早朝の天敵との対決。

真夜中、ふと眠りが浅くなった瞬間に耳元で蚊の音が聞こえると、飛び起きてしまう。大概の、(毒のない)虫は全く意に介さないのだけど、蚊だけは昔から、どうしても苦手である。

一旦目が覚めてしまうと、まだ周りにいることが分かっているから、うかうか再び寝ることもできない。じーっと敵の様子を伺っていると、既にやられてしまったところが痒くなってくる。思わず刺された箇所を探し、数えてしまうのは、ちょっとした癖か。

今朝はまさにそんな調子で朝の四時半に起きてしまい、あろうことか顔を刺されていたことが発覚して、無念やら、いくら熟睡していたとはいえ自分のトロさに愕然とするやら。ややショック。幼い頃、やはり蚊に顔(瞼)を刺されて、お岩さんのようになってしまったことがあったなぁと一瞬懐かしく思うも、三十路にもなる女性が顔を腫れさせているのは、我ながらまったく頂けないと思う。

そもそも蚊の侵入には細心の注意を払っていたはずなのに、なぜに部屋にいるのだろうと考えてみると、最近大分涼しくなってきて、風が気持ちよいからと日中窓を開けていたことなどが思い出される。

なかなか再び寝付ける感じでもないので、いろいろと調べていると、古典にたどり着く。

夏の夜は枕をわたる蚊のこゑのわづかにだにもいこそ寝られぬ
(『夫木和歌抄』より 後京極摂政)

「ねぶたし」と思ひて臥したるに、蚊の細声にわびしげに名のりて、顔の程に飛びありく。羽風さへ、その身の程にあるこそ、いとにくけれ。
(清少納言『枕草子』 28段「にくきもの」より)

昔の人も、同じじゃないか!ぱらぱらと読んでいると、面白い。枕草子なんて、1000年以上も前のものとは感じられない。(ちなみに、ネットを探してみると、現代語訳も沢山ある。[])

「古典」などというと、難しい、固いものと思いがちだけれども、昔も今も変わらない人の感性に気づかされ、感動。こと枕草子については、学生時代も清少納言の観察眼や表現力が面白いなぁと思った記憶があるが、いま社会人を経験して読み直すと、「そうそう!」なんて思わず同感してしまうところが増えた気がする。

あーあ、でも、こうして月曜日の朝は明けてしまった。。こんな寝不足な状態で一週間を始めたくないなぁ。古今共通の敵、いとにくし。

September 07, 2009 in 近況/四季| PermalinkComments(1)TrackBack(0)

山椒の実

山椒の実先週末、数年前に金沢で働いていた時にお世話になった方が定年退職される、ということで金沢に行ってきました。退職を祝う会は土曜の夜に能登の付け根にある民宿で開かれ、懐かしい仲間と、食べきれない程の北陸の海産物と日本酒を堪能してきました。

翌日曜日は、金沢市内にある、近江町市場に行ったりしていたのですが、自分用のお土産として買ったのが、青山椒。

パック季節の物だし、下処理だけして冷凍保存しておけば、一年を通じて使えるので、食べる度に金沢を想い出すきっかけになって良いのではないかと。小さなパックを2つ、ささやかな自分へのお土産と思ったのですが、この処理がなかなか大変だった…

そもそも、週末旅行して、日曜の夜になぞ帰ってしまうと、できるだけ早く生ものの処理はした方が良いことは分かっていても、日曜はさすがに体力的にも限界で、、。平日は仕事やら何やらで結局触れられず、ようやく、一週間近く経った今日になって、ずっと気に掛かっていた下処理ができたのでした。

処理後早速作業をしてみると、実についた茎(?)を取る作業が結構時間がかかったので、ほんとこれ以上買わなくて良かったと思った。

1時間余りも山椒の実と格闘していると、辺りはすっかり爽やかな山椒の香で一杯になって、また山椒から茎を取る以外にすることもないから、とっくに忘れていたような昔のことを思い出しました。

幼い頃、私が住んでいた宿舎の裏には、大人の背丈程の山椒の木があって、時々母と、葉っぱや実を取りに行った事。山椒の木には、えらく固く、尖った棘が生えていたこと。思い出に残っている山椒の葉や実は雨に濡れた後が多かったから、その記憶はやはり梅雨が近くなる今頃のことだったのだろう、ということ。

かなり面倒な作業ではあったけど、ふと懐かしい思い出が蘇ってきたのは、思わぬ副産物。ちょっと儲けた気分でした。

湯がいてあく抜きを済ませた山椒は、早速少し使ってみて、残りを小分けして冷凍保存すると共に、取り外した茎、混じっていた葉と、実の一部はぬか床に投入。長く、香りを堪能したいと思いました。

季節感と子供の頃の思い出

Halloween 1週末、むか〜しからの友人の家に友達と遊びに行っていました。4ヶ月になる彼女の子供に会うのも主目的のひとつ。

8月にも遊びに行っていたので、赤ちゃんに会うのは2ヶ月ぶりだったのですが、子供の成長の早さには本当に驚かされました。身体が一回り大きくなっているだけではなくて、表情も出てきて、前回はまだ見ることがなかった笑顔を見ることができました。ニコッとされると親でなくても「ラブリ〜!」という気分になって、もっと笑ってもらおうと努力しちゃったりします。外見だけではなく、寝返りをうてるようになっていたり、原始的発声(?)みたいなのが見られて、2ヶ月という間に随所に変化が出てきていることに気づかされました。

