2017年08月16日

CIMG0084CIMG0090



















7月に訪れた北海道函館市の続きです。
2006(平成18)年に初めて訪れて以来、約11年ぶりに観覧車と再会しました。観覧車の周囲に茂っていた松の木々がすっきりと刈り込まれ、観覧車が頂上にきたときの眺めがよくなっていました。
観覧車に乗るとき、右の写真にあるような「メッセージ」が、係員から手渡されました。
******
こんにちわ。かんらんしゃにのってくれてありがとう♪
このかんらんしゃは「にほん」というきみたちがいまいるくにでいちばんふるいかんらんしゃなんだよ♪
きみたちのうまれるずっとまえ、おとうさんおかあさんのうまれるまえからあるんだよ。すごいねえ〜!
としはことしでなんと67さい!
ちいさいかんらんしゃだけどうみもみえるんだよ。
きみたちがこのかんらんしゃをすきになってくれるとうれしいな♪
*****
観覧車よりも3歳年上の私は、子供たちから見れば重要文化財級です(笑)。

CIMG0091CIMG0096






以前は、チラッとしか見えなかった海が、大きく見渡せました。
右の写真中、左が「こどものくに」のゼネラルマネージャーのくろしまさん、右が観覧車マネージャーのならやまさんです。楽しそう。スタッフはみんな、チームワークがいいですね。

CIMG0085CIMG0080CIMG0079CIMG0078

CIMG0076CIMG0075



tenbosenkaisha at 10:56コメント(0)旅の観覧車話題 

2017年08月11日

CIMG0162ヤフオクでゲットした『はとバス60年大図鑑』ですが、その後、出品者から連絡があり、「和解」が成立しました。結局、1千円で買い取ることにして、2千円を返金してもらいました。私としては、出品者が逃げることなく、連絡をくださったのがうれしいでした。

昨日、大阪府立中之島図書館に出かけて、欠損のあるページの、裏表各1枚ずつをコピーしてきました。『はとバス60年大図鑑』は社史のコーナーにあって、「禁帯」です。つまり、館外への貸し出しは不可なのです。大阪市立図書館は所蔵していませんでした。東京に比べると、大阪は図書関係があまり充実していないのが、私にはおおいに不満です。

CIMG0159CIMG0163






次にネットで本の修復法を検索しました。
糊は水糊系か、木工ボンドを用いたほうがいいのだそう。幸いなことに、前のマンションで使っていた障子張り用の糊が残っていました。いびつに破れていた形を四角に整えてから、コピーしたものに糊代分を付けてカットし、張りました。
その後、「裏」のページに、「裏」用にコピーしたものを、その補装部分より一回り大きくカットして、べったりと張り付けました。元来、手先が器用でないので、工作は苦手です。どうしても少しずれます。該当ページも、当然ながら少し厚ぼったくなってしまいましたが、これでよしとしましょう。

もし、同じような状態(補修された)の本が、1千円で出品されたら、もちろん購入せず、完品が出品されるのを待ったことでしょう。でも、自分で修復したことで愛着も出てきました。きょう1日、『広辞苑』で重しをかければ、もう少し反りも治まると思います。大切に末永く所蔵したいと思っています。



tenbosenkaisha at 16:01コメント(0)身辺雑話コレクション 

2017年08月09日

CIMG0150つい先日のことですが、ずっと探していた『はとバス60年大図鑑』がヤフオクで出品されていて、送料込みで、3千円で無事に落札でき、とてもうれしいでした。

この本は、2008年に、はとバスが開業60周年を記念して刊行した非売品で、東京に住んでいたとき、いつも通う地元の図書館で偶然に見つけ、借りてきて読みました。
その折のことは拙ブログ「『はとバス60年大図鑑』─はとバスが訪れた観覧車」(2008年12月21日)に詳しいので、興味のある方はクリックしてください。

読んでみておもしろく、観覧車の参考本にもできると、購入したかったのですが、なにしろ非売品です。はとバスに知り合いもなく、ヤフオクで、妥当と思える金額で出品されるのを待っていました。

