ジャージ
 本日付で就職した。新しい肩書きは「福祉施設職員」。
 サラリーマンを辞めて8カ月。後ろ盾が無い“浪人”の日々は、それでも得がたい経験ができ、充実していた。お世話になったみなさんに感謝します。

 で、私は“福祉の人”になった。
 福祉の人…世間一般のイメージって、どんなものだろうか?
 某居酒屋で、テキトーに訊ねて回りました。

 「ジャージばかり着ているくせに、体が細くて弱っちい」
 「フォークシンガー崩れっぽくて、やたらと議論好き」
 「大した根拠も無いのに、被害者意識が強い」
 「ニコニコしてるけど、客観的に不幸そう」
 「何かと『チャレンジド』と言う」
 「何かと『アスリート』と言う」

 実際、こーゆー“福祉の人”はいる。
 いるけれど、こーゆー“福祉の人”ばかりではない。もちろん。

 福祉施設への就職が決まった私に、一部の連中は「ふーん、偉いね」「へぇ、そりゃたいへんだ」「ま、がんばりなよ」なんて、ユルくてヌルい“激励”を下さった。言葉の背後に、勘亭流で「奇特」の2文字が浮かんでいる気がした。

 ある種の福祉施設に対し、“敬遠”の態度を示す人がいる。
 そのココロは、おそらく「必要な施設だろうけど、個人的には係わりたくないね」「大切な仕事だろうけど、『骨折り損のくたびれ儲け』だね」みたいな…。

 私は「ちくしょー」と思う。
 礼儀正しく目をそらす、その髪をムンズとつかんで、こちらへ強引に向けさせてやりたい。福祉と無縁に生きるなんて誰にもできないことを、思い知らせてやりたい。

 とりあえず…ジャージはやめるか。