2時になっても・・・。心配になった純は、犬のアキナと一緒に外に出て、近所の人に聞きまわります。
その時、五郎は、力を振り絞って、凍死しないようにシートを自らの体にかけ、スコップを削り、火をおこして自分の手を温め、命をつないでいました。
しかし次第に体力を奪われ、令子たちの幻覚を見て格闘するようになります。
令子はあの世から、「寝ちゃだめ」と励まします。

五郎「令子か・・・。どうなんだ、おいら、・・・もう、これで・・・いいのかな・・・」
令子「まだ、だめよ」
五郎「どうして・・・。これ以上、俺がしゃしゃり出たって、あいつら、迷惑に感じるだけだ・・・。あいつら、自分で責任を取りたがってる・・・」
令子「だめ」
五郎「なぜ」
令子「あの子達はまだ巣立ったばかりだから・・・」
五郎「どうして」
令子「まだきっと巣に戻りたくなるから・・・。寝ちゃダメ。巣を守って。寝ないでしっかり巣を守ってて」

遠のく意識・・・。その時アキナの声が・・・。
アキナが五郎を見つけ出したのでした。

九死に一生の状態で、五郎の姿を見つけると取り乱した蛍が、
「いや~~~。父さん~~~」
泣き喚く蛍。
咄嗟に、加納が蛍を殴ります。
「お前は看護婦の卵じゃねえか!
こういうとき、どうすればいいんだ!」

純も祈ります・・・。
「父さん、父さん・・・生きていてください。父さん、父さん、お願いします」

本当に危機一髪でした。
8時間近く動けないまま、マイナス17度の場所に・・・。
犬を抱いていたのが幸いで、加納が五郎がいる場所を知ったいたおかげで助かったのでした。
もちろん、純も蛍も、その風呂のある場所は知る由もなく、五郎が秘密裡に、二人を驚かせようとした場所だけに無理もないのですが。
純たちは加納の家に行ってお礼を言いますが、加納は言います。
「これは運じゃねえ。犬のおかげでもねえ。これはあいつが自分で生きたんだ」。
さらに、この状態ならばお前ら子供だったらとっくに死んでると。
その姿に涙が出ると・・・。

蛍は富良野に残り、札幌に行くのをためらいますが、純に諭されます。
父親はそんなことをされても喜ばないと。それは男同士だからよくわかると。
それから、純もまた、富良野に帰ることを決意します。
「東京は・・・東京は、もう俺、未練ないんだ。東京はもう俺、卒業したんだ・・・。親父のことは俺に任せろ。蛍、お前のことはうまく話すさ。父さんを傷つけないように・・・」

富良野から離れる蛍に去来するものはこれで払拭され、列車に乗っていきます。

純が病院に戻ると、五郎が気がつき、
「・・・どうしてここにいる。いるはずのないやつが・・・次から次へと来やがって・・・」

その言葉を聞き、純は涙するのでした。

                              (了)

誠意って、何かね!(゚Д゚)ノx±x  §←かぼちゃ
そのかぼちゃ、持って帰ってもらえ!(゚Д゚)ノx±xノ§