CIMG0148CIMG0149






それから約10年。念願かなってやっと入手できました。外見も、2,3ページめくったかぎりでは問題ないと思い、「非常によい」評価を送り、感謝していました。
ところが、翌日、じっくり読んでいたら、なんと29ページに上記の写真にあるような破損を発見。送られてきてから2日ほどしか経っていなかったので、「取引連絡」から出品者に連絡をいれ、返品、返金をお願いしました。

出品者は、東京都に在住の方で、住所もお名前もわかっていますが、電話番号は、出品者情報にも記載されていません。出品されたときの説明では、「自宅保管期間が長かったため、スレ等ございますが、書き込みなどはありません。あくまで中古本ですのでご理解ある方に♪」とあります。

私も中古本を売ることがあり、またよく買いますので、理解があるほうだと思いますが、破損は文字が読めないので困ります。書き込みより破損のほうが問題です。
ヤフオク歴358回のうちには、いろいろな出品者さんと出会いました。たまにですが、今回のように、電話番号を記載されない方もいます。トラブルを恐れてのことと察しますが、素人とはいえ、モノを売る以上は責任が伴います。
以前、ヤフオク初心者から送られてきた品物の梱包に、差出人の住所が記載されていないことにびっくり!「そんなにこわいなら、ネットオークションに参加するのをやめたほうがいい」と忠告したことがあります。

さて、この度の瑕疵ですが、出品者は気づかずに出品されたのだと思います。ですが、「こちらで見たときには破損がなかった。あなたが破いたのだ」と言われたら、水掛け論になるだけです。
今回、ブログに書いたのは、破損部分を出品者に見ていただきたかったからです。「取引連絡」では写真を掲載することができません。こちらのサイトの名称とアドレスを「取引連絡」に記載することによって、見ていただけると思います。
まだ一度も連絡をいただいていませんが、あとは、あちらのご判断を待つことにします。


tenbosenkaisha at 10:59コメント(0)身辺雑話 

2017年08月06日

CIMG0141CIMG0142



















観覧車のポータルサイトを運営する「FWGP」さんが最近のブログで、すてきなトートーバッグを紹介されていました。ツイッター仲間の方がつくられたそうで、なんでも欲しがりの私は、そのバッグも欲しくなり、少し前に登録したまま、まったく使ったことのないツイッターで、なんとか製作者のtaccoさんと連絡を取りました。

しかしまあ、ツイッターにフェイスブック、ラインと、シニアはなかなかついていけません。マツイさんは、そのうえYouTubeでしょう。えらいと思うわあ(笑)。もっとも、同年代の友人は、私がブログを続けているだけでもえらいと褒めてくれています。

閑話休題
そのバッグが上記のものです。バッジは全部で10個あります。ゴンドラがバッジになっていて、ゴンドラからの風景が描かれています。バッジはバッグに取り付けられるようになっているのです。ここがポイント!
10個中5個はどこの遊園地かわかったのですが、あとのはわからなかったので、FWGPさんのブログを参考にしました。

CIMG0143CIMG0144






左の写真は私がすぐにわかった遊園地
(左から)よみうりランド、東武動物園、後楽園
(下段)富士急ハイランド、あらかわ遊園

右の写真は、わからなかった遊園地
(左から)西武遊園地、東京サマーランド、向ヶ丘遊園地
(下段)軽井沢グリーンランド、那須ハイランドパーク

風景は、春夏秋冬、昼夕夜のシーンが描き分けられています。taccoさんは絵描きさんでもあるのです。みんな、きれいな絵です。

関西やほかの地域の観覧車篇も、ぜひつくっていただきたいですね!

