2010年06月09日

Wanted!─このこどこのこ?

Japanese FW with roller coasterノームが発行する"Ferris Wheel Newsletter"の最新号がメールで送られてきた。最近、ノームは1カ月に1本の割で、とても意欲的にニュースレターを発行している。今号はアメリカで19世紀に活躍した観覧車製作者、ロレンゾ・ショーの特集で読者からの情報も多いが、日本人の私には、ちょっと遠い存在に感じられる。そんな号で、「むむっ!」と興味をそそられたのが、左の写真だ。

1981年、ノームは観覧車調査の一環として、オーストラリア・エミングトン市にあるフェラリー・エンジニアリング社宛てに手紙を書いた。翌年、ノームは同社のマネージングディレクターのK・R・フェラリー氏からの返事を受け取っている。要約すると次の通りだ。

***
観覧車に関する情報として、あなたが興味を持たれるような写真を何枚か同封しました。小さな豆観覧車を除いては、オーストラリアの観覧車は、席が向かい合うようにデザインされていることです。アメリカでは横に並ぶシート式ですよね。
オーストラリアで最初の観覧車が建てられたのは、1940年代の終わりで、直径が40フィート(約12メートル)ほどのものでした。ポータブルタイプで、いささか古臭いかたちでした。
現在、シドニーの海岸近くにあるルナパークには、直径100フィートの観覧車が建っています。1500以上の電飾に彩られ、それは美しいものです。
(後略)
***

手紙とともに、幾葉かの写真が同封されていたようだが、今号で掲示されていたのが、上記の観覧車の写真だ。日本で撮影したという。なんと観覧車の中心のハブに、ジェットコースターが突き抜けている。これはまるで、後楽園のビッグ・オーと同じコンセプトではないか。しかし、いったいどこに設置されていた観覧車なのだろう。観覧車のかたちから判断すると、トーゴ製で間違いないと思う。スポーク(車軸)がワイヤーでできているからだ。写真右端に「FUJICOLOR 74」とあるのは、1974年(昭和49)に撮影されたということか。以前にトーゴからいただいた「観覧車設置一覧表」で調べたが、これほどに大型の観覧車が登場するのは、昭和51年以降のことだ。向ケ丘遊園だが、センターをコースターが突き抜けてはいなかった。
で、この観覧車を観たことがあるとか、乗ったことがあるという方がおられましたら、ご一報いただければ幸いです。それにしても、ずいぶん雑然とした遊園地ではある。

写真提供:Ferrari Engineering Company, Pty. Limited

tenbosenkaisha at 11:40コメント(0)トラックバック(0)懐かしの遊園地  

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by FUKUI Yuko(福井優子)
「観覧車通信」日本支局長
『観覧車物語』(平凡社)、『ニッポンの観覧車』(イカロス出版)、『たくさんのふしぎ─観覧車をたずねて』(福音館書店)、『観覧車の時代』(「建築設備&昇降機」連載)

tenbosenkaisha(展望旋回車)とは、1906年(明治39年)に初めて日本に登場した観覧車の呼び名。まだ観覧車とは呼ばれていなかった。

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