個人凍死家テリーの投資生活チラシの裏

ここはおいらのチラシの裏。 投資生活のメモや投資家さんとの交流を記録して行きます。読者の生活に何も役立たないが、一瞬だけ笑顔になれる落書きを目指します。 チラシの裏に内容や数を期待しちゃいけないぜ! e-mail: frozen.investor.telly@gmail.com

秋も深まり、年の瀬と四半期の業務締めの声が聞こえてまいりました。進捗、ダメです....。
NMZ3
我が家の次女作。使い方教えてないのにWindows付属のペイントを使いこなしてて驚いた。


今年も投票がはじまった、

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」

今年も懲りずに「あのインデックス」に連動するファンドに仲間とともに投票。
昨年は10票(ただし投票者数2名)で20位入賞を惜しくも逃したこのファンド。
今年は入賞返り咲きなるのか!


asakusa_img1

このアイキャッチはお題に沿ってるんだけど、現地に行った事ない人にはわからんわな。

そしてそして、発表の当日は、昨年に引き続き、FOY2018懇親会を計画中。

今年は昨年の実績を踏まえ、若干の定員の増加チケットの2回販売

(土曜または日曜日:1回目 + 平日夜:2回目)を計画中です。

来年の年明けも「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」のあと、


懇親会でワイン妖怪と握手だ!


前回はテリー君の北海道地震体験道中記第3弾
として、停電と空腹に耐えながら過ごした地震発生日の夜についてお話しました。今回は当初の帰宅予定日である3日目の体験談をつらつらと書いていき、外出先での被災に対応するための智恵と準備についてお話したいと思います。
Point Blur_20180918_154745

活気を取り戻す朝 6時34分(滞在3日目の朝)

また朝が来ました。金曜日の朝です。
昨日と同様、さわやかな空気が札幌の町を包み込んでいます

部屋の電気を入れました。やはり電気は点きません

まだこのブロックは停電か!

さすがにカキフライとコーラだけでは不十分なようで、お腹はすきはじめました
実は前日の夜、食料はないかとリュックサックを全部ひっくり返して非常食の探索を実施したところ、ポケットの奥から貴重な食べ物が発掘されました。

IMG_20180919_200146
(帰宅後撮影したもの)


だめじゃん!

腹減ったじょ~

電源と食料のオアシス発見 7時17分

昨晩の復電を受け、朝の巡検に向かいます。
昨日お世話になった「松」へ向かうものの、さすがに人影はなし。居酒屋さんだから朝はさすがにね。
そしてその近所を歩いていると、とてつもなく良いコーヒーの香りが....。

見つけたお店がこちら。

蓑島珈琲珈房 ムッシュ
 お店の紹介:その1
 お店の紹介:その2

カウンターとボックス席のある昔ながらの「喫茶店らしい喫茶店」です。
ドアは開いていて、中を覗くとマスターが座っておられる。
「おはようございます。やってます? 昨日からあまり食べていないので、何か軽くでも食べられたら」と声をかけたところ、気さくなマスター「トーストのモーニングセットはできるよ」とのこと。

「うぉーーーーーー! 久々の食事らしい食事だぁ~っ!」小躍り。
IMG_20180907_080729
(画質悪くてすみません)

ほんと、ここでも心の荷がかなりおりました。
さらに、マスターにホテルのブロックが停電であることを説明し、保有するありとあらゆるバッテリを持つ機器の充電をお願いし、快諾していただきました。
そしてスマホの電源を入れて気付きました。

「あっ、電波回復してる」

久々の通電&通信です。ついったーを起動して通知等をひととおり眺めました。
前日からいくつか現況を報告していたところ、フォローワーさんから励まし「水飲んでたらそうそう死なないから」という有難い助言やらをいただき、久々にニヤリとする時間が訪れました。
そういえば、ということで、前日に飲むはずだったフォローワーさんにDMで連絡をとってみました。

すると、その方のお住まいもまだ停電で、バッテリ減少に危機感を感じている、とのことで、この喫茶店の存在をお知らせしたところ、たまたま近所まで来ていたので食事も含めてお越しになる、とのこと。日は跨いでしまいましたが、お会いしたかった方と再会することになったのです。

