2012年02月27日

このたびの旅・ドイツ番外篇─ドイツの観覧車の起源はロシア?

ドイツの古い観覧車002ドイツの古い観覧車001ドイツ旅行の折にベルリン州立図書館を訪れ、古い観覧車の載っている本を調べたことは、「このたびの旅・ドイツ篇─ベルリン州立図書館へ」で述べた。
そのときにコピーしたのが、左の2枚だ。私はドイツ語はまったくわからないが、グーグルの翻訳機能を使って意味を探ってみた。

まずは右のイラストから。
出典はKultur des Vergnügens:Kultur des Vergnügens: Kirmes und Freizeitparks-Schausteller und Fahrgeschäfte;Facetten nicht-alltaglicher Orteとある。わかっている範囲で訳すると、『娯楽の文化─カーニバルパークと遊園地、ショーマンと乗物』といったところ。本の著者はSacha Szabo. 
イラストの上部の第2パラグラフの説明文と、イラストのキャプションを総合すると、次のような意味になる。

カルーセル(これは回転木馬を指す言葉だが、たまに古い観覧車を意味することもある)が変化し、ポータブル型の建造物として登場した。水平方向の主軸を持つロシアのホイールで、ダブルクロスになったアームの先に2人がけのベンチが付いていた。その後、これがリーゼンラート(ドイツ語で大観覧車)へと変化した。(後略)
イラストは著者が描いた手動式「ロシアの輪」だ。

図を見ると、アームの先にある箱の下に、ロープが付いている。係員がこのロープを引っ張ることによって回転させたのだろう。地面には袋がいくつか置かれている。おそらく砂のような、おもりになるものが入っていたのだろう。乗客が少ないときは、これを載せてバランスを取ったと思われる。

次に左の写真。
どの本からコピーしたのか、わからなくなってしまった。それ故出典不詳。キャプションの「Russische Schaukel」とは、「ロシアのスイング」という意味だ。この観覧車と、ミュンヘンのオクトーバフェストで乗った観覧車「ロシアンラッド」とが同一なのかどうかはわからない。

この2点から判断すると、ドイツの観覧車の起源は、ロシアの観覧車なのかもしれない。ザイフェンで訪れたおもちゃ博物館にあった観覧車も、イラストのように、十字形をしていた。もう一度見たいひとは、ココをクリック。


tenbosenkaisha at 17:41コメント(7)トラックバック(0)旅の観覧車 | 世界の観覧車 

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コメント一覧

1. Posted by 京の人   2012年12月23日 23:32
はじめまして。 こんにちは。
「二人乗りの観覧車」で検索して、こちらへやって来ました。
遊具の観覧車としてでなく、位置エネルギーの問題として考えています。
もし、よかったら、教えて頂けませんか。

  =======
観覧車は、小さなもので、2人乗りの箱が二つしかありません。
この観覧車を二階にベランダがある二階建ての家の横に作りました。
体重が同じ子供が3人います。

初め、1人の子供が、地上に停まっている箱に乗っています。
二階のベランダにいた2人の子供が上の二人乗りの箱に乗り込みました。
そうすると、観覧車は回転を始め、初め地上にいた車椅子の子供は、自力で階段を上がることなく、電気を使わず、安全に二階へ上ることが出来ると思いますが、どうでしょうか。
(回転速度は、ブレーキで制御できるようにしておきます。)
どこかで、基本的な思い違いをしているのでしょうか。
2. Posted by tenbosenkaisha   2012年12月24日 00:13
京の人さん
正直言ってわかりません。子供のころから理科系、特に物理に弱いです。理科系のブロガーのサイトを訪れられたほうがいいのでは。基本的な思い違いは、当ブログを選ばれたことだと思うのですが。ごめんなさいね。
3. Posted by 京の人   2013年01月09日 05:01
先日は、コメント(返信)を頂き、有難う存じました。
位置エネルギーの利用の1例としての観覧車でした。
子供でも安全に乗れる観覧車(遊具)ですが、やはり、人や貨物の昇降機そのものとして利用するのは、難しいようです。
100均で買った布巾掛け(3つの腕がある。)を支柱に、ペーパーのお皿(直径20センチ)二枚を使い、実験してみました。
重心の位置が変わるなど、予想どうりでなかった点も幾つかありました。
ブランコや振り子運動(重力による加速度)をしますが、その速度の調整が問題になるようです。

