2010年05月21日

このたびの旅・九州篇─久留米市鳥類センター&佐賀・メルヘン村&だざいふ遊園地

P4060221P4060219旅の6日目、朝9時。
久留米市鳥類センター前で、遊園地を運営する「スカイパーク」の社長、三橋国和さんと待ち合わせていた。三橋さんは元明昌特殊産業の九州営業所長だった。以前に佐賀県神野公園にあった観覧車のことを尋ねて以来、九州の観覧車の情報をいろいろと教えていただいている。その日は三橋さんの案内で、鳥類センター、「花とリスのメルヘン村」(佐賀県武雄・嬉野)を訪れることになっていた。その後、「だざいふ遊園地へも連れて行ってあげる」と言ってくださり、結局その日は、合計3基も乗ることができた。感謝!

神野公園0012006年撤去P4060216久留米市鳥類センターは、1954年(昭和29)に市内の三本松公園に「久留米市動物園」として無料開園。1970年に現在の場所に移設された。クジャク、タンチョウ、マナヅルなど約27種の鳥類や、約400点ほどの小動物が飼育されている。
園内には「プレイランド」と呼ばれる遊園地もあり、メリーゴーランドなど数種類の遊戯具が揃っている。プレイランドを運営しているのが、三橋さんの会社であるスカイパークだ。九州内のあちこちの遊園地に、遊戯具を提供している。
プレイランドの中心となっているのが観覧車で、直径25メートル、高さが30メートル。1989年(平成元年)に設置された。スカイパークが製造したオリジナル観覧車だ。頂上からは同センターが経営する市民流水プールがすぐ真下に見え、また遠くには久留米市内も見渡せた。久留米市のこどもは、休日になると、1日中ここで楽しく過ごすのだろう。

P4060246P4060249その後、三橋さんの運転で佐賀県武雄市にある「リスと花のメルヘン村」へ。このテーマパークの売りものは、リスと季節の花々だそうだ。リスは、長崎県の雲仙普賢岳リス村から移されたものという。地方にある遊園地の多くはそうだが、車がないとなかなか訪れることができない。メルヘン村も、山あいにある、のどかな遊園地だった。
観覧車はとてもシンプルなデザイン。車体が黄色で、ゴンドラがピンク。明昌の初期のものだ。1968年(昭和43)、「到津(いとおづ)遊園」に設置されたが、その後「グリーンピア八女」を経て、1995(平成7)にメルヘン村にやってきた。私が以前、三橋さんに問い合わせた神野(こうの)公園の観覧車も元は到津遊園にあったとか。この観覧車が到津遊園に設置されたときに入れ替わり、神野公園に行ったのだ。観覧車界でも「人事」異動が盛んなのだ。スカイパークが運営する観覧車は、鳥類センター、メルヘン村、それに数日後に訪れる予定の到津の森と、合計3か所にある。

P4060248メルヘン村を出ると、三橋さんは「おなかが空いたろう」と、近くのドライブインで皿うどんをごちそうしてくださった。その後、佐賀県の基山町にあるスカイパークの事務所に寄ってから、今度は福岡県の太宰府へ。「きょう3か所乗っておくと、あすからが楽だろう」と、長旅の私を気遣ってくださった。


だざいふ001P4060254さて、だざいふ遊園地だが、太宰府天満宮の敷地内にある遊園地で、山の斜面を利用して造営された。そのため道が少し坂になっている。
そもそも、太宰府に遊園地が誕生したのは、1952年(昭和27)のこと。「児童遊園(子供天国)」として開園した。すべり台、ブランコなど無料の遊戯具とともに、「おさるの子ども汽車」、メリーゴーランド、飛行塔の3点が有料で設置された。1958年には「だざいふえん」が開園。九州一のレクレーションパークを目指した。
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1977年に、だざいふえん開園20年と、「1075年大祭」とを記念して、現在の大観覧車が設置された。アメリカ・ディズニーランドの眠れる美しき城壁を模してつくった、高さ4メートルの台座の上に置かれた。直径20メートル(ゴンドラを含め)、高さ24メートル。「だざいふえん20年史」によると、「大阪豊永産業より伏見桃山城公園のものと同型の設計図面を求め、西鉄産業に本体の施工工事を依頼した」とある。ということは、製造したのは西鉄産業? 観覧車は園内の一番奥まった高台にあるため、頂上からは桜が満開の園内全景が見渡せた。

その後、最寄りのJR駅まで送ってくださった三橋さんと別れ、私は電車で博多入りした。大変お世話になりました。

写真説明
1段目左:久留米市鳥類センターの観覧車。
1段目右:市民流水プール。

2段目左:神野公園にあった観覧車。2006年に撤去された。高さ15メートル。とてもシンプルなデザイン。乗ってみたかったわね。(久留米市のItsukoさん提供)
2段目右:観覧車から見た久留米市内。

3段目左:メルヘン村の観覧車。
3段目右:メルヘン村の入り口。なぜかウルトラマンが。左手には兵馬俑に二宮金次郎、それに織田信長の像が並んで立っていた。これらもメルヘン?

4段目:正面玄関の裏。これもなぜかキティちゃんとアンパンマンのぬいぐるみがいっぱい!

5段目左:1977年に設置されたときの観覧車(「だざいふえん20年史」より)。中心には「1977」と設置年が)。
5段目右:現在の観覧車。ゴンドラは取り換えられているが、城壁は健在だ。

6段目:園内の景色。

*****
The 6th day of my trip.
I met Mr. Kunikazu Mihashi who was CEO of "Sky-Park" in front of the Kurume city birds center. Sky-Park is a kind of amusement industry company. It operates several amusement park in th Kyushu area. Mr. Mihashi kindly took me three amusement parks in Fukuoka pref. and Saga pref.
The first one was located in the Kurume city birds center. There was a cute Ferris wheel there, which was built by Sky-Park. The height of it was 30 meters.

Next, we visited "Marchen Village with Flowers and Squirrel." in Saga pref. That park was located in mountain vallery, and so it was difficult to go there without car. The park also had a cute Ferris wheel. The height of it was 30 meter too. The color of gondolas was pink, and spokes were yellow.

The last place which Mr. Mihashi took me was "Dazaifu-en." It was located inside the Dazaifu shrine. The cherry-blossoms were so beautiful when I visited there. The height of the Ferris wheel was 24 meters.

photo
left of the upper: A Ferris wheel in the Kurume city Birds Center.
middle of the upper: A pool in the center.
right of the upper: the view of Kurume city from the top of the wheel.

the second from the top: A Ferris wheel in the Kono park. The wheel was already dismantled. That Ferris wheel was also owned by Sky-Park.

left of 3rd: A Ferris wheel in the "Marchen Village with Flowers and Squirrel."
middle of 3rd: The entrance of the village.
right of 3rd: The back side of the gate of the village. Many kitty were displayed.

Left of the bottom: A Ferris wheel in the Dazaifu en. The photo was taken when it was opened in 1977. You can see a castle wall which was imitated the one in Disney Land.
middle of the bottom: Present Ferris wheel in the Dazaifu-en.
right of the bottom: View from the top of the wheel.

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by FUKUI Yuko(福井優子)
「観覧車通信」日本支局長
『観覧車物語』(平凡社)、『ニッポンの観覧車』(イカロス出版)、『たくさんのふしぎ─観覧車をたずねて』(福音館書店)、『観覧車の時代』(「建築設備&昇降機」連載)

tenbosenkaisha(展望旋回車)とは、1906年(明治39年)に初めて日本に登場した観覧車の呼び名。まだ観覧車とは呼ばれていなかった。

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