危機に立ち向かう人 8時32分

そのフォローワーさんがご友人とともに到着。凄い数のモバイル機器、バッテリを持参で登場
マスターの許可をいただいて充電させていただくことに。

ここでマスター、そしてあとからお店に出勤になったマスターの奥様とともに地震がらみで世間話を小一時間。
・とにかく食事がいただけて充電させてもらって助かったこと
・しばらくの間、食料(生鮮)は大変そうなこと。奥様は昨日、スーパーで買い物するのに相当苦労したとのこと。
・みんな不安からか買占めがすごかった
・マスターのご自宅は「断水する」という噂で風呂一杯水を張ったが、結局早期復旧してムダになってしまったこと(無駄になってよかったという判断もあるというお話をしました)
・今回は季節が良かったからいいが、真冬だったら大変なことになっていた
・(私が)東日本大震災で停電になったとき、石油ファンヒーターが動かなくて寒い思いをした
・そういえば、芯が出てくるタイプの電気不要のストーブは昔持っていたが捨てちゃった(マスター談)
・マスターと奥様、大変楽しみにしていたスポーツ大会に参加予定だったのに、地震で中止が決定し至極残念そう
・前日は通信回線によって通じやすい、通じにくいってのがありましたね。
 (フォローワーさんやご友人、マスターの奥様も前日午後から「スマホのネット系の電波」は通じにくいかアンテナ出なかったという共通の体験をされていた)
・ブロックごとに停電してて、どういう順序で復旧なのかわからんですね
・電車は今日動きそうですかね? 今日の夕方の飛行機の予約があるんですが。
なんて感じでお話しました。

このフォローワーさん、自宅地区も絶賛停電中だそうなのですが、なんと、発災後、ボランティアとして避難所の設営・運営のお手伝いをなさっておられたとのこと。
自宅ご近所のお知り合いの一人暮らしのお年寄りを余震の際の危険を考えて避難所まで一緒に連れてこられたり水汲みしたりなさっておられたとのこと。

どんだけ偉いんだよ、おい

もともとこの日の夕方、新千歳空港から東京へ戻る予定でおり、ホテルは当日朝でチェックアウトせねばなりません。
そもそも飛行機が飛ぶか確定ではない(ネット情報によれば当日から新千歳空港は復旧予定とのことでしたが)し、仮に飛ぶとして、札幌から新千歳空港までたどり着けるのかどうか。
JR千歳線も復旧に向け尽力中のようでしたが、総発電電力が不足している中、果たして大きなエネルギーを使う電車が走れるのかどうかも不透明です。
高速道路は寸断されているらしく、バス会社のホームページで空港行の高速バスの運行予定は全路線未定とのこと。

うむ。歩くしかないか。

Screenshot_20180907-104804

だめだこりゃ。


ネット回線が復旧し、様々な情報が入ってきます。鉄道会社やバス会社のホームページも更新されており、企業にも電気が行き始めたようです。(相変わらずホテルの区画は停電していますが)

ということで、ホテルを追い出されたあと、交通機関の運行状況次第では路頭に迷うというリスクが顕在化したわけです。
下手をすると指定の飛行機が運休し、新千歳空港で大混雑の中、足止めの可能性もあります。
ここは判断に迷うところ。そこで、最悪の事態を想定し札幌在住のこのフォローワーさんには「最悪、避難所で雨風を凌がせていただきたい。手伝えるお仕事があれば何でもさせていただくので」という事前のお願いをしておきました。
これで孤独死する可能性はかなり低くなるでしょう(大げさ?)。

また別れ際「テリーさん、現金ある?」と聞かれました。
そういえば、キャッシュは乏しいままです。どうせコンビニATMで下ろせばいいやと思っていたので、手持ちのキャッシュは数千円
新千歳までの電車賃は出ますが、その後何かあればアウトです。
すると、1万円を貸してくれると言うじゃないですか!

ネ申 か よ !

そして美味しいコーヒーとトーストを頂戴し、1万円札を握り締めて社畜場(2日目)に向かいまし
た。

旅行中に災害にあっても生き残れる必携グッズ2:

現金(最低でも数万円は持っておきたいところ千円札多めも大事)

教訓:停電時、コンビニATMは使えません!

社畜はつらいよ・リターンズ 10時00分

幸いなことに、社畜場は復電しており、昨日延期になったパワーポイントを使ったプレゼンと会議が開催されました。ただし、非常事態であるということで、会議の重要度の低い部分は中止となり、昼には業務終了となりました。

昼食を求めて・リターンズ 12時15分

業務は終えましたが昼食はまだです。ホテルをチェックアウトし、荷物をフロントに預けて周辺に食事を探しに出かけます。
ホテルはまだ停電。隣のブロックは復電しており、今日も昨日に引き続き天国と地獄です。