実際、乗車口と降車口が別の階にあるような観覧車をご存知ありませんか。
もし、こちらのブログに既に載せておられるようでしたら、ご紹介ください。
4. Posted by tenbosenkaisha   2013年01月09日 19:58
位置エネルギーなる定義がよくわかりませんが、乗降口と降車口が別の階になる観覧車としては、拙ブログ中の「多摩テック・グランドフィナーレ」(2009年9月11日)と、「塔のある観覧車」(2009年1月21日)をご覧ください。正確には乗降口と降車口が別ではありませんが、お探しのものに近いと思います。左の「記事検索」か、日付でお探しください。
また、観覧車を応用した例としては、駐車場などもあるようです。観覧車のメンテナンスをする技師は、昇降機(エレベーターなど)の技師と同じ資格が必要だそうです。
特許庁のページで、観覧車をキーワードに検索しますと、そういう例があるかもしれません。最近は検索したことがないので、やり方は忘れましたが、京の人さんなら、すぐにおわかりになるかもしれません。あまり参考にならず、申し訳ありません。
5. Posted by 京の人   2013年01月11日 03:03
(2009年1月21日の記事) 「塔には階段があり、そこから展望台に上がった様子がわかる。乗客は展望台からの眺望を楽しんだあと、またゴンドラに乗って降りた。観覧車に乗っていて頂上まで来たとき、眺めを楽しみむために、もう少し留まっていたいと思うことがある。そんな願望を叶えてくれたのが、アズベリパークの観覧車だったのだ。」
この部分は、大いに参考になりました。
観覧車(の方式)を人や貨物の昇降機そのものとして、安全を十分配慮すれば、子供や年寄りでも利用できるということですね。
お忙しい中、態々のご紹介、大変恐縮でした。
6. Posted by 京の人   2013年01月12日 00:49
そう言えば、タワー駐車場は、観覧車を応用した貨物昇降機そのものということになりますね。

それに加えて、電気の要らない位置エネルギー利用のものができないか、と考えている次第です。
人の場合、下りるときはエレベーターで、上がるときは階段を上がって一階上の階から乗る、というルールを徹底すれば、重力を動力とする昇降機が出来そうな気がします。
それが出来るのであれば、配電施設が普及していない地域でどうだろうか、などと思ったりします。

どうも有難うございました。
7. Posted by 京の人   2013年01月24日 10:33
お久しぶりです。
6のコメントですが、言葉足らずでした。
>人の場合、下りるときはエレベーターで、上がるときは階段を上がって一階上の階から乗る、というルールを徹底すれば、重力を動力とする昇降機が出来そうな気がします。

元気な人が上がるときは3階、10階と言わず、階段を利用する、とします。
比の問題になります。

高層ビル・マンションなどで停電が長引いた場合、居住者たちは相当の苦労をされているようです。
子供の遊具にもなる観覧車の原理を応用した話でした。
(安全性が第一であることは、言うまでもありません。)

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by FUKUI Yuko(福井優子)
「観覧車通信」日本支局長
『観覧車物語』(平凡社)、『ニッポンの観覧車』(イカロス出版)、『たくさんのふしぎ─観覧車をたずねて』(福音館書店)、『観覧車の時代』(「建築設備&昇降機」連載)

tenbosenkaisha(展望旋回車)とは、1906年(明治39年)に初めて日本に登場した観覧車の呼び名。まだ観覧車とは呼ばれていなかった。

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