taccoさんは、現在、懐かしの横浜ドリームランドのサイトを構築中です。興味のあるかたはココをクリックしてください。情報、資料などを募集中とのことです。

tenbosenkaisha at 12:55コメント(0)コレクション 

2017年08月02日

196900本田さんより6197200本田さん観覧車









名古屋市にお住いの本田さんから、すてきな写真を送っていただきました。お便りは次の通りです。
***
犬山ラインパークで検索して、「観覧車通信」にたどり着きました。愛知県にこんなに観覧車があるんですね。三越屋上の観覧車は今でも残っているんですね、知りませんでした。オリエンタル中村だったころに、よく屋上遊園地に遊びに行きました。今度また行ってみようと思います。

犬山ラインパークは、子供のころに、年2回くらい遊びに行きました。僕にとっては、一番思い出のある遊園地です。父親がカメラが好きだったので、当時の写真がたくさん残っています。

19680529本田さんより19690504A本田さんより2







その中に、たまたま観覧車のある方向を映した写真が年をまたがってありました。
1968年5月29日の写真には観覧車が無く、1969年5月4日の写真には観覧車があります。1969年の写真には、僕が観覧車から降りてくる写真もあるので、オープン直後ではないかと思います。

当時の観覧車を映した写真が何枚かありましたので、ご入用でしたらお送りします。
***
喜んで頂戴しました。拙ブログで公開してもいいとの了解も得ましたので、アップさせていただきます。
犬山ラインパークの観覧車のことは、拙ブログ「懐かしの遊園地─愛知県犬山ラインパークの観覧車」(2012年08月07日)と「懐かしの遊園地─愛知県犬山ラインパークの観覧車・補足」(2012年08月13日)に詳しいので、興味のある方はそちらもお読みください。

本田さんご一家が楽しまれた観覧車は、泉陽興業が1968(昭和43)年8月に設置し、運営していたもので、1986(昭和61)年3月に、現在の観覧車と交代しています。高さが33メートルあり、泉陽興業としては珍しい「スポーク式回転輪」でした。

19690504B本田さんより319690504Cほんださんより7







写真説明
上左:1969年 お母様、弟さんと本田さん。きれいなお母様ですね。おやさしかったそうです。
上右:1972年 お母様、弟さん、本田さんとご両親のおともだち。


中左:1968年5月29日 幼稚園の遠足で。奥には観覧車がまだ設置されていない。
中右:1969年5月4日  左の写真と同じ場所だが、奥に観覧車が写っている。

下左:1969年5月4日 お母様、弟さん、本田さんとご近所さん。観覧車から降りてきたところ。
下右:犬山ラインパークにあった「宇宙飛行船」。高尾山にもよく似た乗物がありましたね。

懐かしい、貴重なお写真を拝見できましたこと、心より感謝いたします。
これからもときどきは、観覧車に乗ってみてくださいね。


tenbosenkaisha at 15:17コメント(0)懐かしの遊園地 

2017年08月01日

CIMG0081函館公園の「こどものくに」にある観覧車は、現役日本最古の観覧車として全国的に知られるようになった。
最初、1950(昭和25)年に大沼公園湖畔に設置され、当時は「空中観覧車」と呼ばれた。
1965(昭和40)年、函館公園「こどものくに」に移設され、現在に至っている。

ところが、ネット上では、当時「空中遊覧車」と呼ばれたとの「説」がときどき見られるのだ。
おかしい。「こどものくに」の遊園地入り口と、事務所入り口の2か所に、写真入りの大きなパネルが設置されているが、そこにも「空中遊覧車」とあった。
こちらの2枚はすでに訂正済みだが、どうしてこういう「まちがい」が起きたのか、不思議に思って、原因を探ってみた。

このパネルは、函館市内に数多く残る、日本初や最古などの土木遺産をめぐる案内図「函館土木・産業遺産フットパス」 (独立行政法人 土木研究所 寒地土木研究所)が制作したパネルの1枚で、観覧車は12番目のフットパスだ。PDF版になるが、案内図を見たいひとはココをクリック。