しばらく歩き回ったところ、スーパーマーケットを発見。電気も来ており、営業しております。
店外までの行列もなく、ここで買い物をすることに。
店内、大方の食料は底をついており、最後の1個のカップラーメンを手に入れました。イートインコーナーでお湯も沸いています
ほかにめぼしい食料品は既になく、ポテトチップスやおつまみのビーフジャーキーなんかが残っていたので非常食として購入しました。
この時点で新千歳空港1泊籠城戦の覚悟です。

レジに行列はできていましたが、10分程度でお支払い完了。復電していたのでカード払いもできました。キャッシュ使わずに済んだのは助かった。

ということで、こちらが昼食。#辛味投資家
Screenshot_20180919-114211

久々に食べた「暖かい」食べ物です。暖かい以上に暑くなりましたが。

イートインコーナーには電源も備え付けられており、空席があったためそちらを使わせていただき、充電しながらの情報収集です。
すると、札幌-新千歳空港間の快速エアポートが午後1時過ぎから運行再開の予定、との情報が。
Screenshot_20180919-114219
こういった現地からの生の情報がものすごく役に立ちました

一方で、こういった糞情報も氾濫していたのも事実。
2018-09-19 (4)

Dmh40APUYAYT8vK
Dmh4z_7VAAUuso-

これ、電波状態がよく、バッテリも十分あれば読み飛ばすだけですが、それらが危うい時にこんなコピペ情報だけが表示されるとなると本当に困ります
ツイッターを用いた情報収集の難しさ、良し悪しがよくわかった体験です。
一方で、前日のスマホ電波不通時に感じたのは、ラジオの偉大さです。

旅行中に災害にあっても生き残れる必携グッズ3:

電池で動く携帯型ラジオ

やはりラジオから様々な情報、特に避難所の設置状況や炊き出し情報など地元の生活に根ざした情報が来ることは安心感につながります。帰宅後家族に聞くと、(東京の)テレビで報じられていたのは、地滑りで山が大きく崩れたヘリコプターからの動画や清田区で液状化が起こった画像といったショッキングな「絵ヅラがいい」ものや札幌駅の通路で一夜を過ごす旅行客のインタビューなど、被災地目線ではない報道ばかりだったとのこと。そう考えると被災地では当面テレビは不要なのかもしれない、と感じざるを得ませんでした。



新千歳空港発着の航空機は、午前早めの便が運休となったものの、昼ごろからは運行していることが航空会社公式の発着情報からわかりました。

ツイッターで検索したところでは、早めの便に搭乗予定の方々はバスも運休中のためタクシーを利用して新千歳空港へ向かっている様子。
さすがにタクシーでは費用がかかりますし(こういう事態でも弊社では会社のお金はまず出ません)、予約している飛行機は夕方以降の便ですので、電車が動いてさえくれれば慌てる必要はないという判断で暫し様子見としました。

札幌駅はここ数日の旅行客が溜まっていることは十分に予測され、改札口には行列ができているという情報もあったことから、運行直後の電車には乗らず、数時間後に札幌駅へ向かう心積もりでおりました。

いざ、新千歳空港へ 14時00分

情報によれば、札幌駅の混雑は相当なもので、おそらく電車も寿司詰め満員が予想されました。この電車にゴロゴロのキャリーバッグを持ち込もうとするのは相当なリスクを伴うと判断しました。
ホテルの方に聞いたところ、その時点では宅配便は受入停止しているが、回復次第発送は可能で、それまでホテル内で預かってくれるとのことで、大きな荷物は宅配便で送ってもらうことにしました。
2018-09-19 (2)

荷物が減るのは良いことでもあり悪いことでもあり、仮に新千歳で籠城となった場合、大きな荷物がない=衣類や道具がないということになり、それはそれで賭けではありました。
ただ、札幌駅、電車内、空港内と相当な混雑が予想される中、大荷物を転がして歩くことはキツイので、季節も季節で凍死することはないと判断し、荷物は宅配便預けになりました。キャッシュも少ないので着払いです。
リュックサックには籠城に備え着替え一式北大洗面所名産のペットボトル水2本「命のザンギ」「東京ばなな」、そして貴重品LEDライトを詰め込みます。ちゅーると高級かりかりは宅配便のほうにしました。
IMG_20180919_200146

札幌駅着 14時22分

様々な情報を得て、行列に並ぶ覚悟で札幌駅に到着です。

ところがところが....。

自動券売機はガラガラ。すぐに切符が買えました。

そのまま改札口へ向かうと、電光掲示板には14時20分発 快速エアポートの文字が。
スマホを見ると時刻は14時22分。もう行っちゃっていると諦めかけたとき聞こえて来たのが駅員さんの、
「発車が遅れております~ 新千歳空港行き~ 快速エアポートはぁ~ 間もなくぅ~」というアナウンス。
急いで階段を上がると発車ベルが鳴り始めました。寿司詰め覚悟で停車中の列車を見てびっくり。

空いてるじゃん!

