CM好意度獲得のために(その4) CMのユーモア【CMマーケティングアイ】

2009年05月01日
CMマーケティングアイ
マーケティング
 いよいよ今回で「CM好意度」編も最後となる「CMマーケティングアイ」。今回は、好意度を獲得するための手段としては王道の手法、「ユーモア」について検証していきます。視聴者の注意を引き、かつ好感を抱かれる格好の方法として長年使用されてきた「ユーモア」。
 では、その好例として、「フリスク」のCMを見てみましょう。

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【今回のCM&Topic】
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◇◆  CM好意度獲得のために  その4
◆◇  〜研ぎ澄まされたユーモアセンス!〜
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  CMのつくり手は、当然CM制作に自らの時間と労力と情熱とを一心に傾けます。そんな中で忘れがちなのが、視聴者はそんなに熱心にCMを見ていないという事実。テレビの場合、視聴者が見たいのはあくまで番組本編であり、CMは番組の合間の小休止に過ぎません。そんな視聴者を引きつけるためにも、様々な手法を凝らしながらCMは作成されています。そのなかでも、特に強力なフックとして使用されるのがCMの「ユーモア」です。

  フリーキックのチャンスを得た選手がキックの前にフリスクをひと口。すると目の前にゴールの軌道が描かれる! ここでお決まりの「SHARPENS YOU UP!」のフレーズ。しかし自信満々で蹴りだすも無様にずっこけてせっかくのチャンスを台無しにしてしまう……。

  このようなユニークなオチで人気の高いフリスクのCM。シリーズを通して意外な展開で笑いを誘うフリスクのCMは、視聴者の好意度も高く、ファンサイトができるほどの人気ぶりです。

  けれども、もちろんただ面白いだけではありません。オチのユニークさが視聴者の心を最後まで引きつけるとともに、集中力を高めてくれるフリスクの刺激感を「SHARPENS YOU UP!」(あなたを研ぎ澄ます!)のフレーズでズバリ表現しています。

  CMは企業から消費者へ向けた、一方向的なインフォメーションです。そんな企業側のメッセージを視聴者に対して能動的かつ好意的に受け取ってもらうための手段の一つが、CMそれ自体を楽しめる内容にする方法です。

  フリスクのような小気味良いオチを持つCMは視聴者を引きつけ、 “見たい!”という気持ちを生み、好意度を醸成します。また、このCMのトーンは、フリスクの“買われ方”も意識しているでしょう。フリスクは手軽で安価なタブレット型菓子として、たいていレジ横などのスペースに陳列されています。“ついで買い”として、パッと手に取られる類の商品であるからこそ、パッケージを見た瞬間に選んでもらえるような強いイメージを持つ必要があります。

  フリスクは、レジ横の激戦を制覇するためにも、競合商品に埋没しないイメージを醸成する必要があり、そのためにユーモアある奇抜なCMが展開されているのです。

   フリスクCM
   http://www.frisk.jp/ad.html


※CM好意度の特集はこれで終わりです。次週からは、商品CMと並び重要な「企業CM」をテーマにお送りします。
お楽しみに!