帰阪後、土木研究所に電話をかけて、「空中遊覧車」ではなく、「空中観覧車」なので、訂正してほしいと伝えた。それにしても、どこで「空中遊覧車」が出てきたのか。
函館の観覧車関係の資料をもう一度、調べて、「あっ!」と気がついた。それは、「こどものくにの観覧車が現役日本最古」と報道した日経新聞(2006年11月18日)をみて、地元の函館新聞が改めて1面トップで取り上げた記事だった。私の顔写真も掲載されている。取材も受けた。その記事の中に、私が国立国会図書館で「函館新聞」(当時)のマイクロフィルムを調べ、50年8月5日付けの同紙に「空中遊覧車」の記述を発見。製造年が判明した─。とある。

そこで、もう一度、マイクロフィルムにあった記事を調べてみた。観覧車関係の記事は何本かあり、8月5日付け以外は、「空中観覧車」となっている。取材を受けたときもそのように伝えたと思うのだが。ただ、1950(昭和25)年8月5日付の記事には確かに「空中遊覧車」とあるので、間違いではない。おそらく国会図書館で最初に見つけたのが、この記事だったのだろう。
私が大沼公園で取材した、当時の観覧車を知る方々は、「空中観覧車」と呼んでいた。

函館新聞昭和25年空中遊覧車_0000421950(昭和25)年8月5日に「空中遊覧車」の記事を書いた記者は、どうして遊覧車と書いたのだろう。大沼湖に浮かぶ遊覧船を見て、それに倣い、あまり考えずに「遊覧車」と書いてしまったか、または下記の記事中にある「同村有志一部」の誰かがそう言ったのかもしれない。なにしろ北海道初の観覧車だった。
記事を再現してみよう。

ここ数日で回転
大沼湖畔の空中遊覧車
◇水郷大沼湖畔の観光客吸収の一策として、さきごろから同村有志一部と観光協会で、東大島台地に空中遊覧車を建設していたが、五日、いよいよ完成する運びになった。
◇十六人乗りの同遊覧車は、ここ数日中に送電*完了して子供たちのよきお相手となる。
(写真は完成間近い遊覧車)
*「送電」と思うが、印字がはっきりと判読できない。

函館新聞昭和25年空中観覧車_000041函館新聞昭和25年楽しい空中観覧車_000043ところが、これより10日ほど早い昭和25年7月26日の記事の見出しは次の通り。

〇今度は空中観覧車(7月26日の記事の見出し)

「空中観覧車」となっているのだ。当時の函館新聞のデスクは、8月5日の記事を書いた記者に、「以前の名称と異なる。おかしい」と、どうして指摘しなかったのだろう。それとも、どちらでもよかったのだろうか?

その後、完成し、オープンを知らせる昭和25年9月2日の記事の見出しは次の通り。

〇楽しい空中観覧車─きょうから大沼公園で公開

2007年1月18日の函館新聞の記事に戻ろう。「『空中遊覧車』の記事を発見」とあるが、「空中遊覧車と呼ばれていた」とは書かれていない。

そこで、もう少し検索してみたら、2015年10月16日の朝日新聞デジタル版の「まち歩きのススメ」で、函館公園こどものくにが取り上げられているのを発見。
その中の写真説明に、次のような記述を見つけた。

「2人乗りベンチが8台ついた現役日本最古の観覧車。最初は大沼湖畔に「空中遊覧車」の名で設置されたという 」

これだ。ここで話が「飛躍」したのだ。私はこの記事を書いた記者からは取材を受けていないが、発見者として紹介されている。まだ今でもネットで読めるので、読みたい人はココをクリック。
どうも写真が間違えて掲載されているようだ。「カエルつり」の写真が2枚もあるのに、観覧車の写真がない。

「空中遊覧車」のはなしに戻ろう。「空中遊覧車の名で設置されたという」のは、いったいどこからの引用なのだろう。「『空中遊覧車』の記述を発見」(2007年1月18日、函館新聞)とあるが、「呼ばれていた」とか、「名で設置されていた」とは書かれていない。
でも、未発見の、そういう記述のある記事、もしくはレポートが、どこかにあったのかもしれない。
とりあえず、土木研究所の方は、サイトなど、訂正できるところは訂正してくださるそうだ。