プラットホーム上の駅員さんと警察官2名(おそらく混雑の整理のため派遣されたものと思量)に軽く会釈し、最寄の扉からピョンと乗り込むと扉が閉まりました。
事前の大混雑を覆す混雑率で札幌駅を発車です。

車内はやはり空いており、着席することも可能でした。
Screenshot_20180919-114151

これまで何度も快速エアポートに乗車していますが、今まで乗車した中で一番空いていた感じです。
普段は大きな荷物を抱えた旅行者に加え、千歳や新札幌までの地元の通勤や買い物のためのお客さんも多く、立ち客が多数出るのが普通でした。
それに比べて明らかに乗車率は低めです。
途中、新札幌と千歳などでぽつぽつとお客さんが下車し、乗車客はあまりなかったようです。
この時点では市内の地下鉄はまだ動いていなかったかと思います。
道内で最も早く復旧した公共交通機関はこの快速エアポートだったのではないでしょうか。
(と思ったら、札幌市電がいち早く当日10時半くらいに復旧していたようです)

新千歳空港に到着 15時すぎ

新千歳空港駅付近に先行の電車が詰まっているとかで、乗車した電車はしばらく南千歳駅手前で待たされた以外はとりたててトラブルもなく、新千歳空港に到着しました。
空港内の混雑と1泊の籠城を覚悟しておりましたが、幸いなことに搭乗予定の便は運行しており、チェックインまではそれなりに並びましたが時間的な余裕もあり、無事搭乗券を受け取ることができました。混雑度はこんな感じでした。

Point Blur_20180918_154745

やはり欠航便が多数出た空港であり、空港グランドスタッフの方はイレギュラーへの対応欠航で不機嫌な乗客へのケアなど、かなり精神的にきついお仕事をなさっておられることがよくわかりました。(新千歳の場合、「欠航祭」は冬場によく起こるので、それなりの経験はあるとは思いますが)
また、この日の空港は道内節電のために空調が停止されており、客の多さもあってビル内はかなりの蒸し暑さで、労働環境としてはかなり厳しかったように思います。

2018-09-19 (6)

こういった欠航が発生した場合の振り替え手続きについては、乗客としてどう行動すべきか、状況に応じたノウハウがあります。飛行機ヲタとして、年間50搭乗以上(×2社)を数年間続けたときに得た経験(米国旅行に行くために、まず羽田から札幌へ行き、1泊の後沖縄を経由しつつ成田へ出てNY線に乗る途中、沖縄で台風の直撃を受けて大変なことになった経験など)を踏まえ、機会を見て記事に出来ればと考えています。(いつになるかは知らん)

ありがとう北海道、がんばれ北海道!

様々な思いを乗せて、飛行機は新千歳空港を離陸しました。怒涛の3日間でした。
離陸してしまえばあっという間に羽田です。
IMG_20180907_173939


今回、いろいろな経験をしました。そして、会いたかった知人にも会えず仕舞いでした。
また落ち着きましたら必ず北海道に遊びに行って経済回します!

それまで北海道のみなさん、がんばっていきましょう!
離れた地からも応援しています。

そして無事帰宅

2018-09-19 (5)
怒涛の3日間、いろいろな経験をしました。大変だったのは間違いないのですが、私よりももっと大変だった方がたくさんおられます。

被災された方、台風一過の倒木対応で鉄路の復旧にご尽力いただいた保線員の方、空港バス停で混雑する乗客を誘導していた警備員の方、急な地震に対応してくださったホテルスタッフの皆さん、停電復旧のため尽力いただいた北電社員のみなさん、電波を止めず情報網を確保してくださった情報通信会社の皆さん、「命のザンギ」を分けてくださった松のご主人、路上で手信号で交通整理してくださった警察官の方、美味しい朝食を出してくださった喫茶店のマスター、絶え間なく訪れる買い物客に笑顔で対応していたスーパーの店員さん、蒸し暑い中、空港内を走り回っていたグランドスタッフの皆さん、1万円貸してくれた札幌の友、電車が動かなかったら札幌から空港まで自家用車で送ってあげるよ、と申し出てくれた旭川の友。