あと、子供用玩具を見ていると、古くからあるものと新しいものの両方があって、自分の幼少時周りにあったものを思い出しました。絵本もぬいぐるみが挟めたり、音が出たりと色んな工夫がされていて、最近のおもちゃって色々な種類があるんだなぁと感歎の声を上げていたら、友人が「でも、せんせいみたいな昔からのもあるよ」と。「せんせいって何?」と聞くと、「昔いくこの家にもあったじゃない。おえかきして消せるボード」と。ああ、確かに昔あった!と数年ぶりにおえかきせんせいが何たるかを思い出しました。。(友人の記憶力に感服。)

ところで、友人と友人の子供に会いに行ったものの、予想外に感銘を受けたのは、家中ハロウィンの装飾がなされていたこと。お母様が半ばご趣味でされているということではあったけれども、照明にしろ、ちょっとした小道具にしろ、とっても凝っていて、3年前にボストンですごいなぁと思ったおうちや子供の頃のハロウィンの思い出が蘇ってきました。ハロウィンでもクリスマスでも、小さな頃の記憶ってどこかに焼きついていて、何かをきっかけにして溢れ出てくるものだと思うので、こうした季節感が感じられるおうちであることって、子供にとっても大人にとっても素敵だなぁと思いました。

Halloween 2ということで、色々と感動したので本当に久しぶりにブログの更新。

Happy Halloween!

最近の指摘事項

このところ、複数の方に同じようなことを指摘されます。ふむ。近況報告としてはちょうど良いかも、ということでちょっと披露。

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「それ、マイ箸ですか?」

台湾の方からいただいたお箸私は、お昼は職場の3階にある食堂で食べることが多いのですが、ここは同じ建物で働く数百人の人たちのほとんどが同じ時間帯に集まる場所。そうすると、しばらくぶりにお会いする面々もいて、「お久しぶりです」などとの短い会話が繰り広げられます。そんな時、最近よく指摘されるのが、箸箱に入れた私の箸のこと。ほとんどの人たちはその場にある使い捨ての割り箸を使っているので、なんとなく目を引くようです。

マイ箸というと、環境運動と思われがちなのですが、実は特段環境のことを配慮しているわけでもなんでもないのですよね・・・。そもそもの直接的なきっかけは去年の今頃、台湾の方に携帯用のお箸をもらったこと。

「へーっ、台湾では環境に配慮される方が多いんですか?」
「ううん、そうじゃなくって、台湾では最近、割り箸は健康に悪いからといって自分のお箸を使う人が多いんですよ。」

ん?あまり予期しなかった答えだったので戸惑ったのですが、話を聞くと、割り箸に使われている木はいわば木の粉を固めたようなものだから、中には木だけじゃなくっていろんな物質が含まれている。竹の割り箸はまだいいけれども、それだって何が含まれているかわからない。そんなもので食品、特に液状のものなどを食べると、人体によくない物質が含まれていた場合にはそれまで溶け出して、それを口に入れるわけだから身体に良い訳がない、と。なるほど。ちょっと目から鱗。

でも、割り箸って環境の面から言うと、間伐材を使っているから、森林のためには実は悪くない、むしろ日本では間伐材市場を作り出していて良いっていうんじゃなかったかなぁと、高校時代に得た古い知識を確認するためにインターネットを調べてみました。すると、現在では日本で使われている割り箸のほとんどは海外(主に中国)からの輸入によってまかなわれていて、間伐材ではなくって割り箸のために伐採しているものがほとんどだとか。考えてみたら、毎日使っている割り箸って、職場の昼食の時に10分くらい使ってポイってなるし無駄な気がする。

そんなことであれば、どっちにしても毎日帰宅前にその日自分が使ったコップを洗っているので、その時にお箸が増えるくらいだったら別に負担が増えるわけでもなんでもないのでお箸を持参するようにしようと思った、というわけです。最初はその台湾の方にいただいたお箸を使っていたのですが、金属製のお箸は熱いものを食べていると熱くなるし、それ以上にお箸が金属という事態にどうしても慣れることができなくって、今は木製のお箸を使っています。いつまで続くことやらと思っていましたが、なにやらこの1年ほどは続いています。わざわざ外出時にお箸を持ち歩くなどということはしてないですが、いつの間にか職場の昼食時の習慣になりました。

休眠打破。

すっかりご無沙汰してしまっています。

桜の開花予測を見ていて、「休眠打破」という言葉を学びました。桜をはじめとするいくつかの植物は、秋に休眠状態になった後、一定期間の寒気を経験すると芽吹きの準備をするそう。逆に、十分に冬季の低温を経験しないと、きちんと発芽したり、花咲いたりしないとのこと。

東京も、そろそろ日差しがあたたかくなってきました。今晩は、帰宅時に職場の脇にある沈丁花が香っているのに気づきました。春!木々を見上げると、枝の先の小さな膨らみが目に止まり、耳を澄ますと虫が蠢きはじめたのが感じられるようです。今年の冬は例年になく雪がたくさん降ったし、寒かったので、桜も楽しみ。

木々が休んでいる間に、個人的にも色々な時間を過ごしました。気づいたらこのブログも半年余りも放置してしまっていたわけですが、久しぶりに、また気が向くままに書き散らしていきたいなと思い始めています。うーん、のびっ!目覚めの季節。