(注)
現在の函館新聞は、1997(平成9)年に創刊された。1950(昭和25)年当時の函館新聞とは組織が異なる。

tenbosenkaisha at 18:02コメント(0) 

2017年07月30日

CIMG0055函館行きを思い立ったのは、今年の5月に、朝日新聞・函館支局の記者から電話取材を受けたことがきっかけでした。拙ブログですでにお話ししましたので、もう一度、読みたい人は「ますます元気な函館公園『こどものくに』の観覧車」(2017年5月18日)をご覧ください。

担当記者に、「また函館に行ってみたいけれど、大阪からだと運賃が高くて」と言うと、「今年の3月、バニラエアという格安航空が関西空港―函館間に期間限定で就航しました。7月にも飛ぶはずですよ」と、教えてもらいました。それから毎日、バニラエアのサイトをチェックしていたら、7月便の予約が始まったので、16日出発で予約したのです。

席はいろいろなランクがあったのですが、「コミコミ」を選択。足が楽な1番前の座席を予約しました。保険にも加入して、全部で往復2万5千円でした。もっと安くしようと思えばできたのですが、これでも大変安いと思いました。格安航空の利用は初めてでしたが、函館以外でも、また利用したいですね。
(写真は空港に設置されていた、機内に持ち込みできるバッグのサイズを測る箱。56x36x23センチ以内。3泊だったので、荷物はこのリュック1つのみ。)

CIMG0056CIMG0057






航空券を早々に予約してから、16、17日が連休だったことに気がつきました。
問題はホテルです。16日が連休2日目なので、函館市内はどのホテルもすでに予約で満員。ネットであちこちを検索し、結局、大沼公園駅に近い「ペンション・ハイネ」に宿泊を決めました。1泊2食で8千円です。部屋はもちろん個室ですが、トイレと風呂は共同です。(写真左:大沼公園駅。右:ペンション・ハイネ)

CIMG0061ハイネは、シニア世代のご夫婦が経営されています。オーナーとしては2代目なのだそう。
到着してすぐに夕食となりました。私以外に4組が食卓に付きました。
みんな、出てくる料理を撮影しておられたので、私もそれに倣いましたが、その品数の多さにびっくり!
1杯(ビールは1缶)のアルコールがサービスされます。私は赤ワインを所望。イタリア産だとか。2杯目(有料)は白ワインをいただきましたが、どちらもさらっとした飲み口で、とてもおいしいでした。

では、料理を見ていただきましょう。
撮り忘れましたが、2杯目の白ワインとともに、チーズとドライイチジクの盛り合わせもいただきました。これらも絶品! 16日が誕生日と言っていたので、もしかしたら、お祝いのサービスだったのかもしれません。ありがとう。

CIMG0058CIMG0063

CIMG0064CIMG0062

CIMG0060CIMG0059

CIMG0065CIMG0067



















CIMG0068朝食も豪華だったのですが、撮り忘れました。なので、ココをクリックして、ハイネさんのHPでご覧ください。
左の写真は、ダイニングルームの窓から見える線路。汽車が通過すると、走る車輪が見えるように、ダイニングルームの床が低く設計されているのだそうです。


tenbosenkaisha at 15:09コメント(0)旅の観覧車 

2017年07月23日

CIMG0106CIMG0107






11年ぶりに函館を再訪した。拙ブログで何度かお話しているが、函館公園「こどものくに」には、現役日本最古の観覧車がある。最古であることを立証したのは私なのだが、日経新聞の「文化往来」(2006年11月18日)で取り上げられて以来、地元の函館新聞やNHKテレビ、その他多くのメディアで紹介されて、全国的に知られるようになった。現在では、道外からも多くの観覧車ファンが訪れるという。
その観覧車の繁盛ぶり?を見たいと思って出かけたのだが、観覧車の報告をする前に、おもしろい発見があったので、そのことをまずお話しよう。