皆さんのお陰で不肖テリー、無事に家族の下へ戻れました。

本当にありがとうございました。

「命のザンギ」は帰宅後自宅にて電子レンジで温めてアツアツのところをサッポロビールとともにいただきました。本当に美味しかった。涙出た。

最後に 旅行中に災害にあっても生き残れる必携グッズ まとめ

1.懐中電灯(小型のものでよい)できれば予備バッテリーも
2.現金(数万円程度は持っておきたい。千円札も)
3.情報を得る手段
 3-1 電池式の携帯ラジオ ←マジで大事。消費電力も少ない
 3-2 スマホ ←自分から欲しい情報を取りに行けることの重要性
 3-3 ガラケー(今回は複数の通信手段を持っておく強みもあった)
 3-4 モバイルバッテリ(重いけど)
 3-5 バッテリ充電用の100V→USB 5Vアダプタ
4.いざという時、最後に頼れる「現地の友」


災害時に持っていてもあまり役に立たないもの

 ちゅ~る、高級かりかり

IMG_20180919_200146

おあとがよろしいようで。


前回(北海道胆振東部地震に社畜出張中に遭遇していろいろ考えた件 (その2)札幌駅到着 編)ではまさかこのような事態になるとは思えずルンルンで札幌にやってきて酒飲んで騒いだ話をいたしました。今回、いよいよ運命のときが訪れます。
IMG_5920

運命の時刻 3時8分

運命の時刻、午前3時8分。私は社畜主張のため滞在していたホテルで前日の酔いのままシャワーも浴びずに寝込んでおりました。
そして来たのがあの地震。グラっ、と軽く揺れてから横にぐらんぐらんと十数秒間? 揺れが続きました。
あたりを見回すと就寝のため真っ暗にしたはずの部屋に天井の豆電球が光り、「あぁ、非常灯が点灯したな」というのがわかりました。
テレビをつけましたが電源は入りませんでした。そこで非常灯は停電によるものであることを認識しました。ホテルの部屋は鉄筋コンクリート建てであることもあり、特段、物が落下することもなく平穏を取り戻しました。
落ち着いた後、冷静に入口ドアの開閉を確認避難経路2方向の確認靴を枕元に置く窓をあけて周囲の音が聞こえるようにするといった初期対応をした上で、窓から見える景色の変化その後の物音臭気の変化がないことを確認してそのまま寝てしまいました
関東民としては、震度4程度の地震はしょっちゅうなので、余震を懸念しつつも疲れもあり寝てしまいました。スマホの震度情報では最大6程度とのことでした。(体感震度は4~5くらいでした)

静かな朝 6時18分

その後、3時間ばかり眠り、年寄りなので普通に目が覚めたら朝6時過ぎでした。
窓から外を眺めると、とにかく静かな朝でした。天気は晴れで、気温は25度くらいのさわやかな朝でした。
普段の人通り、車のとおりがわからないのですが、ほとんど車通りがありませんでした。
天井を見上げると昨日点灯していた非常灯は消えていました。テレビはつきませんでした。

そして社畜は社畜だった 8時12分

出かける前に水でもいいのでシャワー浴びようと水道ひねったら、数秒で流速が落ちていき、水道も止まったことを認識しました。
時間が時間になったので、とりあえず私も着替えて社畜場へ向かうこととしました。

ここで大問題発生!
ホテルのエレベータが止まっているのは覚悟していたのですが、なんと「非常階段が真っ暗」という現実にぶちあたります。
昨今のビルはこういう窓のない内階段のところも多く、しかも階段が真っ暗で見えず、壁をつたって降りていく途中の踊り場に、なぜか1段の三角階段↓
2018-09-18
があったりするわけです。
これがまったく見えないし予想外の位置にあるのでめちゃくちゃ怖い! のです。
この三角階段があるフロアもあればないフロアもありとにかくめちゃくちゃ!

1フロア降りたときに気付きました。
「そうだ、どっかにLED懐中電灯があったぞ!」と。

ここでポイントです。

旅行中に災害にあっても生き残れる必携グッズ1:

懐中電灯(LEDの軽くて小さいものでも十分)
IMG_20180917_163816

ぜひ、出張、旅行の際にはどこかに忍ばせておいてください。
可能であれば乾電池の予備も持って行くと良いでしょう。(液漏れなどに配慮してビニール袋に入れておく工夫も大事かと思います)


社畜ってのは不思議なもので、なぜか職場に行きたがるんですよね、緊急事態でも。
とはいえ、実は地震が明けた朝、札幌の中心部はそれほど緊迫した雰囲気はなかったのです。「電車止まってるけど、職場行けるな、これ」っていう感じです。
実際、札幌市街地では看板が落ちる、道路が寸断される、ビルが崩壊するなどということは一切なくただただ、さわやかな朝
ただ、町へ出ると、コンビニには行列ができていました。停電は早期復旧すると見た私は特に行列に並ぶこともしませんでした。
Point Blur_20180918_154611

そして目だって違うといえば電気が消えていて信号はつかず走る車はすべてゆっくりで、横断歩道ではどのドライバーも停止して歩行者を通してくれた、そんなのんびりさです。

横断歩道では歩行者にちゃんと道を譲れるんじゃないの、日本人!

