ふしぎ
2008年04月19日
最近、ウィーンの大観覧車のことでちょっと気になることがある。この大観覧車は「リーゼンラート」(ドイツ語で大観覧車という意味)と呼ばれ、映画「第三の男」に登場して有名になった。ウィーンのシンボル的存在で、現役世界最古の観覧車でもある。1897年、イギリス人のウォルター・バセットによって建設された。バセットはロンドン、ブラックプール、パリにも同じような大観覧車を設置している。
気になることとは、ウィーンに在住される、ある日本人のホームページに、「リーゼンラートは当初、馬によって運転された」との記述があったことだ。リーゼンラートの高さは64.75メートル。建設当時は24人乗りのゴンドラが30台付いていた。1945年からは、観覧車への負担を減らすために、12人x15台となっている。私も数年前にリーゼンラートに乗ったが、ゴンドラは市電の車両のようなかたちで、1台でもかなり重そうだった。いったい何頭の馬力で動かしたのだろう。売店で購入したリーゼンラートの本には、建設当初のエンジン室の写真が載っていたが、馬の姿はどこにもない。
ホームページの運営者と、リーゼンラートの広報部のそれぞれに問い合わせた。運営者の話では、20年ほど前にリーゼンラートを訪れたとき、観覧車の建物の中に巻き上げ機を見つけて係員に質問したところ、「もともとは馬力で動かした。今は馬はいないが、巻き上げ機は機能する。今でも停電時などには、それを使って手動で動かすことができる」との返事だった。巻き上げ機を中心に、大小、2つの輪状のくぼみがあり、馬が歩いた跡かと思ったそうだ。
ところが、リーゼンラート側からは、「観覧車は当初からモーターで回転し、馬を使ったことは一度もない」との回答がきた。観覧車の運営側の回答だから、こちらが正しいとは思うのだが、係員は客にどうしてそんな説明をしたのだろう。ノームにこの話をしたら、「昔は回転木馬や小さな観覧車だったら、馬が回転させたことはあったが、大きな観覧車では聞いたことがない」と言っていた。とすれば、目撃された巻き上げ機と輪状のくぼみは、いったいなにを意味するのか。ふしぎな話ではある。
上は昔のリーゼンラートで、左は現在の姿。ゴンドラの数が減っている。
ところで例のサンタモニカの観覧車だが、現在、2人目の入札があり、値段は5万100ドルに上がった。また、55ドルと高値をつけた絵はがきは、なぜか出品が取り消されていた。出品者が冷やかしの入札を嫌ったのかもしれない。
絵はがきの状態:上はまずまず。下は良好
気になることとは、ウィーンに在住される、ある日本人のホームページに、「リーゼンラートは当初、馬によって運転された」との記述があったことだ。リーゼンラートの高さは64.75メートル。建設当時は24人乗りのゴンドラが30台付いていた。1945年からは、観覧車への負担を減らすために、12人x15台となっている。私も数年前にリーゼンラートに乗ったが、ゴンドラは市電の車両のようなかたちで、1台でもかなり重そうだった。いったい何頭の馬力で動かしたのだろう。売店で購入したリーゼンラートの本には、建設当初のエンジン室の写真が載っていたが、馬の姿はどこにもない。
ホームページの運営者と、リーゼンラートの広報部のそれぞれに問い合わせた。運営者の話では、20年ほど前にリーゼンラートを訪れたとき、観覧車の建物の中に巻き上げ機を見つけて係員に質問したところ、「もともとは馬力で動かした。今は馬はいないが、巻き上げ機は機能する。今でも停電時などには、それを使って手動で動かすことができる」との返事だった。巻き上げ機を中心に、大小、2つの輪状のくぼみがあり、馬が歩いた跡かと思ったそうだ。
ところが、リーゼンラート側からは、「観覧車は当初からモーターで回転し、馬を使ったことは一度もない」との回答がきた。観覧車の運営側の回答だから、こちらが正しいとは思うのだが、係員は客にどうしてそんな説明をしたのだろう。ノームにこの話をしたら、「昔は回転木馬や小さな観覧車だったら、馬が回転させたことはあったが、大きな観覧車では聞いたことがない」と言っていた。とすれば、目撃された巻き上げ機と輪状のくぼみは、いったいなにを意味するのか。ふしぎな話ではある。
上は昔のリーゼンラートで、左は現在の姿。ゴンドラの数が減っている。
ところで例のサンタモニカの観覧車だが、現在、2人目の入札があり、値段は5万100ドルに上がった。また、55ドルと高値をつけた絵はがきは、なぜか出品が取り消されていた。出品者が冷やかしの入札を嫌ったのかもしれない。
絵はがきの状態:上はまずまず。下は良好