現在、函館公園「こどものくに」には、観覧車をはじめ、メリーゴーランド、飛行機、スカイチェアーなど、9種類のライドがある。その他にも、バズーカー砲やコンボなどの遊戯具もあり、子供たちにとっては、1日いても飽きない、楽しい遊園地だ。

飛行機とメリーゴーランドは、1954(昭和29)年に、函館で開催された北洋博で設置されていたもので、博覧会の終了後に、「こどものくに」に移設された。こちらも観覧車に負けないくらいのレトロさがある。

だが、今度の旅行記で真っ先に紹介したかったのは、「ロータリーチェア」なのだ。11年前、ロータリーチェアの前で、当時、お世話になった函館市役所の田畑さんや、現在の遊園地の社長、加藤健一さんらが並んだ写真を撮ったが、観覧車にばかり注目していたので、あまりロータリーチェアを気に留めていなかった。

ロータリーチェアは、簡易ジェットコースターみたいなもので、長方形のレールに沿って、客車がぐるぐると回る。各コーナーを回るとき、遠心力で外へ飛び出すようなスリル感が売りものなのだ。
腰痛が起きても困るので、7周のところを1周だけ乗せてもらった。確かミュンヘンのオクトーバーフェストで、似たようなライドに乗った気がする。

帰宅してから、ロータリーチェアについて調べてみた。「rotary chair」で検索したが、見つからなかった。でもどこかで見たような。
結論を急ごう。これはアメリカでは「whip」(ウィップ)と呼ばれるライドだ。「whip」とは英語で、「泡立てる」「むち打つ」以外に、「突進する」「急に動く」という意味もあり、「whip along (the road)」は「(道路を)突っ走る」、「whip round the corner」は「さっと角を曲がる」という意味だそう。まさにロータリーチェアの動きそのものだ。

ノーム編集長からもらった本「The Outdoor Amusement Industry-from earliest times to the present」(by William F. Mangels)によると、ウィップは1914年に、ウイリアム・マンゲルズによって考案された。マンゲルズは、20世紀のアメリカにおける遊戯機械製造の先駆者で、ニューヨークに今もある遊園地「コニーアイランド」で働いていた。現在では多くの遊園地に見られる、上下に動く回転木馬も、マンゲルズが考案したと言われている。

ウィップの特許は、その後、アメリカ以外の国々にも輸出され、多くの国で製造されるようになった。日本では「ウィップ」と呼ばれず、「ロータリーチェア」の名で、一時は多くの遊園地や博覧会場に設置された。どうしてロータリーチェアになったのか、経緯はわからないが、ウィップではわかりにくいと考えたのだろう。

東洋娯楽機(後にトーゴ)の社史、『観覧車はまわる』によると、東洋娯楽機の創始者である山田貞一氏が、興行師であった和田守謙三氏の紹介で、昭和16年に乃村工藝からロータリーチェアとサークリングウェーブを購入した─とある。同著によるロータリチェアの説明は次の通り。

「ロータリーチェアとは、鉄板張りの床の上に円型の椅子をチェーンで引いたもので、走るとカーブのところでは椅子が早く振りまわされ、直線のところではゆっくり走る機械であった。ドイツ製で、元の名前は『ホイップ』といった。」

「ホイップ」はwhipであり、「ウィップ」でないのは、「フェリスホイール」と「フェリスウィール」の違いと同じで、日本語で発音しやすいほうを、表記に選んだのだろう。ドイツ製だったことにひっかかりはあるが、マンゲルズ自身はドイツからの移民だった。アメリカにおける初期の遊戯具製造者の多くはヨーロッパからの移民で、故郷で見たり、遊んだりした遊戯具に似せて製作したのだと、ノームは著書の『Ferris Wheels: An Illustrated History』に書いている。

いずれにせよ、このあと、ロータリーチェアは全国に広まっていくのだ。日本でどのような特許になったのか知りたかったが、特許庁の閲覧の仕組みが変わり、現在の電子図書館では見つけられなかったのが残念だ。