車の量は朝にしては相当に少なかったのではないかと感じました。

そして真面目な日本人。「可能な限りで会議をやる」って言うんですね。ほんとに。もうね。

会議室に電気が来ていないので、本来、パワーポイント使って資料見せるんだけど、手持ちのペーパーだけでやれるだけやる、と。
全国から関係者を集めての会議なんで中止するって言っても、既に人は集まっているんで、まぁ、やれるだけやりましょう、という判断。

で、結局のところ、昼になっても復電はせず、パワポによる情報提示ができないということで、午前中だけやって業務は短期終了となりました。

昼食は、ない。 12時8分

そして解放された昼。街中を見て回りましたが、どこも停電でコンビニを除く店舗は営業している雰囲気はありません。
コンビニも行列で、どう考えてもすぐ食べられる食料らしきものは残っている雰囲気はありませんでした。そこで仕方なく、各所を歩き回ることにしました。

こちらは食料を求めて辿り着いた北海道大学構内です。生協あたりが開いていないかな? ということでやってきました。
IMG_5847

ここがまた大地震の直後とは思えないのんびりした空気が流れていたりするのです。
観光客がクラーク博士像前で記念写真撮っていたり、小川では子供たちが遊んでいたりと、普段の北大構内ときっと変わらない平和な雰囲気です。
IMG_5856
(クラーク博士もいつもどおり。写っていませんが多数の観光客が構内を散歩しています)

信じられないだろ、これ、全道停電中なんだぜ。

構内は倒木をどかした形跡もあり、地震による被害よりもむしろ、数日前通過した台風による影響が大きかった様子が見て取れます。
IMG_5854

ここでひとつ朗報が。開いている施設に行ってに警備員さんにお願いしてお手洗いをお借りすることができました
学内の水道は生きているらしく、洗面台から持っていたペットボトルに飲料水を補充することができました。

この「水が手に入った」ということで、精神的にはかなり楽になりました。

ただ、結局、昼食は手に入らず、しぶしぶ宿に帰ることに。
この時点まで、ガラケーもスマホも電波は元気に到達しており、通信手段に特段の問題はありませんでした。
家族や職場にもネットのメールやがガラケーのSMSで状況報告(怪我なし、街の倒壊なし、パニックなし、食料と電気なし)をしました。
ただし、バッテリがなくなるのが不安だったため、ネット接続は最低限にした結果、充電状況は以下のようになりました。
12時半時点でのバッテリ残量:スマホ75%、ガラケー4メモリ(フル)、モバイルバッテリ:フル充電で温存、ノートパソコン:スリープで温存(寝る前はコンセント接続していたのでたぶんフル充電)

電波が遠のく 14時46分

ホテルに帰り、ベッドでグダグダしていましたが特にやることがない。そしてテレビは当然つかない
すると、ツイ廃にはホント辛いんですな。リアルタイムで一切情報が来ない。復電の見込みもわからない。昼休み中のツイッター情報で
・北電は必死に水力発電をきかっけに各発電所の復旧を試みている。
・震源地付近の火力発電所のダメージが大きく、総需要に足りないので復電に時間がかかっている
・JR線は全線運休(これは非電化区間でも停電で信号が無理だろうからと鉄ヲタ的納得)
 地震なので線路の安全確認に時間がかかるという予測もできた
・新千歳空港へ終日閉鎖。翌日金曜日以降の復旧見込みは不明
という情報は得ました。しかし、それ以上の情報はなし。特に地元情報はツイッターにはあまり流れてきませんでした。
これはフォローワーさんが地元の方ではないから致し方ないかもしれません。
主として得られたのは東京経由の大局的な情報ばかり。札幌中心部では大きな被害がありませんでしたが、震源地の被災状況とかは山崩れの航空写真程度で多くの情報は得られませんでした。(バッテリ節電でネット接続最低限にしたせいもある)

また、北海道大学構内で電池式のラジカセでラジオを流している方がおり、地元ラジオ局は比較的細かい地元情報を流していたようです。(長居できる雰囲気ではなかったのですぐ辞去した)

札幌駅へ来てみた 15時30分

食料を求めて札幌駅に来てみました。驚いたことに、駅構内の電光掲示板(看板)は点灯しています。おそらく非常用発電機が動いているのでしょう。中心部で地下街もあるので、この備えには納得です。
Point Blur_20180918_154510

