今週9月1日(月)に、NHKテレビで放映された「クローズアップ現代」で、「コピペ」が取り上げられていた。

 コピペとは、コピー&ペーストのこと。インターネットのサイト上に書かれている文章を、そのままコピー、ペーストすることにより、自分の文章として仕上げてしまうのだ。

 このコピペが、今学校・会社など、日常社会でも、正当な行為として行われている。「情報をそのまま抜書きする」という行為は、果たして社会で受け入れられるのか。

 以前、文章講座を開講している学校に通った。そこの講師が受講生の課題文を見て、「非常に秀でた内容、そして文章だったが、念のためインターネットで記述を確認したところ、そのままそっくり、サイトからの写し書きだった。」と激怒していたのを思い出した。

 今日学生なら、レポートや論文を書く、社会人なら、会社のメールのやりとり、仕事上の文章を書く、私生活ならメール、ブログを書くなど、「書く」という行為は、日常化している。

 自分としては、文章の上手下手にかかわらず、いかに読む人の心に届く文章を書くべきか。それは書き方ばかりでなく、自分の考えや意志を、相手にきちんと伝えたい。それはどうすれば、理想の文章に近づけるのか、いつも頭を悩ましている。

 でも試行錯誤しながらも、自分の文章を書き終えたとき、自分の考えが少しでも文章に反映していると思うと、ある種の充実感を得ることができる。そしてまた次に書くときは、もっと読む人に伝わる文にしようという思いで、書くことを続ける。

 インターネットで見つけた文章を、そのまま使うのは易しいことだ。でも時間の節約や、きれいな表現を求めるあまり、その人が書く文章のオリジナリティは、完全に失われる。本来「書く」という行為が、何のためであるのかを見失っているのではないか。

 インターネットで、情報が溢れている今日だからこそ、多くの情報を得ることができるのは、喜ばしい。しかし、その情報の多さに目がくらんで、それをコピーするという行為は、その人が持っている考え、意志を表現せぬまま、潰していることに他ならない。コピペがもたらす問題点を、もっと論議するべきだと思う。