ロータリーチェアを有する遊園地だが、アメリカには多いが、日本では函館公園以外にあるのだろうか? 2016年8月に閉園した、東京の上野こども遊園地では一番人気だったが、閉園とともに撤去された。全国のすべての遊園地を調査していないので断定できないが、おそらく函館公園のロータリーチェアが、日本で現存する唯一なのではと思っている。もし函館公園以外で、現在も稼働するロータリーチェアをご存じでしたら、お知らせいただければ幸いです。

whip coneyislandコニーアイランドにあったサークリングウェーブとロータリーチェア。
隣り同士だったんやね。もしかしたら、山田貞一さんもこの絵はがきをご覧になって購入を決めた?
イーベイのオークションで見つけて、即、購入。現物は日本に向かっている途上。


参考サイト
The Flat Joint

Amusing the Zillion-Bring Back the Whip! A Birthday Gift for William F Mangels

tenbosenkaisha at 13:54コメント(0)旅の観覧車話題 

2017年07月22日



7月16日の誕生日に、ご覧のような、豪華なバースデイカードをいただきました。送ってくださったのは、NHKラジオの人気番組「マイあさラジオ」でキャスターを務める大久保彰絵さんです。毎年、誕生日とクリスマスに、観覧車がテーマの、すてきなカードを見つけて、送ってくださいます。本当にありがとう。

CIMG0139今年は5月の母の日にもカードをいただきました。うれし♪

実は、大久保さんもお誕生日は私と同じで、7月16日なのです。
大久保さん、おめでとうございます。
早朝から大変でしょうが、楽しみにしておられるリスナーが、全国にたくさんおられますので、がんばってくださいね。

誕生日の16日から19日まで、北海道の函館に出かけていましたので、アップが遅くなりました。函館は到着した日は、少し暑かったのですが、あとは晴天でも汗ばむことはなく、サラサラとした気候だったので、大阪の蒸し暑さにうんざりしています。
では次回は、函館紀行を報告しますね!



tenbosenkaisha at 17:05コメント(3)身辺雑話 

2017年07月10日

松山くるりん37月7日の夜に放送された、NHKのドキュメント72時間「空の密室 屋上観覧車」を観ました。心に残る、とてもいいドキュメント番組でした。
舞台は愛媛県松山市のデパート、いよてつ高島屋の屋上にある観覧車「くるりん」。ここで72時間、取材班は張り付いて、観覧車に搭乗する客をひたすら追うのです。

2011年6月にこの地を訪れ、くるりんにも乗ったのですが、今回、どうしてこの観覧車が選ばれたのか、不思議でした。東京や大阪などの大都市には、もっと著名?な大観覧車が何基もあります。

でも、見ているうちに納得。地域に溶け込んでいるのです。買い物帰りには必ず乗るという、杖をついたシニアの女性や、受験前の高校生、東京からふらりとやってきた若い女性などが、ごくごく自然に観覧車に乗り、そこからの風景を楽しみます。
1人で乗ろうが、同性同士で乗ろうが、そんなこと、関係ないのです。1周約15分間。この短いあいだに、観覧車は人々にやすらぎを提供します。

最近、見つけたブログに、「観覧車ぼっち星」があります。「ぼっちで100基に搭乗する」という目的を持った、若い男性の観覧車搭乗記ですが、豊富な写真とともに、生き生きとしたユーモラスな文章が実におもしろい。「ぼっち」とは「1人ぼっちで観覧車に乗る」という意味で、いうなれば「ひとり観覧車」。現在、52基を制覇されたようですが、けっこうピッチが速いですね(笑)。
ファミリーかカップルでないと楽しめない、なんてつまらない常識にとらわれず、1人でもどんどん乗っていきたいですね。
ちなみに、私も観覧車に乗るときは、いつも「ぼっち観覧車」です(笑)。


tenbosenkaisha at 12:38コメント(3)話題 
最新記事
記事検索
livedoor プロフィール