JR線は全線運休、復旧の目処なしだそうです。
IMG_5901


駅構内は電灯がついていることもあり、多数の旅行者がいました。
多くの方が床に座ってなす術なく運転再開を待っているような状態でした。
外国人旅行客の方も多数見かけました。彼らに正確な情報は伝わっているのだろうか、という懸念が、前日、千歳空港で「オーバーザトップ」発言をして外国人旅行客を惑わせた私は思うわけです。

さわやかな風が吹く屋外には多くの所在なげな人々が。
Point Blur_20180918_154648

そして情報迷子に 16時5分

バッテリ節約のためスマホを封印し、しばらくベッドで横になっておりました。ふと気付くとちょっとした異変が。

スマホの電波マークが立っていない

のです。普段、LTE ||| と表示されてる電波マークが三角マークでなんと圏外表示
(私がスマホで使用しているのはNTT系から卸されたDMMの格安SIMです)

昼間、ツイッター上で「携帯電話会社の電波塔バッテリが持たないのであと数時間で停波するかも」という情報(のちにこれはデマ認定されているようです)があり、その可能性はある程度想定していました。
深夜3時の地震から停電し、午後3時前まで約半日、携帯電話網もネット接続網も無事で、普段となんら変わりなく接続できたのはよく考えるとたいした奇跡でして、もちろん自家発電装置や充電装置を備えているとは思いますが、その電源が永久に機能するとも限らない
最悪の事態は想定して覚悟しておく必要を感じました。実際にホテル内ではスマホからの情報が絶たれました。

一方で、ガラケー携帯電話(Softbank)の電波表示は「バリ3」のままで、最後の情報取得手段はこのガラケーとなりました。

※この状況は今回、私がいた場所、時間でたまたまそうなったという事実を記述しただけで、他の場所での通信状態や今後災害が発生した際に再現されるわけではないことにご留意ください。

食べ物を求めて 16時45分

良くよく考えてみると、発災から食事らしい食事をしていないことに気付きました。実は昼時に昨晩コンビニで買ったシュークリームを食べたのですが、それが唯一の食べ物でした。
内臓はじめ、皮下など多くの場所にエネルギーストックを持つ私でも、さすがにそろそろ何か食べたくなってきました。
外を見ると、日暮れも近づき、やや暗くなりはじめています。日が暮れると真っ暗になりそうですし、そうなると懐中電灯の電池消耗も心配になる。行列嫌いの私も、さすがに覚悟を決めました。

町を見ると、人どおり、車どおりは少なく、一見、休日やお盆の神田などのオフィス街のような光景です。
しかし大きく違うのは信号が消灯していること。自動車は速度を上げず、のんびりと走っています。
IMG_5835

食料を求めて訪ねたのは、実はその日、投資関係のついったらさんたちと飲む予定だった「松」という飲み屋さん。
「松」のご紹介:
 (2)食べログ

このお店は札幌で開催された「コツコツ札幌」の二次会でよく連れて行っていただいたお店で、気さくなご主人と奥様が経営なさっておられる庶民的な居酒屋さん
今回も主としてコツコツ札幌の参加者の皆さんと「馴染みの」このお店で飲み、食べ尽くす予定でした。
しかししかし、この事態。飲み会自体は地下鉄も動いていないことから中止が決定しておりまして、お店も営業していないだろうなぁ、と思いながらの訪問です。

ところがここで奇跡が起きた!

なんと、「松」のお店の前に行くと、あのご主人がたまたま店の前にいらっしゃるじゃないですか!

ご主人に「今日宴会予約してたんですが、さすがに営業はしませんよねぇ?」って聞くと、「停電さえなきゃ営業したいんだよ! ガスも水道も来てて、調理はできるんだよ!」とのこと。
電気ついていないと、お客さんも危険なのでさすがに営業はできないとのこと。
さすがにそれには納得して、最後に「実は朝から何も食べていないんで、何か食べ物あれば売ってもらえないか」とお願いしてみました。

するとすると、ご主人が「夜の営業のために今まで仕込みやってて、ザンギがあるから、持って行きな!」という ネ申 の お 言 葉 を発するではありませんか!
そして無償で頂戴したのがこちら。本当に命の食でした、これは。
IMG_20180906_165412

「夜にでも復電したら営業するから、そん時は来てな!」「もちろん、伺います! お腹減り減りですし!」
といって辞去させていただきました。

そして日が暮れました。


静かな日暮れ 18時

そして日が暮れました。真っ暗になりました。
懐中電灯の明かりで「松」で頂戴したザンギ&カキフライのうち、カキフライだけいただきました
ザンギは非常食として温存することに決定。もう一つの非常食は札幌の皆さんのためにお土産として東京から持参した「東京バナナ」です。

スマホの電波は相変わらず来ません。ガラケーの電波は来ています。
ガラケーで家族に連絡を取り、やることないので、もう「ねるねるねるね」です。

そして灯がともった 22時15分

開け放した窓の外から「ヒャッホーイ!」という声が聞こえ目覚めました
ガラケーを見ると22時15分。なんだ? 事故か? と思って外を見ると

向かいのマンションに電灯が点っている

そう、20時間近く経過して、やっと復電したようなのです!
思わずテレビの電源を入れます。

つきません!

部屋の電灯をつけて見ます

つきません!

Oh....。

と思って気付いた。このホテル、ルームキーカードを壁面に刺さないと部屋の電気つかないんだ! 

停電で電気つかないつもりで部屋に戻っていたのでカードは差し込んでいません。そこでカードを差し込みます!

つきません。

だめじゃん!

そう、窓から外を見回すと、どうも道路向かいのブロックは復電したのですが、当ブロックは停電のままなのです。
隣のブロックといえば、そう、「松」のあるブロックです。これはお腹を満たせる可能性がある! 
その可能性を信じ、町に出てみることにしました。幸い、街灯の一部が点灯しています。

モザイクの街を徘徊 23時15分

復電したのはやはり隣のブロック。当ホテルのブロックは全域が真っ暗です。
まさに天国と地獄。写真のように点灯/消灯がはっきりしています。

信号も復電したブロックのものは点灯、停電ブロックのものは消灯、とまだら模様。
そして松へ到着。
IMG_5922

残念! さすがに店内に人影はなかった!

そしてもう一つの光が見えました。ジュースの自動販売機の再起動です。
停電からほぼ1日経っていたので、冷たいものは期待していなかったのですが、かなり冷たいままのこれをゲット!
IMG_20180906_224858


その場で一気に飲み干します
食料に加え、飲料水がなくなるかもしれないという恐怖感から、北大で汲んできたペットボトル水はほとんど飲まずに温存してきたのですが、ここにきてその不安は一気に解消しました。
「食べ物」としては摂取不可能でも、「栄養素」としてジュースを通じてショ糖を摂取でき、飢えること(または飢えによる各種トラブル)を避けられた、という安心感は何事にも代えがたい心の安寧をもたらしました。

このコーラは実に美味かった。

いろんな緊張が解けたこともあり、私は煌々と道路を照らすコカコーラの自動販売機の前でへなへなと座り込んでしまいました

バッテリ残量が、危ない 23時45分

近所を歩き回って、写真を撮って来ました。
真っ暗な町で星がきれいだった、という心の余裕のある方もおいでだったようですが、こちらはホテルを追い出されると流浪の民となり、強い絆の地域の知人がいるのでもないことから、さすがにその心の余裕はなかったです。
電気がついて、心が少し軽くなったので街を撮影です。
IMG_5913

IMG_5936

そこでふと気付きました。スマホのバッテリ残量が危ない、と。電波は相変わらず来ていません。
バッテリ残量は気がつけば34%を示していました。

23時半時点でのバッテリ残量:スマホ34%、ガラケー4メモリ(フルのまま)、モバイルバッテリ:フル充電で温存、ノートパソコン:スリープで温存(寝る前はコンセント接続していたのでたぶんフル充電)

なんでここでそれをはじめるのだ、MSFT!

スマホは情報の生命線(ただし電波が来れば)一刻も早く満充電にしておくべきです。
私に残された電源は2つモバイルバッテリノートパソコンです。
モバイルバッテリは今後使うことを考えて温存。ノートパソコンのUSBから充電をすることにしました。

ノートパソコンの電源を入れます。
すると出てきたのがこれ。
20171220202731

おいおい、ふざけるなよマイクロソフト!

こんな非常事態でWindowsアップデートのファイル展開かよ! バッテリ食いまくりじゃねーか! 止まれよ、おい!

しかし無常にもWindowsは貴重なエネルギーを浪費し続けます慈悲はない。
ボクは知っていますとも。この大事な時に変に電源を切るともう二度とシステムが立ち上がらないことを。

下手にスマホ充電してノートパソコンが落ちるととシステムやられそうだったので充電は断念。

もうええわ!

ねるねるねるね!

次回、最終回? 次回、テリー君は無事東京に帰れるのか? 
当初の旅程最終日、執念のサバイバルに続く!
停電は復旧するのか? 電車は? 怒涛の第4回をおたのしみに!

このページのトップヘ